伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

活動日誌№241を作成しました

2024年08月01日 | 活動日誌

■一歩

 「アライグマ一家を見た。1頭が威嚇してきた」。そんな話を聞いた。荒々しい気性で人的被害も心配される▼以前「編集後記」に書いたが、千葉県で食害などが問題になっていた小型の鹿・キョンを近所で目撃したと聞いた。茨城県の筑波山あたりではすでに目撃されていたらしい▼いずれも人の手で日本に持ちこまれて野生化し、生息域を拡大した。野鳥が先行していた。外来のガビチョウやコジュケイ、ソウシチョウも見かけたが、同様に生息域を広げ、在来種を脅かしている▼外から入ってくると言えば、再生可能エネルギー関連も、市外の事業者が多い。遠野町の鶴石牧場らしいが、9万4,160KWの太陽光発電施設の計画がある。本社は沖縄県。防災や景観で危惧を覚える▼遠野町の先行する大型発電施設では、土砂の流出や崩落など、住民生活に不安と迷惑をもたらしている。事業者は、この不安や迷惑をどう考えるのだろう。6年まえに一般質問で取り上げた、市独自の規制が実現していれば良かったのだが。

■巣立っちゃった

 我が家で育っていたツバメの子。先だって2日間かけて巣立っちゃった。2羽の親ツバメが巣立ちを誘い、巣立った後は、近くの鉄棒の上で、子ツバメに親が餌槍。数日は、我が家に戻って夜を過ごしていたが、おかげで車がフンだらけ。空っぽの巣がちょっと寂しい・・。

■太陽光発電設備等に市独自規制を早期に

 先週配布した活動日誌(№240)を読んだ方から、いくつかの質問が寄せられた。日誌には「安心を市政に求める」の1つとして、「太陽光、風力発電設置への市独自ルールの早期実現」を明記していた。山を削ることによる崩落や土砂の流出、またパネル設置による住環境や景観の悪化や影響などが心配される。近年の豪雨災害の多発で、この心配はなおさら大きなものとなっている。最近も、山林を切り開いた大規模太陽光発電施設で、風雨の影響で法面の崩落があったという訴えがあった。

 太陽光発電施設への市独自のルール作りは、2018年の市議会一般質問で取り上げていた。

 東日本大震災と同時におこった東京電力福島第一原子力発電所の事故後、原発だよりのエネルギー政策見直しの圧力が高まった。それに代わるエネルギーとして、風力、太陽光など5種類の再生可能エネルギーについて、固定価格買い取り制度(FIT)が導入され、再生可能エネルギーの導入に力がそそがれた。

 しかし、設置について十分なルールがなかったため、あちこちに乱立し、設備の崩落などの問題が発生する事態になった。

 最悪の想定の一つは、FITで高値に設定された買取価格の終了後に、倒産等で設備が放置されるケースだった。倒産後もパネルは発電を続ける。危険性が地域に置き去りにされるからだ。

 そんな時、北茨城市で、国のガイドラインをこえて、環境保全と災害防止、事業廃止後の太陽光パネルなどの装置の撤去を確実に図る準備をさせるよう事業を誘導する条例を制定していることを知った。努力義務だったが、この規制をさけた事業者が関東方面から本市に流れ込んできかねない。危機感を持った。そこで、本市も規制を上乗せする条例を制定するよう2度にわたって質問に取り上げていた。

 答弁はお決まりの「研究する」という程度のものだった。2度目の質問では、当時の神戸市長の「運営会社が倒産するなどで、太陽光パネルが放置されるとなると、周辺環境が悪化するばかりか災害時の危険性も大きくなる」「安全を守るためには既存の法令では不十分」だとした発言をひいて、独自ルールの制定を強く求めていた。

 今期のいわき市議会の政策提案検討委員会が、太陽光発電施設設置に関して独自のルール制定を求める提言を提出した。市も検討を始めているようだが、6年間のタイムロスは、本市の市民生活や環境等にどれだけの負荷をかけるたのか。考えると残念でならない。

 本市の検討がはじまったとはいえ、さらに市民の声を反映した独自ルールとしていくことが大切と考える。ご意見など聞かせてほしい。

■編集後記

 前号№240は、遠野町に加え、常磐、勿来、田人地区の全域に新聞折込をした。錦町の方から電話をいただいた。震災後、部屋の壁が崩れて困っていた時、ベットを移動してくれたのが私だったという。「以前からどうしているのか気にしていた。なんでもっと早くこのチラシを出さなかったのか」とおしかりをいただいた。単純に経済的理由だったのだが、ありがたいことにご支援をいただき、前回、折り込みをすることができた。感謝にたえない。ただただ、ありがとう。



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