伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

ビルの屋上にイソヒヨドリ、池にはキンクロハジロ

2022年04月18日 | 
 イソヒヨドリは、町でも普通に見かけることがある。平ではJRいわき駅付近、LATOV(ラトブ)にさえずりを響かせていることがあったし、市役所ではよく見ていた。
 名前の通り、海岸や岩山でよく見かける鳥だというが、市役所や労災病院の近くに新川が流れており、また、都会の岩山ともいえる鉄筋コンクリートのビルディング。川のある町場は、イソヒヨドリにとって住みやすい環境がそろっているのだろう。



 実際、中山間地の遠野で、イソヒヨドリを見たことは1度しかない。ほぼ生息していないということじゃないだろうか。

 以前沖縄でにいった祭は、この鳥が普通に見かけた。到着して一番最初に目にした鳥がオスのイソヒヨドリだった。ここいらで言えばヒヨドリと同じくらい普通に見かけた。通りかかった民家の生け垣でたくさんのイソヒヨドリが、果実をついばんでいる場面を見たりした。平和の礎では、イソヒヨドリのメスを初めて見た。代わりというか、ヒヨドリは1羽も見なかった。沖縄の環境はこの野鳥の生息に適しているのだろう。

 ちなみにイソヒヨドリはヒヨドリと名が付いているが、種としては距離が離れているよう。
 イソヒヨドリは、スズメ目スズメ亜目スズメ下目ヒタキ上科ヒタキ科とされるのに対し、
 ヒヨドリは、  スズメ目スズメ亜目スズメ下目ウグイス上科ヒヨドリ科に分類される、全くの別種だ。
 だみ声のヒヨドリがウグイスに近く、美しくさえずるイソヒヨドリが離れているのは、皮肉としかいいようがない。

 そのイソヒヨドリがビルの上から美しい声を響かせてくる。



 しばし、聞き惚れた。

 帰り際、病院正面玄関のすぐ脇の2階屋上の手すりにイソヒヨドリのメスがいた。あわててスマートフォンを取り出し撮影しようとするが、ピントが合わずその間に飛び立ってしまった。正面玄関脇には救急入り口があるが、その庇の陰の屋上手すりにはオスのイソヒヨドリが止っていた。先程さえずっていた鳥に違いない。こちらもうまく撮影できないままに飛び立った。

 救急入り口から離れると、そのオスは降りてきて救急入り口へのアプローチに取り付けられた手すりに止った。入り口には警備員さんが立っていた。その距離、わずかに3m。にもかかわらずじっとその場に止まり続ける。警備員さんも、どうアプローチして良いのか困惑しているようだ。

 滝太洞大池では6羽のオスと2羽のメスが、一かたまりになって水面を滑っていた。
 車を停めると、離れているにもかかわらず警戒したのか、ばらけて移動しだした。





 落ち着いたところで、じっと水面に浮かんだ。



 キェキェキェキェ・・・・・・・。
 けたたましい声が聞こえていたから、他にカイツブリもいるようだ。しかし、この日は姿を見せなかった。次ぎ立ち寄ったときには、きっとその姿を見られるだろう。

 この池にはつい先日まで、カルガモはもちろん、渡り鳥のマガモや国内で季節ごとに移動するオシドリも来ていた。オシドリは本市でも繁殖するようなので、そのまま居ついているのかもしれない。




 先の写真がマガモで、たぶん震災後に見かけるようになった。後の写真がオシドリのオスで、昨年から姿を見るようになった。
 水鳥どうしは仲もよく、近づいても争うことはない。




 オシドリは、悠々とマガモの前を通り過ぎていった。
 今日の池には両者とも姿を見なかった。
 移動してしまったのだろうか。


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