hiroya_ikeda の物欲の館

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私の最初のデジタル一眼レフ『EOS D60』

2009年03月22日 23時23分59秒 | カメラ・レンズ
 

EOS D60はD30につづくキヤノンのアマチュア用デジタル一眼レフ。発売は2002年。
当時、デジタル一眼レフは1台100万円を超えるどころか300万円とか600万円という本当に「高嶺の花」。そんななか、D30は300万画素ながら40万円弱で通常の一眼レフと同様の操作ができるというカメラでそれなりに注目は浴びたものの、画素数が少なく、メジャーになり得なかったカメラ。
それが画素数630万画素となり、当時のプロ向けEOS-1D(約400万画素)をも凌駕するD60は「CMOSはCCDに劣る」という当時の風評を完全に覆した画期的なカメラと私は記憶している。

D60はベースがアマチュア用なので、EOS Kiss 系のデザインを踏襲しつつ、400万画素のEOS-1Dよりも出力クオリティは高く、操作性もこちらのほうが優れているとのこと。EOS-1D Mark III からは操作性をアマチュア用に合わせている。このあたりは過去の継承と現実の操作性でどちらを取るかという判断なのではあるが、結果としてアマチュア用に操作性がシフトしている。
実際に私もD60、10Dを購入した後、1Dsを購入したとき、その操作性の不便さに閉口したものだ。とはいえ、操作性はある程度慣れの問題もあるので、しばらくしたら慣れたが。
画質は630万画素でいまでは携帯カメラでも達成している画質ではあるが、A3で伸ばしても全く破綻はなく、もはやフィルムを使う理由がなくなったと本当に感じたカメラであった。

このカメラ、購入当時に30万円強したのであるが、ボディはまるごとプラスチック。高級感は全くなし。だが、はじめてのデジタル一眼レフということもあったのか、結構お気に入りとなった。その後、追加で購入した10Dは性能的にはややD60よりも優れていたが、デザインが好きになれず、1Ds購入時に手放してしまった。

このカメラのイメージはEOSデジタルのA-1版と個人的には思っている。A-1はFDレンズ時代のキヤノンのボーイズカメラ。プロ用がF-1として、そのサブカメラとしてF-1以上のスペックも備えているというカメラ。それはEOS-1DとD60においても同じような関係ではなかったか。
アルミダイキャストのF-1とプラスチックのA-1では、手に持った質感は全く違うのだが、機能的にはA-1の方が優れており、それがEOSデジタルでも同じような構図になっているという感じ。

D60はISO400でも非常に綺麗な画像を記録できた。A3に伸ばしても全く粒状性が感じられず、本当にフィルムカメラの終焉を感じた。とはいえ、800、1000は使えない感度。今のデジタル一眼レフがISO25800とかいう数字を持っているのが信じられない時代のデジタルカメラ。

あと少し不便だったのは、RAWとJPEGの同時記録ができず、RAWで保存した後、ソフトでRAWからJPEGを書き出さなければならなかったこと。今ではRAWとJPEGは別ファイルとして記録できるのだが、このカメラではできなかった。

もう一つ不便というか、致命傷だったのがAF精度。AFポイントは3つしかなく、ピントも合っているのかそうでないのかファインダーではイマイチわからない。それが気に入らずEOS-1Dsを購入した次第。

さらに、当時は全く気にならなかったが、今では信じられない1.8型液晶ディスプレイ。当時はよくこんなものを使っていたなぁ、という印象だ。

すでにEOS-1Ds、EOS-1D 系を使っているのでこのカメラを父のお遊び用で実家に置いておいたのだが全く使っておらず、最近になってようやく使いたくなったと聞いたところ、バッテリーが切れていた上に充電器が紛失していて、電池がなければ本当に今のカメラは全く動かないのを知った(笑)。
とはいえ充電器が見つかったので一安心。

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