障害者とともに...

障害児(者)福祉についての私的な考えをつづります。

思い出

2005年04月13日 03時59分17秒 | 実践日報
かなりご無沙汰の書き込みです。色々ありまして・・・ちょっと書き込みできませんでした。
 今日からは心入れ替えて、頑張って書き込みします!

 さて、さて今日の話題ですが、
 僕の関わっている仲間に、時々にやっと笑ったり、急に怒り出したりする方がいます。
 急に怒り出す時は、いわゆるパニックと呼ばれる時で、その人は、履いていた上靴とかスリッパを投げ出したり、耳をふさいだり・・・します。そうかと思ったら、急に笑ったり、泣いたり・・・
パニックになる時も、何かいつも同じきっかけだったり、そうでなかったり・・・。

 僕は、小学校高学年のとき、海でおぼれそうになって海水をいっぱい飲んで
大変だった事があります。そのときすごく海水がしょっぱかったのを覚えています。
泳ぐのは嫌いじゃなくてむしろ大好きな方なのですが、海水の味は今でも嫌です。
辛い海水が口の中に少しでも入ろうものなら、足の付くところで、「べっ!」て
吐き出します。
 知的に障害のある仲間のパニックの時に、ふっとこんな事を思い出します。
パニックになって、我を忘れて暴れている仲間・・・ひょっとしたら
小さかった時の記憶が思い出が、怖かった事、いっぱい泣いた事がよみがえってきているのかも
知れない・・・そう思うと、怖かったりした経験を思い出させてしまったのかなぁ
ごめんね・・・という気持ちになります。
 僕達と違って、脳の伝達回路が複雑に入り組んでいるであろう彼らにとっては
 幼いときの思いでもまた、複雑によみがえったり、消えたりしているのかもしれません。

家族ってなに?

2005年03月15日 02時34分57秒 | 実践日報
家族ってなんなんだろう?
障害を持って生まれたわが子と長年よりそって生きてきて
社会という波にわが子を送り込む
この子よりも一日だけ長生きして
いつまでも子どもを守る。

作業所職員の仕事って、そんな仲間の生活を守る事
あらゆるしがらみから、解放する事
そして、いつまでもともに生活していく事

家族だって同じことを願っているはず
でも・・・

家族ってなんなんだろう。

大人になること

2004年12月23日 04時53分30秒 | 実践日報
 自立する事・・・それって大人になることなのかなぁ

 仲間たちは、自立に向けて毎日頑張っている。
 僕は、そんな仲間たちと、ゆっくりした時間の中で着実な足取りで
 自立に向けて頑張っている。

 家族の人に言わせれば、本当に時間がないのかもしれない。
 仲間たちが、社会の一員としてしっかりとした足取りがつかめるような
 足場作りはできる。でも本当にその道を歩んでいくのは
 仲間一人一人・・・だからこそ、しっかりとした足場作りをしなくてはいけない。
 僕は、決してレールを敷いているわけではない。
 そして、レールを敷くべき立場にもない。仲間たち一人一人が
 自分の足でレールを作っていくのである。
 どんな苦しみや、偏見や差別にも耐えられる足場を僕は作っていこうと
 思っている。

どこまでが作業所なのか?

2004年12月15日 02時45分28秒 | 実践日報
 最近、あまり体調がよろしくない・・・久しぶりの書き込みである。

 作業所はどこまでを言うのか

 仲間に仕事を完璧にさせる事!

 家族の思いもある。

 一生懸命仕事して、決して悪い事ではない。

 でも、もっと大事にしたい事・・・

 それは仲間同士の絆

 それは仲間の笑顔

 それは・・・それは・・・

 僕は、甘い人間なのだろうか・・・



生まれた苦しみ・・・

2004年11月28日 02時55分47秒 | 実践日報
 障害を持って生まれた事・・・僕はその当事者ではない・・・だから、きっといい加減な事なのかもしれない。

 突然・・・何の前触れもなくパニックを起こす仲間たち・・・

 何がなんだかわけも分からず・・・ただ見ているだけの自分がいる・・・

 いじめられた事・・・その体験は、いつまでも心の中に根強く残る。

 いままで、誰にも理解されず、苦しくて、それを言葉にできなくて・・・

 仲間のその気持ち、理解できないかもしれない。

 僕も、中学生の頃、いじめられた事がある。精神的な苦痛・・・

 僕は、仲間たちのよき理解者でありたい。偽善なのかもしれない。

 仲間たちの事を簡単に悪く言わせない。僕はその防波堤になる。

 そんな大きなことはできないとしても、
 ・・・せめて、作業所の中では、みんな一番でいて欲しい。
 彼らのことを、悪く言ったり差別したりする人は、少なくとも作業所の中にはいない。
 そして、外の世界で、もしいじめられる事があっても、
 それでいらいらしたり、パニックになったりしても、その事を攻めないし
 唯一発散できる場をつくりたい。

 そして、作業所からまた外の世界に元気で生活して欲しい
 つらい事があったらいつでも作業所に来て愚痴ってください。発散していってください。