「集志貫徹」

朝日新聞に興味深い記事が掲載されていましたので、ご紹介したいと思います。
全国市民オンブズマン連絡会議の2011年度分の「全国情報公開度調査」が公表され、
大田市が全国最低レベルの情報公開度であったということです。
調査は、自治体の情報公開度を調べている連格会議が今年5~7月の間に、
47都道府県と全国の786市、東京都23区を対象に質問状形式で実施し、
情報公開度など計10項目について、5~10点満点で採点し、855自治体の回答を集計したもの。
県内をみると、合計点が全国平均を上回ったのは県(80点満点)と松江市(63点、百点満点換算:50.4点)
のみで、県と県内7市の平均点は80点満点で48.75点(百点満点換算:39.00点)(全国52.11点、百点満点換算:41.69点)で、
47都道府県中で27位だったということです。
大田市の場合は80点満点中、27点(百点満点換算:21点)で855自治体のうち、827番目(同一点、他に10団体)で、
全国的に最低レベルです。
以下、質問事項と大田市の得点を詳細に見てみましょう。
質問① 「首長交際費の相手方の開示基準」大田市:2点
首長交際費を情報公開請求した際の支出の相手方の開示基準についての採点です。
10点:非個人の全面公開、病気見舞いを除く個人名は全て公開(「交際費廃止」「病気見舞い廃止」「見舞い全面公開」を含む)
6点:非個人の全面公開(法人・団体名はすべて開示)、個人名の一部の公開(個人は相手により一部非開示)
2点:非個人の全面公開(法人・団体名はすべて開示)、個人名はすべて非公開
0点:非個人の一部非公開(法人・団体名が一部非開示) (個人名は全面公開、一部公開も含む) 、「基準がない」「条例に基づき個別に判断」
質問② 「ホームページ上での首長交際費の相手方の開示基準」大田市:0点
ホームページ上での首長交際費の相手方情報をどこまで公表しているかについての採点です。
10点:非個人の全面公開、病気見舞いを除く個人名は全て公開(「交際費廃止」「病気見舞い廃止」「見舞い全面公開」を含む)
6点:非個人の全面公開、個人名の一部の公開(個人は相手により一部非開示)
2点:非個人の全面公開、個人名はすべて非公開(法人・団体名はすべて開示)
1点:非個人の一部非公開(法人・団体名が一部非開示) (個人については公開、一部公開も含む)
0点:「月毎の総額(または使途別の金額)のみ公開」または、「公開していない」
質問③ 「A4、1 枚のコピー代」大田市:0点
情報公開請求において文書開示の場合の、A4、白黒1 枚のコピー代を調査。
5点:10円
0点:11円以上
質問④ 「議会議事録がホームページに掲載されているか」大田市:3点
10点:本会議とすべての委員会の議事録がHPに掲載されている
8点:本会議、予算決算委員会その他一部の委員会の議事録がHPに掲載されている
6点:本会議と予算、決算委員会の議事録がHPに掲載されている
5点:本会議と予算、決算委員会の一部の議事録がHPに掲載されている
4点:本会議と予算、決算委員会以外の一部の議事録がHPに掲載されている
3点:本会議のみ、議事録がHPに掲載されている
0点:議事録がHPに掲載されていない
質問⑤ 「議会本会議の内容について、議場に行かなくても知ることができるか」大田市:2点
議場に直接行かなくても、いつでも議会の議論の内容を知ることができるかを採点。
10点:ホームページまたは施設等で中継され、いつでも録画が見れる
8点:ホームページで、いつでも録画が見れる(録音が聞ける)
5点:DVD(ビデオ)を貸出して視聴できる
2点:「CATVで中継、または録画が再放送されている」または、「HP、FM放送、他の施設等で中継されている」(議場にいかなくても傍聴できる)
0点:議会の中継も録画も行われていない (議場にいかないと傍聴できない)
質問⑥ 「閲覧手数料について」大田市:5点
5点:取らない。(現在は取らないが、情報公開審査会等で制度変更を検討中)
2点:条件付きで取る
0点:取る
質問⑦ 「請求権者について」大田市:0点
5点:何人も請求可能
2点:広義住民以外の人は、請求理由を書けば公開請求は可能(条例に明記されている)
0点:広義住民のみ情報公開請求が可能
質問⑧ 「情報公開条例における会議の公開の規定について」大田市:C
A:情報公開条例、または他の条例において、会議の公開、議事録の公開の規定がある
B:情報公開条例において、会議の公開の規定があるが、あいまいである
C:情報公開条例において、会議の公開の規定がない
D:その他
質問⑨ 「請求権の濫用禁止の規定について」大田市:5点
5点:情報公開条例において「開示請求権の濫用禁止」の規定がない
0点:情報公開条例において「開示請求権の濫用禁止」の規定がある
5点:情報公開条例において「開示請求権の濫用禁止」の規定が制定される 計画がある
質問⑩ 「教育委員会の会議録を情報公開請求した場合の公開について」大田市:10点
教育委員会の会議録を情報公開した場合に、開示される紙情報(個人情報など非開示と
なるもの以外についての情報)において、教育委員の氏名が明記された会議録が公開され
るかどうかを調査
10点:公開請求で教育委員会の会議録(発言者等も記載されている)が公開されている
7点:公開請求で教育委員会の会議録(発言者等が記載された概要)が公開されている
5点:公開請求で教育委員会の会議録(発言者等が記載されていない概要)が公開されている
0点:公開請求で教育委員会の会議録が公開されていない
質問⑪「教育委員会の会議録のホームページ上での公開について」大田市:0点
教育委員会の会議録がホームページ上で公開されているかについて調査
10点:ネット上で教育委員会の会議録(発言者等も記載されている)が公開されている
7点:ネット上で教育委員会の会議録(発言者等が記載された概要)が公開されている
5点:ネット上で教育委員会の会議録(発言者等が記載されていない概要)が公開されている
2点:ネット上には掲載されないが、庁舎で会議録が閲覧できる
0点:ネット上で教育委員会の会議録が公開されていない、会議の項目しかわからない
以上が詳細です。
オンブズマンの一方的な質問事項と採点方法なので、一概に全てがその通りだということには
ならないかも知れませんが、確かに大田市の情報公開は遅れていると言えるのではないでしょうか。
改めて言えることは、ネットでの情報公開を求めているという事が伺えます。
インターネットの人口普及率は79.1%(総務省23年度データ)。
利用端末もパソコン、従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット、インターネット接続可能テレビ
家庭用ゲーム機など多岐にわたっています。
60歳代以上のインターネット利用は、概ね増加傾向にありますが、水準としては他の世代に比べて低く、
13歳~49歳までの利用率が9割を超えているのに対し、60歳以上は大きく下落しています。
こういう問題はあるにせよ、ネットに接続できないから情報が入手できないということではなく、
情報を入手する為にはもはやネットは不可欠という時代になっています。
大田市の情報公開もネット上に紙情報と同じものをアップすることと
議会を含めた全体の的確な情報の質・量を増やす必要性を感じます。
25日(土)、26日(日)の両日、山口県長門市にある長門湯本温泉にて
「第2回ジャズフェスタ in 長門湯本温泉」が開催されましたので、出かけてきました。
「長門湯本温泉」は今からおよそ600年前、室町時代に住吉大明神からのおつげによって発見されたと言われる
山口県ではもっとも古い歴史をもつ温泉です。
温泉街を川が流れ、川のすぐ脇を中心に12件のホテル・旅館があります。
ジャズフェスタは、温泉街の風情と音信川のせせらぎとともにジャズの音色を楽しみ、
地域を活性化しようと湯本温泉旅館協同組合と同フェスタ実行委員会が企画し今年で2回目。
音信川河川公園前駐車場をメーン会場に、公衆浴場「恩湯」下、きらきら橋の計3会場で、
山口県内外で活躍する17組が夕方から夜にかけて、28ステージを披露しました。
まさに、2日間は湯本一帯が音楽ホールとなるイベントでした。
(メインステージの様子)
(きらきら橋ステージ)
(公衆浴場「恩湯」下 特設ステージ)
温泉津温泉でもこういうイベントは実行できる可能性が大いにあります。
まず考えられるのが、「神楽」をテーマにしたイベントでしょう。
夏の暑い時期に開催はどうかと思いますが、秋の行楽シーズンに何ヶ所かにステージを設けて
こういう集中的なイベントで観光客誘致やおもてなしの為に工夫しながら実行してはどうでしょうか。
ここで夏のイベントの総括をしてみましょう。
●「天領さん」
久手会場は相変わらずの人気で、人も屋台も大賑わいでした。
花火も世界遺産登録5周年ということもあってか、例年よりも一発一発の規模も内容も充実していたような気がします。
昨年遅くなった終了時間も改善され早くなり、こちらもちょうどよい時間配分だったように思います。
大田会場は市民会館が使用不可のため、メイン会場が会議所駐車場に変更しての開催でした。
会場の変更やメイン会場の場所の問題はメリット・デメリットがあると思いますが、通りを使った踊りが
あまりにも経路が偏りすぎて、まちの一体感が感じれず残念でした。
駅通りにて久々の瓦ドミノが復活したことは、地場産業のアピールするには絶好の機会であり
規模を拡大して取り組んで欲しいと思います。
●「隆慶さん」
豪雨で最悪でした。
せっかく集まっていただいた皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
諸事情により中止することもできず、雷も鳴っていましたが、安全には最大限配慮して最後まで行わせていただきました。
ご理解頂きたいと思います。
●Ginzan Walking Museum 劇場
大森の銀山公園で開催されているこのイベントにも2回出演させていただきました。
率直な感想は、ステージがあまりにもしょぼいということ。特に看板はもっと良いものができないのかな、と。
場所も銀山公園より遺産センター駐車場で行うべきだったと思います。
一義的に世界遺産センター駐車場にほとんどの観光客が集まるわけですから、そこでおもてなしのイベントをするべきだと
思います。
12月までイベントが続くわけですが、今から変更は難しいでしょうかね。
いずれもイベントを行う場合は、多くのボランティアスタッフのご協力が必須です。
スタッフの皆さんは自らが楽しみ、それを来場者や出演者と共有することがもっと大切なことであると思います。
駐車場や交通整理の係りの人など直接イベントに触れられないスタッフも多いと思いますが、そこは何とかチームワークで
フォローしながら全体で楽しんでもらいたいと思います。
イベントを企画し、実行するには慢性的にスタッフ不足が生じます。
スタッフが楽しんでいる姿を見せれば、それを感じた人がボランティアで参加してみたいと思わせることが大切。
大田の場合は、企画段階で疲労がピークに達している感じで、全般に本番中は楽しむ余裕がないように感じます。
この当りが最大のネックではないかと思いますが。