ページをめくると早々に上田敏の『海潮音』の訳について、始まる。
上田敏のアホウドリの「信天翁』“おきのたいふ”という訳に、大野晋はこの「ヨーロッパ象徴派の詩は、どうあてもこんな風に難しく訳さねばならないものだろうか」と綴る。
これが本文開始3行目である。
おぉ、始まったぞ、と私はウキウキしてくる。
そしてこの詩の上田敏の全訳が掲載され、散々の言い分、(私は正論だと思うが😂)を書き連ねる。
三好達治、福永武彦も全訳も掲載し、比較している。
先日、五人ぐらいの『ハイジ』の翻訳を読み比べたばかりだったので、大野晋が言わんとしていることに、まさに同意!!
上田敏を歯牙にかけた次は、斎藤茂吉!!
あちらこちらと、とても興味深く読んだ本でした。
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