下りなかった遮断機

　踏み切りの遮断機が下りないまま電車が通過し、その後３３分間、今度は遮断機が下りっぱなしたっつー事故があったそうな。

　２日夕、京都市伏見区のＪＲ奈良線の踏切で遮断機が下りる前に電車が通過、電車通過後は遮断機が３０分以上下りたままとなるトラブルがあったことが６日、明らかになった。
　ＪＲ西日本によると、現場は同区深草直違橋のＪＲ稲荷駅構内にある伏見街道踏切。２日午後５時１３分ごろ、京都発奈良行き普通電車（４両編成、乗客数約２４０人）がブレーキの掛け遅れで同駅での停止位置を約３０メートル行き過ぎて停車。その後電車をホームまでバックさせ、客の乗降終了後に運転を再開。ホームの前方にある同踏切に差し掛かった時点で、警報機は鳴ったが、遮断機は下りないまま通過した。
　電車通過後は遮断機が下りたままとなって警報が鳴り続けた。異常に気付いた係員が解除するまで３３分間、歩行者や車両は踏切を渡れなかった。

⇒Yahoo!　ニュース

　なんとなーく、この遮断機の心理がわかる気がするなぁ...。



　ボーっとしていたところ、背後を電車が通過する...。

「あ、やべっ、電車通過した？
　ねえ、今、通過したよね？　やっちまた、俺？
　やっちまったよね？？

　うわー...。まっじぃ...。
　やっちゃったかぁ...。
　なんで、今、気付かなかったんだろう。
　あぁ....。はぁ....。
　何やってんだろ、俺....。」

　うなだれて、遮断機を降ろす。
　そんな遮断機を、仲間が激励する。

「おい、元気出せよ。」
「はぁ....」
「おい！　大丈夫だよ。そういうことも、あるよ」
「無いよ...。
　俺、遮断機だぜ...。」
「気にするなって、ドンマイ、ドンマイ。顔をあげろって」
「気休めはよせよ...」
「ま、忘れろよ。間違いは誰にでもあるって」
「無いよ。お前、間違えたことあるか？」
「まぁ、無いけどな...」
「だろ...。遮断機に間違いなんてあるかよ...。
　あぁ、俺はなんてダメな遮断機なんだ...。
　もう、遮断機やってるのが、イヤだよ...」
「元気出せって、な、な、顔をあげろよ」

　その後、その遮断機は33分間、下りたままだった。


　って、考えると、この遮断機、かわいいヤツじゃん。