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Story of your life and others

キリンっぽく書くよ(笑)

2005年08月08日 05時00分46秒 | ツーリング
久しぶりに、夜遅くまで長居した友人宅を後にして、最初の信号待ち。年甲斐も無く、午前4時から走りだした。
8月の初旬とはいえ、夜明け間近の空気は結構冷たく、メッシュ地の夏用ジャケットではだんだんと冷えてしまうほどだ。この時期、高知では既に稲刈りを終えている田んぼもあって、刈りたての藁の独特の香りが、郷愁を誘う。
走り始めてまもなく、連日の睡眠不足からか猛烈な眠気に襲われ、だんだんと意識が朦朧としてくる。だが、バイクに乗る人はわかるだろうが、いい年したバイク阿呆にはそういう感覚(若さ? バカさか!)はたまらなくイイのだ。
ついぞ忘れていた感覚であった。いつの間にか、「向こう側」に行ってしまっていた自分を痛感した。心の老いさらばえていた自分にとって、この寒さは、むしろ心地よく、埋もれかけていた若さを思い出させてくれた。
30km程走ると、子供の頃に住んでいた辺りまで来ていた。当時は、信号が村に1つしかないような田舎であったが、現在では、その雰囲気に似つかわしくないコンビニが出来ている。出来て既に7年だそうだ。私が此処を離れたのが10年前だから、結構前からもう此処にあったのだ。麗しの故郷は、もう心の中にだけしかその存在を許されないようだ。
夏だというのに、ブラックコーヒーのホットを、眠気覚ましに流し込んだ。もう東の空は白みかけている。キーを捻ってアクセルを2回軽く煽った後、軽くキックを踏み抜く。暫し休息していたエンジンが、もう一度ゴロゴロと身震いをはじめた。
おもむもにバイクに跨がると、私は日常への帰路についた。

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