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ポレポレでいこうね

小学校の図書ボランティア活動をメインに
本やフィギュアスケートについて綴るのんびりブログです。

クラウディアのいのり

2009-01-24 17:12:21 | 
クラウディアのいのり (絵本のおもちゃばこ)
村尾 靖子,小林 豊
ポプラ社

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戦争がおわってすぐスパイの容疑でソ連軍に捕まり、
連行された日本人の男性がいました。
7年間シベリアの収容所に入れられ、出所後も帰国は許されませんでした。
日本には妻と生まれたばかりの赤ん坊が。
そんな彼と知り合い、すべてを承知の上で、クラウディアは結婚しました。
40年も連れ添った二人ですが、クラウディアは彼の妻子が日本で健在で今も彼の帰りを待っていると知り…。
「他人の不幸の上に、自分の幸せを築くことはできない。」
日本へ帰国する男性に、クラウディアは荷物の中に
手編みのセーターや靴下といっしょに1通の手紙をしのばせました。
好きだからこそ、男性に日本に帰るようすすめて
別れを決心したクラウディアさんの心からの手紙に涙しました。

日本の駅のホームで51年ぶりに再会し、抱き合う夫婦の場面をテレビで見たことがあります。
あと、「クラウディアからの手紙」という舞台もあって、
これが実話なのだということは知っていました。
戦争のために過酷な運命を生き抜いてきた彼らの、
大きな、人間愛。
これが、シンプルな絵本になって小林豊さんのやさしい絵とともに語られ
静かに胸にせまるものがあります。

カッチョマン最高!

2009-01-24 16:31:19 | 
カッチョマンがやってきた!
ミニ グレイ
徳間書店

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カッチョマンの絵が気になって、借りてみました。
クリスマスプレゼントとしてもらったアクションフィギュアの「カッチョマン」。
男の子は常に一緒に持ち歩き、
空想の中でカッチョマンはおたすけヒーローとして大活躍しまくります。
つねに事件
お皿あらいでも、スプーンが落ちているだけでもいつも悪との戦い!
ハチャメチャさがおかしくて、
しかもこんな空想をしている男の子って絶対いるし。
うちの息子もそのひとり。
絵も最高に楽しいです


ヤンソンさん

2009-01-05 00:10:17 | 
ムーミンママのお料理の本
サミ マリラ,トーベ ヤンソン
講談社

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この本を買ってだいぶんたつというのに、
きのう初めて載っているお料理を作ってみました
この本は私にとっては、お料理の本というより絵本かな。
のっているフィンランドのレシピは、
素敵なんだけど、どれも身近に感じられなくて…
実際に作ってみようという気になりませんでした。

作ったのは、「ヤンソンさんの誘惑」。
スウェーデンのポテトグラタン風で、超お手軽
ヤンソンという名の厳格なベジタリアンの宗教家が、
この料理の誘惑に勝てず、ついパクリ、というのが名前の由来らしいです。
私は、本にのっているとおりではなく、↓下のレシピも参考にしました。
 ヤンソンの誘惑[男の料理]

おいしかった~
アンチョビの塩味がきいてて、じゃがいもがやわらかく出来てて
何より簡単なのが良いです

こんなヘルシーなレシピも見つけました
豆乳ヤンソンさん

知りたくないような…。でも知らなくては

2008-11-25 01:02:03 | 
おいしいハンバーガーのこわい話
エリック シュローサー
草思社

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イラストはかわいいんですけど…

ずう~っとマクドナルドについてネガティブに語られるので
正直に言うと、途中から結構とばし読みしてしまった。

もうマクドナルドの、私は特にチキンナゲットは食べれないかも…
牛や鶏たちがどんな目にあっているか、詳しく書かれていたから
ハッピーセットのおもちゃを見ると、
これらを作っているハッピーではない人々が思い出されてしまう。
この本を読んだら、ファストフードにさらなる嫌悪感を抱くのは避けられないでしょう。

何事も極端なのはどうも苦手な私は
ファストフード絶ち、とはいきそうにありません。
ただ、ファストフードがなぜ体によくないか。
マクドナルドがなぜこんなに成功したのか、
その裏側を知っておいたほうが良いのは確かだと思います。

ハンバーガーのはじまりとか、マクドナルドの歴史とか興味深かったなぁ。

広島の横川駅近くの『ゴッドバーガー』というお店を思い出しました。
ハンバーガー屋さんですが、個人の家族経営で、
手作りのものを注文を受けてから焼いてくれます。
私が子供のころからあるからもう三十年以上?
結構有名みたいです
ファストフードではないハンバーガー、
ひさびさに食べたくなりました

↓ゴッドバーガーについて詳しく書いてあったので…
http://blogs.dion.ne.jp/nakoi_h9/archives/4014150.html#top




ダークな世界にひたる

2008-11-09 20:46:34 | 
クラバート
オトフリート=プロイスラー,ヘルベルト=ホルツィング,中村 浩三
偕成社

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学校の図書室にずうっとあります。
どれだけ長い間借りられていないか…ってくらい。
だって、一度見たら忘れられない表紙の絵。

これが、『大どろぼうホッツェンプロッツ』と同じ著者によるものだとは
思えないくらいまったく違う雰囲気です。
宮崎 駿監督の『千と千尋の神隠し』は、
この『クラバート』に影響を受けたといわれています。
本の帯に、

 愛は魔法を超えるか! 宮崎駿監督推薦の長編ファンタジー
   「いい本です。自信をもっておすすめできます。」

と、やけにあっさりした推薦のお言葉も。

不思議で不気味でロマンティック。
そしてダークです。
ダークな雰囲気の世界にどっぷりとつかって
私はそこに捕らえられたまま、最後までいっきに読みました。
これはかなり好きです。
児童文学と言ってしまうのはもったいない
たぶん、何回も読みかえす…と、思います。



クリス・ヴァン・オールズバーグの本 3冊

2008-10-31 02:20:37 | 
ジュマンジ
クリス・ヴァン・オールズバーグ,辺見 まさなお,Chris Van Allsburg
ほるぷ出版

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ザスーラ
クリス・ヴァン・オールズバーグ,Chris Van Allsburg,かねはら みずひと
ほるぷ出版

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うちの子二人の共通の感想は
「つまんなそうだけど、読み始めるとおもしろい!」
小5の息子は、最初はいやいやだったのに、読み終わると
「これ、すごいよ。」と姉におすすめしていました!

字が多く、絵本チックな絵じゃなくて本格的なので、とっつきにくいんだと思います。
私も以前書いたように、読まずぎらいでした。
ところがところが
2ページくらい読んだあたりから、もうとまらなくなりますよ~
子供も大人も関係なしに。
白黒の写実的な絵が、さらに想像力をかきたてる、というか。
ほんとに不思議な魅力にあふれた本です。
2冊とも映画化されていますが、未見

ta<ble>名前のない人
村上 春樹,Chris Van Allsburg,クリス・ヴァン・オールズバーグ
河出書房新社

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(↑クリックしてAmazonのページにいくと画像が見れます。)
村上春樹さんの訳です。
原題は『The Stranger』。
『名前のない人』とは名訳だなぁ…。
彼はいったい誰だったのか。余韻の残るおだやかな、不思議なお話です。
大好き


名画。

2008-10-18 05:19:37 | 
名画はあそんでくれる
結城 昌子
二玄社

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題名に惹かれて読んでみました。
あったかい。
知識やうんちくが述べられているのではなくて、友達の紹介、という感じ。
傑作の見分けかたも、この本で教わりました。
それは…
  トイレに貼ること
1か月たって見飽きてしまったら、その絵は駄作、ということです。
え~っ。もっと高尚じゃなくていいの?

子供たちとの紙上ワークショップで
ムンクの『叫び』。 あなたは何を叫ぶ?の問いかけに、一番多かった答えが
「カツラがとんでしまった~!」
子供たちはとても自由な発想で、クスって笑ってしまう。

先週末、ひろしま美術館へ行きました。。
30周年記念で「まるごとひろしま美術館展Ⅱ」をやっていました。
ゴッホの『ドービニーの庭』の前にベンチ?が置いてあって、
座って「庭」を眺めるようになっていたり。(なかなかそこが空かなくて
絵が、家具や花とディスプレイしてある部屋があったり。(これ、素敵だった!)
同じ画家の同じ題材の絵を並べてみたり。
風景画には、その実景(写真)を紹介していたり。
面白い試みがもりだくさんでした

で、ミュージアムショップで見つけたのが、

ゴッホの絵本―うずまき ぐるぐる (小学館あーとぶっく)
結城 昌子
小学館

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結城昌子さんの『ゴッホの絵本 うずまきぐるぐる』。
著者の手書き文字の文章を読みながら、作品を見ていると、
ほんとにうれしくなったり、不安な気持ちになったり
絵がゆらゆら動いているように感じたりしてきました。
私って暗示にかかりやすかったりして
これは、絵の持つパワーなのでしょう。

美術館の庭のマロニエの木みんなに、白に金色の縁のリボンが結んであるのがかわいい
30周年。
父に初めて連れられてきたのがこの前のことみたいなんだけどなぁ。


読まずぎらいだった本

2008-10-09 01:22:35 | 
The Polar Express

Houghton Mifflin (Juv)

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The Garden of Abdul Gasazi

Houghton Mifflin (Juv)

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邦訳:
『急行「北極号」』
『魔術師アブドゥル・ガサツィの庭園 (大型本) 』
  クリス・ヴァン オールズバーグ (原著), 村上 春樹 (翻訳), あすなろ書房

いとこに借りた絵本 第2弾。

実はこのクリス・ヴァン・オールズバーグの絵が、本格的すぎて絵本向きじゃないような気がして、これまであまり興味がなくて読まずぎらい、でした。
でも読んでみると、このお話にはこの絵でなくちゃ駄目!と確信。
現実→夢?空想(あるいは現実)→現実という不思議ストーリーにも引き込まれ、大画面スクリーンをみてるような気がしてきました。
独特の世界にはまってしまった
『ジュマンジ』『ザスーラ』も読んでみたい!

英語で絵本

2008-10-05 19:37:42 | 
The Giving Tree: 40th Anniversary

Harper Audio

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先日、久しぶりに会ったいとこに英語の絵本を貸してもらいました。

The Giving Tree
これを読むとなんともいえない気持ちになります…。
邦訳では『おおきな木』。
「おおきな」は、目に見える大きさだけでなく、
心の大きさ、愛の大きさといった深い意味なんですね。
見返りを求めない愛が、心にひびきます。

There's A cricket in the library
Pa.) McKee Elementary School (Oakdale (著), Morgan Windsheimer (イラスト)
1991年に出版された、アメリカの小学5年生のこどもたちによる絵本だそうです。
図書館に住みついていたコオロギが、傍若無人な振る舞いに加えて
あまりにうるさいので子供たちに注意され、そこを出て行くというお話。
えぇーっ?それで?!な終わりかたなんですけど。
カラフルな絵がかわいくて!
そう、いちばん上の彼↑です。
びっくりなことに、アマゾンでなんと中古で2,857円~6,103円の値段がついてる
プレミアものだったんだ~

英語で絵本、新鮮です
短くて易しい英語だし、日本語で読んだことがあるお話なら
なおのこと。
子供の誕生日にプレゼントしてみようかな。



最近、涙もろくて

2008-09-29 19:08:58 | 
オットー―戦火をくぐったテディベア (児童図書館・絵本の部屋)
トミー ウンゲラー
評論社

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これが借りてきた4冊目。
ウンゲラーの半生をもとに創った自伝的絵本だそうです。
悲惨でドラマティックな運命をたどるテディベアのオットー。
シンプルな文章と、印象的な絵で、ひきこまれ、
訴えてくるものがあります。
オットーとオスカーの再会の場面では、ぐっときて涙がでてきました。
絵本って、すごい