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かつてのMBA(経営修士)学びレポート

教育における方法知について考える PART.2

2008-11-21 01:11:52 | 大学教育・学び
「方法知」について再び考えてみよう。
「方法知」は「学び方を学ぶ能力」と言えます。
これに対する概念が「内容知」で、「知識」や「スキル」そのものである。
この2つの知には特徴があります。
【1】内容知はすでに体系化、固定化された知である。
   方法知はダイナミズムがあり、場面や状況によって変わる。
【2】内容知はすでに普遍化、一般化されている。
   方法知は属人的である。

内容知は明示的であり、方法知は暗示的であり、暗黙知に近い。

さて、方法知は、どのようにしたら獲得できるのだろうか?

大学ではPBL(project based learningまたはproblem based learning)が行われる。他人とのコミュニケーションを通して、議論を発展、収斂させて結論へ導いていったり、情報を集め、資料を作り、発表するプロセスが含まれる。
課題(テーマ)の解決方法を自ら考え、活動(Action)を通して、試行錯誤しながら、うまくいく方法を学んでいく。

うまくいく方法は属人的な要素を多く含む。
自分にとってはうまくいく方法でも他人が同じようにうまくいくとは限らない。
また、ある場面でうまくいった方法が、別の場面でうまくいかないこともある。
それはなぜ起こるのかというと、方法知には外部と内部の状況が影響するからだと言われています。
良い例とは言えないかもしれませんが、仕事であるテーマが与えられたときに、よく考え、企画をしてから行動する方法がいつもうまくいっているとしても、
100%そうではない。何も考えずに、行動したほうがうまくいくことがある。
同じように、自分が得意な分野で成功している方法が、苦手な分野でも同じように成功するとは限らない。自分が保有している知識や経験によるのである。
このように考えると、方法知とは状況を判断する力であるとも言えそうです。

状況を判断する力は状況にむかう「態度」が大きな比重を占めると思います。
態度というのは具体的には次の3つの種類があると考えています。
1.状況を客観的に把握する態度。自分の都合の良いように判断しない態度。
2.自分の能力を素直に判断する態度。過大評価も過小評価もしない態度。
3.未知の状況、異なる価値観を受け入れる態度。



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