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学び、教育、学習塾
かつてのMBA(経営修士)学びレポート

大阪マラソンまであと3日

2019-11-28 16:30:20 | 学習塾の運営日記

大阪マラソン 12月1日(日)まであと3日になりました。

今年で3回目の挑戦になります。

 

大阪マラソン大会アンバサダーとして、大会を走られる著名人がいます。

小渕健太郎さん、山中伸弥さん、間寛平さん

コシノジュンコさん、中村鴈治郎さん

赤星憲広さん、アンミカさん、寺川綾さん

ジミー大西さん、岡崎朋美さん

 

小渕さん、山中さんは僕よりもずっとずっと速く走られます。

赤星さんは何年か前の大会で、走りながら握手してもらい嬉しかったです。

強い頃の阪神タイガースの「レッドスター」、「赤い彗星」。

著名人の方は、ビブスといって前と後ろに名前が書かれたゼッケンがついたパーカーを

着ているので、周りからもよく分かるのです。

 

あと、ブラマヨの小杉さんが3回目の挑戦で昨年のリベンジを狙っているとか。

 

沿道の応援にはいつも感激します。

楽しんで走ってきます。


読書教室

2019-11-27 09:42:06 | 学習塾の運営日記

この春4月に開校しましたサイプレス学習塾@尼崎、代表の土井です。

学習や教育、子育てについて、普段、感じていること、考えていることを書いています。

お付き合いいただければ嬉しい限りです。

「お子さんに読ませたい本はありますか?」

 

読ませたい本とは、多分に、自分が感動を受けた本なのだろうと思います。

私が読んだ本で、今でも記憶に残っているものとして3つほどあります。

最初に1冊読み切ったと記憶しているのは、フランスのSF小説家ジュール・ヴェルヌが書いた「15少年漂流記」、

「80日間世界一周」、「海底2万マイル」などの冒険小説だったと思います。小学生の私はワクワクして読んでいいました。

2つ目は、海外文学で、中でも「狭き門」、「ジェーン・エア」は、何とも言えない感情を経験した初めての本でした。

今までになかった感情経験でした。思春期ならではのことだったかもしれません。

3つ目は、推理小説。夜布団に入ってからの楽しみで、枕元の明かり1つ点けて遅くまで読んでいました。

もう寝よう、寝ようと思っても、次の展開が知りたくて、止まらず、トイレに行こうと部屋を出ると真っ暗で、

廊下が怖く感じた記憶があります。

 

本から、その後の人生に影響を受けた部分は大きかったように思います。

ただ、読書って何だったんだろうと考えると、すごく、個人的な体験だったことにも気づきます。

小中学生の私が、それらの本をなぜ読むことになったのか。

きっかけは、分かりません。誰かが勧めてくれたのか、図書館や書店でたまたま見つけたのか、覚えていないんです。

10歳を過ぎるころから、子どもは思春期の入り口を迎えると言います。

身体的な変化だけでなく、自我や自意識が生まれ始めます。

子ども心にも、今までとは違う気持ちや感情が出てくる、自分でもよくわからない感情、何かを見つけようとしている、

親以外のモデルを探そうとする、そんな発達段階なのだろうと思います。

その時の気持ちや感情は、子どもであっても、一人ひとり違うはずです。

環境や生育過程、生来の気質などが違うはずですから。

その例として、私のある知人は、小学生の頃、「人は必ず死ぬ」ことが頭から離れなかったそうです。

「自分もいつかは死ぬことが怖くて、いろんな悪いこともやってしまった。」と言われていました。

 

子どもに読ませたい本は、親や教師、他人が、「これが良い」といって与えるよりも、子どもが自分で選ぶものかもしれません。

選ぶというよりも、「出会い」かもしれません。親としてできることは、出会いのきっかけ作りではないでしょうか。

当塾には、小中学生の教科指導のほかに、「読書」の講座があり、小学生が複数名、受講されています。

読書を始めた生徒さんばかりですので、話しの展開が面白いシリーズのストーリーものから読み始めています。

今まで本をほとんど読まなかったと親御さんからお聞きしていたのですが、60分間集中して読書をする姿を見ていると、

「本の力」というものをあらためて感じます。

読み終わった後に、「面白かった」と言ってくれると、本との良い出会いがあったんだと嬉しく思います。

 

 


小説の心情理解

2019-11-27 09:31:54 | 学習塾の運営日記

実は、今年、学習塾を開くまで、教科としての国語に、なぜ小説があるのか、分からなかったのです。

はっきり言えば、小説は「やらなくていい」、「やる意味はない」とまで、考えていた時期もありました。

とはいえ、私自身が小説を読まないわけではなく、小さいころから、わりとよく読んでいたほうだと思います。

今でも、読みます。

 

やる意味はないと考える理由はいくつかありました。

小説の解釈は読む人の自由である。

心情把握をさせても将来役に立たない。

それよりも論理的に読む訓練をしたほうがよい。

世の中の動きを学ぶ文章を読むほうが将来役に立つ。

このような理由をあげていました。

 

会社勤めをしていた頃は、「論理的思考力」や「問題解決スキル」が大事と言われ、

仕事に関係するプレゼンやセールス、マネジメントなどのスキル本をたくさん読んでいました。

小説は、「息抜き」が目的でした。

書店に入ると、いつもビジネス書コーナに立っている自分に、「仕方ないか」と自分を慰めていました。

 

ところが、こんな私に、180度考えを転換させたのが、現在、指導している読書教室です。

生徒さんは小中学生ですので、読書は物語がメインになります。児童文学、小説です。

物語本は、読書をあまりしてこられなかった生徒さんでも、スムーズに楽しく読み進めることができます。

小学低学年では、面白おかしいストーリー展開があり、読みやすい書籍を選んでいます。

高学年になってくると、登場人物の気持ちが描写され、

まわりとの人間関係、心情が変化していくさまを描いた書籍が増えてきます。

 

読んでみると、小説は教材として、とてもすばらしいという発見をしたのです。

 

次のような投げかけをします。

「この時のこの人物はどういう気持ちだったのでしょう?」 <心情把握>

「この人物は、ある出来事が起こって、気持ちに変化が生まれた。それは、どうしてですか?」

<心情変化>

「この人物は、なぜ、こういうことばを言ってしまったのでしょう?それは本心でしたか?」

<気持ちの葛藤>

「その時、何が起こったのでしょう?」<状況把握>

 

生徒さんたちは、真剣に考えて、答えてくれます。

深いところまで、考えを巡らせてくれる生徒さんもおられ、

私自身が楽しくなります。

 

「人の気持ちを考える」

優しい人になるため、心の成長にとっても大切な要素です。

 

小説には読んでいる自分に似た人物がいれば、自分より大人でかっこいい人物もいます。

自分を登場人物に重ねあわせることで、自分を振り返る、

自我が芽生える高学年の生徒さんにとって意味のあることだと思います。

 

また、まことしやかに言われているのが、

将来、AIが人の仕事を奪ってしまうかもしれないということに対して、

AIが苦手としているのが、「読解」と言われています。

特に、心情を理解することは、ほぼほぼ無理だそうです。

 

ビッグデータを解析することは得意でも、人間の感情をつかむことは苦手なAI。

 

ビジネスの世界でも、広告を作ったり、新しい商品を開発する仕事では、

「人の感情」をつかむことが重要と言われています。

人が困っていること、欲していること、情報や商品があふれている中で、

人が共感してくれるものを見つけていくのは、とても複雑で難しいことだと思います。

それゆえに、小説を読み、状況を把握し、気持ちを考えていくことは、

大切で必要なことだと考えています。

 

私にとって、コペルニクス的転換のお話しでした。