介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

マズローの欲求段階説

2021-03-17 16:00:51 | 介護の基本

マズローの欲求段階説

下から順番に

  1. 生理的欲求
    食事、睡眠、排泄等の本能的根源的な欲求
  2. 安全欲求
    安全性、経済的安定性、よい健康状態の維持などの欲求、苦痛の回避
  3. 所属・愛情の欲求
    自分が社会で必要とされている、果たせる役割がある、という感覚。情緒的な人間関係、他社に受け入れられているという感覚
  4. 承認欲求
    自分が集団から価値ある存在と認められ尊重されることを求める欲求
  5. 自己実現の欲求
    成長し自分が成り得る最善のものになる、という欲求

生理的欲求から承認欲求までを「欠乏欲求」といい、人によって大きな差はないとされる
自己実現欲求は「成長欲求」といい、人によってその中身は大きな差があるとされる

生理的欲求と安全欲求を「一次的欲求」「基本的欲求」ともいう
所属・愛情の欲求から自己実現の欲求までを「二次的欲求」「社会的欲求」ともいう

 

??疑問点??
 生殖の欲求は、どの段階に相当するのか???


介護予防の視点

2021-03-15 15:09:22 | 介護の基本

介護予防の視点から利用者主体の介護を行う

  • 要介護状態であっても利用者自身でできることは、できる限り自分でしてもらう
  • 利用者ができる限り健康で普通の生活状態で過ごせるような支援が必要
  • 老化や衰えを必要以上に問題視する発想では、利用者に無用の混乱を与え、衰えの進行具合に大きく左右してしまう
  • 利用者ができないことを補うことだけを目的とした介護ではなく、利用者の今持っている力を活かし、利用者自身が主体的な生活を送れるような支援が必要

 


その人らしさ

2021-03-15 14:54:40 | 介護の基本

「その人らしさ」とは

  • 利用者一人ひとりの個性であり、長い生活経験の中で培われた価値観やこだわり、プライドなど
  • 単純な因果関係で説明できるものではなく、目に見えず形の無いものであり、論理的に根拠を持ってせつめいできるようなものでもない
  • その人らしさを理解するうえでは、今の姿や生活歴だけでなく、暮らしてきた姿(=一人ひとりの価値観や生活習慣、経験、地域性、時代性など)を考えることが重要である
  • 人は生きてきたようにしか老いることができないので、その人らしさは自身の存在感につながるものである
  • 要介護状態は脱却可能な非日常ではないため、それまでに過ごしてきた「その人らしい生活」の継続が望ましい姿である

 


生活支援と介護の専門性

2021-03-15 14:52:42 | 介護の基本

生活とは

  • 目に見える外的な事象、生活状態(生活環境、機能、能力など)
  • 目に見えない習慣、内面にある価値観、一人ひとりの体験、地域性、時代性など
  • この二つにより、その人らしさが構成される

生活支援とは:利用者の身体機能(ADL)のみの向上ではなく、生活の質(QOL)を高めること

「介護」と「生活」を切り離すのではなく、どのような支援によりその人らしい生活の再構築を図れるのかが重要な視点

自立:身体的な自立のみならず、独立心や自主性といった精神的な自立も含めた概念

 

利用者主体の生活支援

  • 何ができるか?何をしたいか?という、利用者一人ひとりの思いや意欲、生活習慣などを尊重した個別ケア
  • 要介護状態の軽減や重度化防止の視点から、今持っている能力を活用する
  • 生活できる環境づくり:お客様扱いではなく、生活の場として環境を整え、利用者本人を生活の主体者とみなす

介護の専門性

  • 利用者に提供されるサービスは、途切れることなく一貫して提供される必要があるため、チームケアが重要
  • 介護は意図的に行うものであり、介護を行うまでのプロセスを科学的思考に基づいて説明しなければならない
  • 介護は単なる作業ではなく、一人ひとりに個別的に対応する支援であり、介護の本質を理解してもらうために、分かりやすい言葉で表現し適切に説明・発信する必要がある