介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

介助をする際に徹底すべき原則

2021-03-22 18:10:05 | 介護の基本

介助する前に、「利用者の今の状態をアセスメントしたうえで、介助内容を説明して同意を得る」、そして、介助した後に、「体調などを確認する」のは、すべての基本である。

本人の動作を見守りながら、必要時に声をかけたり誘導したりする


出血について

2021-03-22 09:52:47 | 介護の基本

喀血

  • 気管支など気道系組織からの出血
  • 咳こんだ時に咳と一緒に出ることが多い
  • 食物残渣を含むことはない
  • 肺結核や気管支の炎症、慢性の肺疾患など
  • 血痰がある場合は、出血が少量でも肺がんの可能性あり

吐血

  • 消化器疾患に起因
  • 真っ赤な新鮮血を吐く時は動脈から出血している可能性があり、緊急の処置が必要
  • 食物残渣を含む吐血の場合、かなりの量の出血があると考えること

下血

  • 排泄が自立している利用者の場合、本人が訴えない限り見過ごされる危険がある
  • 上部消化管からの出血の場合、便全体が黒っぽくなったり、タール状のどろどろした黒い便が出る。出血してから時間が経っていると考える

血便・血尿

  • 大腸ポリープや大腸がんの腫瘍がある程度大きくなると便に血液が混じる
  • 初期には微量な血液を検出する潜血検査でないと分からない
  • 慢性の膀胱炎や膀胱がんの場合、血尿が出る
  • ある程度の出血量にならないと肉眼では分からないので、尿の潜血検査で検出する

 


摂食嚥下の5期

2021-03-21 19:28:04 | 介護の基本

摂食嚥下の5期

  1. 先行期(認知期)
    食物の形や色、においなどを認知する時期。条件反射的に唾液が分泌され食事の準備が行われる
  2. 準備期(咀嚼期)
    食塊を整える時期。捕食、咀嚼、食塊形成の3段階がある
  3. 口腔期
    食塊を口腔から咽頭へ移送する時期。移送は主に舌で行われる
  4. 咽頭期
    食塊が咽頭を通過する時期。軟口蓋が鼻腔を閉鎖し、喉頭は舌骨上筋群により引き上げられ挙上する。食塊が咽頭に入ると、舌骨が咽頭後壁に押し付けられ、咽頭に蠕動運動が生じ、喉頭蓋が反転して喉頭の入り口を閉鎖する
  5. 食道期
    食塊が食道入口部から胃へ移送される時期。食塊が食道に入り込むと、蠕動運動、重力、腹腔内圧によって胃へと移送される

口腔期から食道期を「嚥下3期」と呼び、嚥下運動を示している

咽頭期と食道期の動きは、嚥下反射で行われる


記録を書く時の留意点

2021-03-17 17:32:52 | 介護の基本

記録を書く時の留意点

  • 主語を明確にする
  • 記憶が確かなうちに書く
  • 事実をそのまま書く
  • 要点を簡潔に書く
  • 分かりやすい表現で書く
  • 適切な専門用語や略語を使う
  • 1文の長さを35文字以内にする
  • 必要時、利用者の言葉をそのまま書く
  • 他から得た情報は、情報源も書く
  • 誤字、脱字に気を付ける
  • 手書きの場合は読みやすいように丁寧に書く

記録を書く時に使わない方がよい言葉

  • 不穏、拒否、勝手に○○、指示に従わない、指示が入らない、機嫌がよい・悪い、気難しい、暴力的、など

記録の修正は、二重線を引き訂正印を押す


記録の効果

2021-03-17 17:28:01 | 介護の基本

利用者から見た記録の効果

  • 好みや意思を尊重してもらえる
  • 介護職の得意な方法ではなく、利用者にやりやすい方法に合わせてもらいやすくなる
  • 誰か一人に伝えたら、みんなに分かってもらえる
  • 思い込みや決めつけをせず、言動の背景を探ってもらえる
  • 関心を持ち、見守ってもらえる
  • 事実が残ることにより、人権が尊重される

介護職から見た記録の効果

  • それぞれの職員が把握したエピソードを共有することで、利用者の価値観や考え方を尊重できる
  • 表現しない(表現できない)けれど存在する利用者の思いや能力に気付くことができる
  • 提供した介護の結果を確認し、サービス内容の検証、修正ができる
  • 事実をありのままに書くことで、利用者の言動の背景を考えられるようになる
  • 報告・連絡・相談がしやすくなる
  • スーパービジョンに活用できる