介護の技術・知識のまとめ

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褥瘡の原因と予防法

2021-03-22 18:04:37 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

褥瘡の好発部位(身体の骨の突出している部分)

  • 後頭部
  • 肩甲骨部
  • 肘関節部
  • 仙骨部
  • 踵骨部
  • 耳介部
  • 肩関節部
  • 大転子部
  • 膝関節外側部
  • 足関節外果部
  • 尾骨部
  • 座骨部

褥瘡の原因

  • 圧迫
    長時間の同一体位、窮屈な寝衣
  • 摩擦・ずれ
    皮膚と皮膚の接触、糊の効きすぎたシーツや寝衣による摩擦、衣服の縫い目や結び目、ベッドのギャッチアップ時の皮膚の表面と皮下組織や骨に加わる力のずれ
  • 身体の不潔と湿潤
    おむつや防水シーツによる皮膚の蒸れ、発汗、排尿・排便、飲食物のこぼれによる皮膚の汚れと湿潤
  • 全身状態の低下
    栄養不良状態、血行障害、浮腫、麻痺(運動・感覚障害)、皮膚・筋肉・皮下脂肪の退化

褥瘡の予防

  • 座位の生活の確保
    背骨と大腿部が90度になるように座る(座骨と大腿の広い面で体重を受けることができるため、褥瘡予防に効果的)
  • 体位の変換
    同一部位の長時間の圧迫を防ぐためには、定期的(2時間を超えない範囲)に体位変換を行い、圧迫を受ける部位を変える
  • 予防用具の使用
    定期的な体位変換が困難な場合は、エアマットや褥瘡予防マットなどを活用し、耐圧を分散する。また、ビーズマットやクッション、ムートンなど各種予防用具を用いて除圧を図る
  • 身体の清潔
    入浴や清拭により皮膚を清潔に保つとともに、血液循環をよくする。おむつ着用時には、随時交換を行い、濡れっぱなしや蒸れを防ぐ
  • 摩擦の防止
    シーツや寝衣に、しわやたるみを作らないようにする。差し込み便器の使用時は皮膚を傷つけないようにする。ベッドのギャッチアップ時や、座位時にずり落ちた姿勢にならないよう留意する
  • 良好な栄養状態の確保
    良質のたんぱく質、高エネルギー、ビタミンを含むバランスの良い食事摂取に努める。栄養不良状態には補助食品を用いるなど、栄養状態を良好に保つよう留意する

 


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