10月1日より東京駅がリニュアルオープンされます。
外観内観ともに色々情報は既に皆様もご存知の通り
明治期の昔のデザインを復刻したつくりかつ現代の技術等も
取り入れた「ルネサンス」なものになっています。
一方でスカイツリーも今年無事オープンし来場者は
大勢いる東京が誇る世界最大級の電波塔として
これから更に名所として君臨していくのかなと思います。
さて皆様どちらにいきたいでしょうか!?(`・ω・´)
それとも両方行っちゃいますか?
このスカイツリーですがここは大林組が建てたものなのですが
ここにはひとつのぶんどり合戦というかゼネコン同士の
少し血なまぐさい(おおげさ?)ストーリーがございます。
東京スカイツリーは発注元は東武グループです。
東武グループの仕事は主に鹿島建設が請け負っていまして
実はスカイツリーも設計じたいは鹿島建設の関連会社が
行っています。
でも建てたのは大林組です。あれっ?なんで?
大林組はもともと関西の会社で関西では竹中工務店の次に
ビックな土木および建設会社です。
東武は設計段階では鹿島建設に主に設計を任せていたと
さっき言いましたが、基本的に建設会社にはそれぞれ得意の
取引先等があり、そこにはちょっかいを出さないというか
立ち入らないという暗黙のルールがあることでお互いの
シマを荒らしたり喧嘩をしないという傾向があります。
これは他の社会でもある程度そういうところはありますね。
私も家具仏壇はともかく住宅の場合同業者はそれなりにいますので
同業者の取引先をわざわざぶんどることで、いらない摩擦を
起こさないようには気をつけてはいます。
とはいえ現実それでは新参者やよそ者は営業になりませんから、
ちょいちょい小さい仕事を分けてもらったりとか、こぼれたのを
頂くとか現実するところも大なり小なりあるのですが、
ゼネコンの場合一発の仕事が相当デカいですよね。
1発仕事をパクったら何億もの金が水の泡になったり、パクることに
なります。ゆえに建設会社はその辺は介入しないことによって互いを
潰し合わないように配慮しているのだろうと思います。
今回大林組は関東においてもともと鹿島建設が取り組んでいた
仕事を施行段階になって、東武に相当安い工賃で割り込むように
提出したのでしょう。東武はそれまで数十年来鹿島建設をひいきに
していたのを、スカイツリーの施行において大林組に乗り換えました。
結果、鹿島建設が設計したスカイツリーを大林組が実際はつくることになり
鹿島は仕事を大林に取られてしまいました。
大林は前からちょいちょいこうやってよそが受けた仕事に割と積極的に
攻めていく姿勢がありまして、そりゃ関西から関東に進出して生きていく
処世術としては多分ひとつの方法として必要だったのかなと思います。
しかしこれに大して鹿島建設はブチギレまして、大林組は関東進出に
おいてJRとのパイプを強く持っており、鹿島もそれまでは
「あそこは大林さんがやってるからさ(´Д`)」
ということで手を出さないようにしていました。
しかし、今回の件がありしかも元々鹿島建設は大林組より関東では
めちゃめちゃ力のある会社です。
大林組のJRのメインの仕事は東京駅が中心でした。東京駅に置ける工事は
それこそかなり長い間大林組がやっており、今回のリニュアル計画に関しても
恐らく相当深いところまで首を突っ込んでいて、いわば東京駅リニュアル
は大林組が関東で名を売る為の最大実績に成り得るといっても過言ではない程大事な
プロジェクトでした。
鹿島建設はこのいわば総本山ともいえるこの東京駅のプロジェクトを
大林組から奪いにかかりました。どんな手を使ったかはよくわからないのですが
結果として鹿島建設は東京駅リニュアルプロジェクトをJRを説得して
大林組から奪いました。
結果先行して鹿島建設が当初やる予定だったスカイツリーを大林組が施行して
大林組がやる予定だった東京駅リニュアル工事を鹿島建設が施行するという
不思議なねじれが発生しました。
しかも皮肉なことにオープンは双方とも今年です。
誰が建てたかなんて正直どうでも我々として、後世にかけて
「東京駅」
「スカイツリー」
どのような評価になるのか?というが私は気になっていまして
冒頭で私は「どちらに行ってみたいですか?」という問いをしましたが
行ってみたいという問い以前に
「どちらの方が経済効果を生むか」
というのはもう比べるまでもなく明白で100%東京駅です。
一方は駅で、一方は電波塔ですから勝負になりませんし
しかも東京駅には「歴史」があるので、おニューで建った
スカイツリーももちろん魅力的ですが、人々の心理としては
歴史の重さというものに触れたいという心理は強いと思います。
京都駅がリニュアルした際にもの凄い最新鋭のデザインだった
ことに対して、東京駅は逆に古いのを生かしました。これらの
計画は今の時代には逆に新しいのかもしれません。
そして何より地方の方が東京に来るとき最初にイヤでも来るのが
東京駅です。それらを考えると大林組はスカイツリー以上に
大事な物件を失ってしまった気がします。
ものごとを「正義」で計るつもりは無いので大林組と鹿島どちらに
「義」があるかはお互い商売ですのでどうこういう気はありません。
大林組は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」を実行したのかも知れません。
しかし結果として「虎穴に入って虎児を得て親虎に猛逆襲された」という
印象を私は持ってしまいました(´・ω・`)これあくまで私の個人的感想ね
それほど東京駅を手放した大林組のダメージは私は大きかったかなと
思っていますが果たして、既にオープンしたスカイツリー。これから
オープンする東京駅。
後世の評価はどうなっていくかがキーでしょうね(`・ω・´)
もし面白いと思ったらポチっとよろしくです(´∀`)
外観内観ともに色々情報は既に皆様もご存知の通り
明治期の昔のデザインを復刻したつくりかつ現代の技術等も
取り入れた「ルネサンス」なものになっています。
一方でスカイツリーも今年無事オープンし来場者は
大勢いる東京が誇る世界最大級の電波塔として
これから更に名所として君臨していくのかなと思います。
さて皆様どちらにいきたいでしょうか!?(`・ω・´)
それとも両方行っちゃいますか?
このスカイツリーですがここは大林組が建てたものなのですが
ここにはひとつのぶんどり合戦というかゼネコン同士の
少し血なまぐさい(おおげさ?)ストーリーがございます。
東京スカイツリーは発注元は東武グループです。
東武グループの仕事は主に鹿島建設が請け負っていまして
実はスカイツリーも設計じたいは鹿島建設の関連会社が
行っています。
でも建てたのは大林組です。あれっ?なんで?
大林組はもともと関西の会社で関西では竹中工務店の次に
ビックな土木および建設会社です。
東武は設計段階では鹿島建設に主に設計を任せていたと
さっき言いましたが、基本的に建設会社にはそれぞれ得意の
取引先等があり、そこにはちょっかいを出さないというか
立ち入らないという暗黙のルールがあることでお互いの
シマを荒らしたり喧嘩をしないという傾向があります。
これは他の社会でもある程度そういうところはありますね。
私も家具仏壇はともかく住宅の場合同業者はそれなりにいますので
同業者の取引先をわざわざぶんどることで、いらない摩擦を
起こさないようには気をつけてはいます。
とはいえ現実それでは新参者やよそ者は営業になりませんから、
ちょいちょい小さい仕事を分けてもらったりとか、こぼれたのを
頂くとか現実するところも大なり小なりあるのですが、
ゼネコンの場合一発の仕事が相当デカいですよね。
1発仕事をパクったら何億もの金が水の泡になったり、パクることに
なります。ゆえに建設会社はその辺は介入しないことによって互いを
潰し合わないように配慮しているのだろうと思います。
今回大林組は関東においてもともと鹿島建設が取り組んでいた
仕事を施行段階になって、東武に相当安い工賃で割り込むように
提出したのでしょう。東武はそれまで数十年来鹿島建設をひいきに
していたのを、スカイツリーの施行において大林組に乗り換えました。
結果、鹿島建設が設計したスカイツリーを大林組が実際はつくることになり
鹿島は仕事を大林に取られてしまいました。
大林は前からちょいちょいこうやってよそが受けた仕事に割と積極的に
攻めていく姿勢がありまして、そりゃ関西から関東に進出して生きていく
処世術としては多分ひとつの方法として必要だったのかなと思います。
しかしこれに大して鹿島建設はブチギレまして、大林組は関東進出に
おいてJRとのパイプを強く持っており、鹿島もそれまでは
「あそこは大林さんがやってるからさ(´Д`)」
ということで手を出さないようにしていました。
しかし、今回の件がありしかも元々鹿島建設は大林組より関東では
めちゃめちゃ力のある会社です。
大林組のJRのメインの仕事は東京駅が中心でした。東京駅に置ける工事は
それこそかなり長い間大林組がやっており、今回のリニュアル計画に関しても
恐らく相当深いところまで首を突っ込んでいて、いわば東京駅リニュアル
は大林組が関東で名を売る為の最大実績に成り得るといっても過言ではない程大事な
プロジェクトでした。
鹿島建設はこのいわば総本山ともいえるこの東京駅のプロジェクトを
大林組から奪いにかかりました。どんな手を使ったかはよくわからないのですが
結果として鹿島建設は東京駅リニュアルプロジェクトをJRを説得して
大林組から奪いました。
結果先行して鹿島建設が当初やる予定だったスカイツリーを大林組が施行して
大林組がやる予定だった東京駅リニュアル工事を鹿島建設が施行するという
不思議なねじれが発生しました。
しかも皮肉なことにオープンは双方とも今年です。
誰が建てたかなんて正直どうでも我々として、後世にかけて
「東京駅」
「スカイツリー」
どのような評価になるのか?というが私は気になっていまして
冒頭で私は「どちらに行ってみたいですか?」という問いをしましたが
行ってみたいという問い以前に
「どちらの方が経済効果を生むか」
というのはもう比べるまでもなく明白で100%東京駅です。
一方は駅で、一方は電波塔ですから勝負になりませんし
しかも東京駅には「歴史」があるので、おニューで建った
スカイツリーももちろん魅力的ですが、人々の心理としては
歴史の重さというものに触れたいという心理は強いと思います。
京都駅がリニュアルした際にもの凄い最新鋭のデザインだった
ことに対して、東京駅は逆に古いのを生かしました。これらの
計画は今の時代には逆に新しいのかもしれません。
そして何より地方の方が東京に来るとき最初にイヤでも来るのが
東京駅です。それらを考えると大林組はスカイツリー以上に
大事な物件を失ってしまった気がします。
ものごとを「正義」で計るつもりは無いので大林組と鹿島どちらに
「義」があるかはお互い商売ですのでどうこういう気はありません。
大林組は「虎穴に入らずんば虎児を得ず」を実行したのかも知れません。
しかし結果として「虎穴に入って虎児を得て親虎に猛逆襲された」という
印象を私は持ってしまいました(´・ω・`)これあくまで私の個人的感想ね
それほど東京駅を手放した大林組のダメージは私は大きかったかなと
思っていますが果たして、既にオープンしたスカイツリー。これから
オープンする東京駅。
後世の評価はどうなっていくかがキーでしょうね(`・ω・´)
もし面白いと思ったらポチっとよろしくです(´∀`)
東京駅とスカイツリー、経済効果という点ではもちろん東京駅のほうが上でしょう。
しかし、それぞれのプロジェクトからゼネコンが受ける恩恵は、スカイツリーのほうがはるかに大きいと言われています。
まず第一に、スカイツリーが新築なのに対し、東京駅はあくまで改修工事だということです。
東京駅はもともと、大林組が施工したものであり、その後何度も他社による改修工事が行われていますが、いまだに「大林組施工物件」であるとの認識は覆っておりません。最初に作ったところが、歴史に名前を残す世界なのですから当然です。
対してスカイツリーはもともと何も無かったところに新築したのですから、堂々とこれはうちの施工物件だと宣伝することができます。
第二に、駅の経済効果が施工者にもたらす恩恵はそれ自体の経済効果の割に小さいからです。
逆に言えば、現在大林組さんは新宿駅の大規模改修工事を請け負っておられますが、新宿駅の利用者が大林組の名前を知る機会はないでしょうし、新宿駅利用者の数が大林組の収益に直接絡むことも少ないでしょう。
対して、大林組さんは、スカイツリーを自らの技術の展覧会のごとくアピールし、その技術力を証明することで、売り上げを伸ばしました。
赤字の膨らむ鹿島さんと比べ、14年度の売上高も5社のうち断トツのトップとなっています。(悔しい限りです)
「竹中工務店の次に」という表現もおかしいでしょう。トップなのですから。
現在の評価は当然のこと、歴史の評価でも、スカイツリーが折れでもしないかぎり、大林組さんに軍配じゃないでしょうか。