スンホンと星の見える窓辺で

ソン・スンホンと韓国ドラマが大好きな私のつぶやきの部屋です

最近の読書Ⅱ

2020-07-30 12:28:29 | つぶやき


今は、杉本苑子さんの長勝院の萩を読み始めました。
これも随分古い本です。上中下巻の3冊に別れていて、
1冊が5百ページ以上有りますね。長編です。
それもそのはず、徳川家康の幼名、竹千代から
元服し、松平元信となった頃
今川氏の人質時代の話から始まっています。

背表紙の筋書きを読みますと、
(今川氏の人質として忍苦の青春を送る松平元信(家康)は
流れ芸人、おちいの翳リある美貌に魅せられる。桶狭間の
戦を機に家康は独立を果たし、おちいはお万の方と呼ばれる
側室に。だが、そこには正室築山殿との壮絶な女の戦いが
待っていた……。)とあるように、
この作品の始まりは、おちいと、えんまという流れ芸人の
女の子の事から描かれています。

おちいの年は6~7歳くらいで、えんまはそれよりも、少し上の
年齢かと思える。
おちいは氷見主膳という池鯉鮒神社の神官の娘だ。
けれど、継母の仕打ちに耐えきれず、家出して、
彷徨って居るところを流れ芸人のえんまに助けられたのだ。

えんまの両親はなく、子供ながらに小さな琵琶で浄瑠璃もどきを
披露しながら、流れ歩いていた。

おちいとえんまは二人で、ひと月余り既に旅をしてきたが
この三河に入ってからは、貧しい村のせいか、実入りが
全くない。食べるものを買うお金が無く、空腹で歩くのも辛い。

そんな時に、元服を終えた、松平元信(家康)が今川の
許しを得て、故郷の三河に戻り父の墓参りの列に遭遇した。

えんまは、墓参りについて行けば、お供え物にありつける。
と、おちいを促し一行にそっと付いて行く。

そして、誰も居なくなった墓に供えられた供物を、おちいと
二人でむさぼり食べた。
しかし、忘れ物を取りに来た、家来に見つかり、
引きづられて松平元信のもとへ……
それが、出会いだったのだ。



しかし、元信は彼女らを罰すること無く、貧しい村人達に
申し訳なく思った。
自分が不甲斐なく無力だから三河の人々を苦しめている。
この幼い少女達も…このまま旅を続けるつもりかと
聞くと、おちいは辛い旅は限界に来ていた。

その表情をつかみ取ったえんまは、辛い旅は辞めたいと。
元信は二人を連れて帰り、祖母の源応尼に預けた。

祖母の源応尼は3歳で母と離れ、父もその後亡くなり
今川の人質となった哀れな孫を育てさせてくれと
今川に願い出て、元信を今まで育てて来たのだ。

源応尼と元信は、今川家の重臣、久島土佐の、中屋敷に
預けられた。
源応尼の庵はその邸内の西の隅にあった。

おちいと、えんまは、源応尼に躾けられる事になる。





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