いやさ、テレビドラマを見ていて思ったんだけどさ、ドラマって1話と最後の2話を見れば、途中を見なくても、ストーリーが解るし、語れちゃうよね。
大体さあ、最近のドラマのパターンって、こんな風じゃない?
第1話
*1 携帯の機種名がはっきりとわかるぐらい、不自然なアップショットになることが多い。多分、いろいろと大人の事情があるに違いない。
*2 主役級の男女どちらかは、一見、共感できないような、性格をしていることが多い。とはいえ、実はいいヤツであることは間違いないので、視聴者も安心。
*3 男cは、大抵、ドラマ初出演の芸人。最近は、下手したら、女dも芸人。ちなみに、この二人は最終回3話ぐらい前にちゃんと結ばれてくれるので、安心。
第2話
*4 2話から見た人も、最初から見た気になれるくり返しストーリー。律儀に1話から見た人には、粋なデジャブーのプレゼントとなります。
*5 もちろん、ヒロインも実はイイ人です。とってつけたようですが、イイ人であるのは、最初からわかりきっているので、気になりません。
*6 主人公にはなんだか過去がある様子。とってつけたようですが、途中の時間つぶしに使われる使い捨ての伏線で、最終回の頃には忘れちゃってるので、気になりません。ちなみに、この手の女の配役は、最近ドラマへの進出が著しい元モデルの場合が多いです。
第3話~第9話
*7 3話から最終回2話前までは、とるにたらない、中身のないどうでもいい話が続きます。
途中、数話見逃しても、あるいは、1話も見なくても、ちゃんと最終回で感動できるような親切設計になっています。
第10話
*8 きっと、例の謎の女がらみで、一悶着があって仲良くなったんじゃないのかな?
*9 きっと、「XXX(男c役に抜擢された芸人)ってさぁ、意外といい演技をするよね」と言いたくなるような、お話が第4話あたりにあって、そのときに仲良くなったんじゃないのかな?
*10 最終回1話前に、衝撃的な展開が用意されています。
「そりゃ、唐突すぎるだろう」ってことすらも気にならないぐらいのインパクトが必要。
もちろん、どうせ律儀に全話見ている人なんかいないだろうから、「あぁ、途中を見てなかったから、唐突に見えるんだろうなぁ」なんて思ってくれるだろうという、性善説に基づいています。
最終話(15分拡大スペシャル)
*11 大き目のBGMには、まったく辻褄が合ってないなんてことを気にしなくても済むようなありがたい効果があります。
*12 結局、これまでの話と最終回はあまり関係ないので、最終回だけ見ても感動できる「ツーカーS」のような親切設計になっています。これで、シルバー世代のハートもゲットして、次の改編期には2時間ドラマとして再登場します。
なんかさ、やっぱ、俺たちって、ドラマに水戸黄門的な安心感を求めちゃうのかなぁ??
大体さあ、最近のドラマのパターンって、こんな風じゃない?
男a 主人公 女b ヒロイン 男c 主人公の友達 女d ヒロインの友達 女e 謎の女 とある、オフィスビルのロビー。サラリーマン風の男aが、腕時計を気にしながらイライラと同僚を待っている。 そこへ、突然彼の携帯電話が鳴り始める(*1)。 「ご~め~ん、15分ぐらい遅れる! 先に、プレゼン始めといて!」 と、女bの声。 「また、遅刻ですか?」 「ごめんって、言ってるでしょう。私B型だから、時間とか守れないの! いつものことでしょう!!」 逆ギレ気味に答える、女bの声。(*2) 「....」 男は黙って携帯の電源を切り、エレベーターに向かって走り出す。 遅刻のせいでクライアントへのプレゼンは大失敗し、その夜、居酒屋で男aと女bは口論になる。 「何度、言わせればわかるの? 私、B型なの。時間どおりになんて、行動できないの! しょうがないでしょう!」 と、怒鳴る、女b。 「よ、お二人さん!」 「また、喧嘩してるの?」 そこに、二人の同僚、男cと女dが現れる。(*3) 「聞いてくれよ、こいつまた遅刻して...」 男aが、男cと女dに愚痴り始める。 「なんなのよ!」 ついにキレた女bが、店を出て行く。 |
□ポイント□
*1 携帯の機種名がはっきりとわかるぐらい、不自然なアップショットになることが多い。多分、いろいろと大人の事情があるに違いない。
*2 主役級の男女どちらかは、一見、共感できないような、性格をしていることが多い。とはいえ、実はいいヤツであることは間違いないので、視聴者も安心。
*3 男cは、大抵、ドラマ初出演の芸人。最近は、下手したら、女dも芸人。ちなみに、この二人は最終回3話ぐらい前にちゃんと結ばれてくれるので、安心。
男aと女bは、会社主催のパーティーの担当に抜擢される。 「え~! こいつと一緒にやるんでか?」 露骨に嫌な顔をして、女bを指差す。 「ま、お前ら同期なんだから、仲良くやりたまえ」 と、上司。 自分の席に戻りながら、女bが言う。 「言っときますけど、私、B型だから、この手のマメな仕事、できませんからね!」 「お前は.....」 殴りかかろうとする男aを、男cが抑える。(*4) パーティー当日、女bはやはり遅刻する。 女bが大事な荷物をもっているので、男aは、必死に女bを捜す。 男aは、会場近くの路地でしゃがんでいる女bを発見。怒鳴りつけようと、近づくが、女bが捨て猫に餌をあげているのを見て、立ち止まる。(*5) 女bの意外な一面に共感を覚える男aだが、その男aに、突然、背後から声がかかる。女eだ。 「よう。久しぶりじゃない!」 男は、驚くと言うより、怯えに近いような表情を女eに見せている。(*6) |
□ポイント□
*4 2話から見た人も、最初から見た気になれるくり返しストーリー。律儀に1話から見た人には、粋なデジャブーのプレゼントとなります。
*5 もちろん、ヒロインも実はイイ人です。とってつけたようですが、イイ人であるのは、最初からわかりきっているので、気になりません。
*6 主人公にはなんだか過去がある様子。とってつけたようですが、途中の時間つぶしに使われる使い捨ての伏線で、最終回の頃には忘れちゃってるので、気になりません。ちなみに、この手の女の配役は、最近ドラマへの進出が著しい元モデルの場合が多いです。
略(*7) |
□ポイント□
*7 3話から最終回2話前までは、とるにたらない、中身のないどうでもいい話が続きます。
途中、数話見逃しても、あるいは、1話も見なくても、ちゃんと最終回で感動できるような親切設計になっています。
いつの間にか、男aと女bは、えらく仲良くなっている。(*8) ちなみに、男cと、女dも、いつの間にか、なんだかとても親密になっている。(*9) 親密になっていた男aと女bだが、いつものように、ものすごい喧嘩を始める。 「お前、本当に、いい加減にしとけよ!」 いつになく、激しい調子で怒鳴った後、男aは、女bを背にして、早足で歩き出す。 二人は、お互いに振り向かない。 だが、その時、交差点を渡る男aの前に、突然乗用車が飛び込んでくる。 急ブレーキの音に女bが驚き、振り返ると、男aは大量に血を流して、アスファルトに倒れている。(*10) |
□ポイント□
*8 きっと、例の謎の女がらみで、一悶着があって仲良くなったんじゃないのかな?
*9 きっと、「XXX(男c役に抜擢された芸人)ってさぁ、意外といい演技をするよね」と言いたくなるような、お話が第4話あたりにあって、そのときに仲良くなったんじゃないのかな?
*10 最終回1話前に、衝撃的な展開が用意されています。
「そりゃ、唐突すぎるだろう」ってことすらも気にならないぐらいのインパクトが必要。
もちろん、どうせ律儀に全話見ている人なんかいないだろうから、「あぁ、途中を見てなかったから、唐突に見えるんだろうなぁ」なんて思ってくれるだろうという、性善説に基づいています。
男aは、救急車で病院に運び込まれたのだが、出血がひどく、輸血が必要な状態。 男aの血液型は、A型だがRH-のため、血液が足りない。 女bは、必死に同じ血液型を探すが、見つからない。 途方にくれ、病院のベンチに座っていた女bが、ふと、思い立ち、顔を上げる。 病院の先生を捕まえて、女bが訴える。 「先生! 私の血液を調べてみてください」 「あれ? 君はB型って言ってなかったかね?」 「私、小さいときに調べたきりなんです。もしかしたら、違ってるかもしれません。お願いです。念のために、調べてください!」 やれやれ、といった顔を見せて、先生は女bを診療室に連れて行った。 血液型を調べてみると、女bの血液型は、男aと同じだった (ものすごく大きな音で、主題歌のスローバラード・バージョンが流れ出す)(*11) 病院のスタッフが、急いで輸血の準備を始める。 女bから採血された血液が、男aに輸血される。 数週間後、男aは無事退院した。 仕事に復帰した男aは、客先の玄関で、女bを待っている。 「お待たせ!」 女bが、男の肩を叩く。 「あれ? まだ、10分も前だよ」 遅刻をしなかった女bに驚く男a。 「私ね。A型なんだ。だから、時間には正確なの!」 「はい?」 不思議な顔を見せる男。(*12) |
□ポイント□
*11 大き目のBGMには、まったく辻褄が合ってないなんてことを気にしなくても済むようなありがたい効果があります。
*12 結局、これまでの話と最終回はあまり関係ないので、最終回だけ見ても感動できる「ツーカーS」のような親切設計になっています。これで、シルバー世代のハートもゲットして、次の改編期には2時間ドラマとして再登場します。
なんかさ、やっぱ、俺たちって、ドラマに水戸黄門的な安心感を求めちゃうのかなぁ??
いつも第1回と最終回しか見ないから判らないんですね。
最終回の前も見ればOKなんだ。
そしてわたしもB型の女ですが、産まれた時以来調べていないので
もしかするとA型かもしれないわけですね。
大発見です。
んで、テレビに向かって
「良かったネ♪」って言ってあげる。
んで、たまに最終回だけ見逃す時もある。
ちなみに映画「炎のランナー」は
白血病に侵された主人公が聖火ランナーに抜擢される感動のストーリー
と、まだ見た事ありませんが、きっとそうに違いありません。
「スターウォーズ」と「宇宙戦争」が上映されるようですが
俺の中では同じストーリーです。
見事にバカにしきっていますね。
こういうのやらせると、ヒロ†さんって天才的な才能もってますよね。
そうそう、最終回の1話前は、ポイント。起承転結の”転”だからね。
これだけ見れば、大体ストーリーはつかめるし、最終回も予想がつく気がする。
ドラマ見るは面倒だけど、語りたい人は、最終回前は必須です。
>> ともっちさん
おいらも、「よかったなぁ」って、言ってあげますよ。うん。
「なんだ、結局、引っ付くんじゃね-かお前ら」とも思うんだけど、やっぱり最後は「よかったね」で、終わった方がいいよね。
>> マッツ氏
「スターウォーズ」と「宇宙戦争」ってさ、「ウオーターボーイズ」と「スイングガールズ」みたいな物なのかな?
それとも、「あぶない刑事」と「刑事貴族」みたいなもんかな?
あ、「男はつらいよ」と「釣りバカ日誌」みたいなもんか??
>> 駐在員さん
いつも、コメントありがとうございます。
駐在員さんは、現地のドラマとか見ているのですか?
ヨーロッパのドラマって、見る機会が無いからちょっと興味があります。アメリカ物とは、違うんですかね??
かじりついて観ていました。。ーωー*
「なんて強引な!」「そんな唐突な!」「なんて分かりやすい!」
・・・所詮“ツクリモノ”にも関わらず感情移入甚だしい己を恥じてみたり。。
最近のドラマは全く観賞しておらずとも・
この記事でまさに1本のドラマを全話制覇したような錯覚を覚えます。
見事です。。。
で、それで、飽きちゃったけどね...。
最近は、妹がよくドラマを見ているので、最終回だけはよくみます。で、だいたい全て見た気になれます。最近のドラマって手間かからなくて、なかなかいいですよ。
ドラマを全11話も見ようと思うものは
イケメン俳優とかわいこちゃんがでてるモノだけですから(笑
ここんとこ、ブログ巡回さぼってたから
かなり遅めのコメント。。
うぅ~。失敗、失敗。。
それこそ、おいらの興味のわかないドラマの典型だなぁ...。
俳優とか女優とか見たさでわざわざドラマや映画を見るってのがちょっとよくわからないんですよね。
芸人目当てでバラエティー見るのならわかるんですけど....。
その辺の違いってなんなんだろう???