伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

新成人がんばれ

2015年01月11日 | 日記
 いわき市では11日に成人式が市内13会場で行われ、例年通り上遠野公民館で行われた遠野町の成人式に出席しました。上遠野中学校でPTA会長していた最後の年に2年生だったみなさんが成人を迎え、何というかみなさん大人の雰囲気を漂わせており、過ぎ去った時の長さを感じながら式に列席していました。

 市長のあいさつに続き、成人への記念品贈呈、来賓の祝辞に続き、新成人代表があいさつに立ち、震災からの復興を担っていかなければならないと決意を述べ、「復興を担うのは容易なことではないかもしれませんが、私たちには人として成長できる時間が有ります。努力をし一人前の社会人として成長していきたい」と希望を語っていました。



 新成人のみなさんには本当に努力をしていただきたいと思います。

 さて、今年は同僚議員が祝辞に立ったため私は祝辞がなく列席しただけでしたが、あらためておめでとうと言いたいと思います。

 特に新成人にお願いしたいのは、ただ時代に流されて生きるのではなく、時代を切り拓く心を持って社会を生きていってほしいということです。

 選挙では投票率の低下が問題になりますが、特に若い人たちの投票率の低下が著しく問題になっています。
 政治への国民の意欲をそぐ、政治のあり方に問題があることは、政治を担う私たち政治家が大いに反省をしなければならないと思います。

 同時に投票にいかない人がいたとしても、選挙の結果選ばれた為政者は、その人たちが納めた税金を様々な施策に振り分けをし、その人達の生活、ひいては人生そのものを左右する影響をもたらします。

 新年度予算案では、軍事費(防衛費)を過去最大になる見込みの4兆9800億円とする予算を組もうとしており、一方では、戦争できる国づくりの一環である集団的自衛権行使容認の閣議決定を受けて、米軍との共同作戦をすすめるための法整備をすすめ、「戦争をシない」と誓った日本国憲法の改憲にも意欲を示しています。

 自民党の改憲草案は自衛権(現在の憲法でも自衛権は放棄されていない)を明記し、国防軍の保持を盛り込んでいます。
 そして有事の際には国民の基本的人権にも一定の制約をかけ、軍人の権利が十分に保護されない問題があるとされる軍法会議の設置や、徴兵制が可能になる条項も盛りこんでいます。

 また、自公政治のもとで非正規雇用の拡大につながる派遣制度を改悪し、ホワイトカラーエグゼンプションの導入をねらうなど労働法制を改悪し、これまで以上に労働者を安上がりに使える社会が目指されています。

 選挙の結果どんな国会ができ、どんな政権ができるかは分かりません。しかし、選挙にいかないということは、他人が選んだ政権がすすめる政治に身を任せる生き方をするということになり、その結果がどんな形で自分に帰ってこようとも誰を責めることもできない――いわばその責任は流れるに任せた自分にかえってくることになります。

 選挙に行き投票をすることは、自分の意思を政治に届けその政治を変化させる力になります。それは自分の生きる道を自分の手で切り拓いていくことにつながります。

 政治のあり方、政治の方向をしっかり見つめ考え、そして変化を作り出すために自ら行動する。そんな成人として生きてほしい。そしてそんな生き方を模索するみなさんに心からの祝意を贈りたいと思います。
 新しい時代に新成人よ羽ばたけ。


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