伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

ハロ ラクテルアーク 環天頂アーク 午後の空を飾った

2020年12月27日 | いわき市
 巻層雲だと思うのだが、朝の空を薄い雲が覆っていた。



 この雲なら、幻日とハロとか・・何か光学的な現象を期待できるのじゃないか。そんな期待を持っていた。しかし、意に反し、心地よく、暖かく晴れた午前の空にはただ雲が流れるだけ。彩雲でも見えないかと空をのぞいてみても、何にもなし・・。がっかり・・😞

 午後になって、厚い雲が空を流れた。陽がかげり、途端に午前の暖かい日よりが激変、肌寒さが忍び寄った。
 戸外に出た際、西の空を見やった。林の上に厚い雲が流れる。空の下層に発生する層積雲ではないだろうか。太陽はだいぶ傾いており、どんよりと垂れこめた雲が陽射しを隠している。しかし、雲の層は薄い。上方には雲の背後にある上層の空が明るく見えていた。

 そこに出現していたのがハロだ。



 カメラを取り出し、写真に納める。

 空の雲はどんどん流れていった。下層の重く垂れこめた雲は姿を消し、明るく薄い雲が広がった空。先ほどのハロが色味を濃くし、くっきりしだした。気が付くと、ハロよりさらに外側にもう一つの虹の輪の一部が見えていた。

 これがラクテルアークだ。



 トンビがゆうゆうと滑空していった。



 ラクテルアークを見るのは何度目だろう。彩雲やハロ、幻日、日光環などはよく見るが、ラクテルアークはそうそう見ることができない現象だ。ただ、最近、彩雲やハロをよく見るのも、見えやすい季節になったことと、戸外で活動していることが増えているせいだろう。

 ハロとラクテルアークは、流れる雲に合わせて刻々と濃さや見える範囲を変えながら、やがて、虹のような弧を描きだした。



 よく見るとラクテルアークの上部が、太陽と逆の方向に弧を開いたように見える。

 おろらく環天頂アークも見え始めたのだろう。ラクテルアークの軌道に接して、逆向きの弧を描く現象だが、やがってはっきりとその姿を現わした。



 環天頂アークの姿が鮮明になるにつれ、ハロやラクテルアークは薄れていった。



 最後に残ったのは、鮮やかに天頂を飾る虹色(環天頂アーク)だけだった。





 その環天頂アークもだんだん薄れ、流れる雲に紛れていった。



 13時50分頃にハロに気がつき、最後の環天頂アークが消えるまで約1時間。素敵な天体ショーを堪能できた。

 さて、西の空の雲が再び厚くなってきた。層積雲(雨雲・雪雲)のようだ。下方から太陽の光が来ているようだ。よく見ると、多少色づいていた。





 彩雲となっていたようだ。

 太陽が傾き寒さが募った戸外。その寒さがあってこその4つの光学現象と考えれば、寒さも決して悪いものではない。


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