デイケアは続く（父の愛）

デイケアの日は居留守を使わずに済む。訪ねてくれた人には申し訳ない。
私の必要悪なのです。大概は出て行くが玄関先には、何時も誰もいない。御免と
言って亦閉める。最近、デイケアが続いてるのに驚いている。自分の世界は狭く
なったが、中味の詰まった付き合いも有りだした。

最後の友人と言えるのかも知れない。私はその友人を父親を見る眼差しで、眺
めている。少年の時の友人に対するあのワクワク感は同じかも知れない。
幾つに為っても新しい世界が開けるときのあの感覚は変わっていない。私は母
の愛情は解るが、父の愛情は余り受けた記憶は無い。動物は良く与えてくれた

のは父の愛情だったのでは　今は思っている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。