伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

東日本国際大・いわき短大の卒業式に出席

2019年03月27日 | 学校教育
 いわきアリオスで開催された東日本国際大学といわき短期大学の卒業式に出席してきた。

 東日本国際大経済経営学部97名、同健康福祉学部20名、いわき短期大学幼児教育課89名が学位記を授与さえれた。この他に留学生別科生20名が卒業しているという。

 東日本国際大の学長はエジプト考古学の研究者として著名な吉村作治氏。この学長式辞が面白かった。だいたいこんな感じ。




 袴姿など華やかな式は、みなさんの前途を示していると思います。
 卒業生のみなさん、卒業おめでとう。というより、ありがとうと言いたいと思います。本学を選んでいただき、儒学を基本に据えて学び、学位を与えられました。涙が出そうです。

 みなさんには素晴らしい未来が待っています。
 北海道大学の前身、札幌農学校の教師となったクラーク博士は、「Boys, be ambitious」と言いました。「Boys」は男子という意味ではなく、女子も含めた「みなさん」という意味で、「みなさん大使をいだけ」という意味です。この言葉の後に続く言葉があります。(「as I am」と言ったと思うのだが意味がつながらない。何か別の言葉を帰庫としているのかもしれない)年をとっても夢を追い続ける人間になってというのです。私は76歳ですが、大ピラミッドを作った王の墓を見つける夢を今も持っています。みなさんも夢をもって頑張っていただきたい。

 「約束を守る」「心からの尊敬」(と言ったと思うのですが)を花言葉にする白いバラをみなさんに贈りたい。今から送ります。

 (投げる仕草を3回)シュッ、シュッ、シュッ。

 みなさんの中に届きましたか。頑張っていただきたいと思います。私も、80歳、90歳になるまで本学のために頑張りたいと思います。




 こんな雰囲気だっただろうか。

 何が面白かったかというと、一つは無知の自分から一つの知識を得た自分になったこと。

 「Boys, be ambitious」は知っていたが、これに言葉が続いていることは知らなかった。調べると次のようなものがあった。

Boys, be ambitious like this old man.(少年よ、この老人のように大志を抱け。)
Boys, be ambitious as me.(少年よ、私のように大志を抱け。)

 この「Boys, be ambitious」をクラーク博士が言ったかどうかに議論もあるようで、しかも、続きがあったのかなかったのか、そしてその内容は何だったのかに諸説があるようだが、これは勉強になった。

 もう一つは、シュッ、シュッ、シュッと、“エア白バラ”のプレゼントがされた場面。とにかくこれはユニークな場面だった。

 それはともかく、いわき短大の田久昌次郎学長は式辞で、「卒業は終わりではない」と、今後の活躍に期待をのべていました。

 答辞も印象的だった。
 国際大学の卒業生代表は就職先に悩んでいた時に「誰かのために次を決めなくていい。自分のために次を決めなさい」と先生に言われたことがターニングポイントになって郡山市の福祉施設に就職を決めたとして、中学生の時に震災で多くを失ったから今度は与える人になりたいと、新しい生活への希望を語った。

 また、短大卒業生は「子ども達が大きくなった時、大好きな先生と言ってもらえるような先生になりたい」と、地元にするか、東京にするか悩んだ就職先は、「学友、先生が支えてくれ、両親に支えられて地元に就職することを決めました」と報告し、「私だから園児のためにできることがあると思う」と新しい生活に決意を語っていた。

 人とのつながりの中で充実した大学生活を送ることができたんだなということが、良く伝わってくる答辞だった。

 卒業されたみなさんには、新しい社会生活に努力していただきたい。

 おめでとうございます。


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