ものを投げないで下さい

家具仏具や音楽、仏教、政治生活などを取り扱う徒然日記

仏教用語を考える~旦那~

2013-03-03 19:22:00 | 仏教
お帰りなさいませ。旦那様」

と三つ指をついて主人を迎える奥様は現代ではもう絶滅危惧種かなとも思います。

現代では旦那様は「ウチの旦那」に格下げされてしまってます....トホ(;´Д`)

旦那とは元々サンスクリット語の「(ダーナ、दान)」を音写した言葉で本来は「檀那」と書きます。

意味は「布施をするもの」です。

「布施」とは
金銭や衣服食料などの財を施すこと。仏の教えを説くこと。
災難などに遭っている者を慰めてその恐怖心を除くこと。

色々と面倒見の良いひとってことだね~( ´ω` )

布施するものは見返りは求めません。GIVE&TAKEの精神ではなくGIVE&GIVE。

この布施をすること自体が仏教では修行なわけで布施をする人のことを「旦那」と呼ぶわけです。
っつーことなんで元々は仏教教団維持の為に寺院維持の為に僧侶達の生活の面倒を見返りを求めずにみてくれた人のことを「旦那」と言っていたようです。

その旦那が現代では一般社会でもふっつーに使いますね。つまりお金を稼いで来て奥さんや子供の面倒を見る主人のことを「旦那」と呼ぶようになったのです。

さて世の中の旦那様は「お帰りなさいませ。旦那様」と三つ指ついて言って欲しかったら本来の意味の旦那様の姿勢に戻った方が良いかもしんないっす。

何も見返りを求めない無償の布施者になるってことですね。

家の中で威張ってる旦那様は本当の意味での旦那様じゃないってこってす。

威張らず文句を言わず奥さんや子供が安楽に過ごせるように生活の面倒を見るんだ!っていう姿勢が奥さんに伝わればきっと「お帰りなさいませ。旦那様」と言ってくれる.....かも?

.......まあそこまでやっても嫁は「あんた!」とか呼び捨てにするもんですがそれもまた修行なんだろうね・・トホホ(;´∀`)
夫に「旦那」になって欲しかったらその気にさせる努力も嫁側には必要だと思うぜ

もしそれが我慢出来なかったら「旦那」はあきらめて「亭主」だとか「お前さん」だとか「おとっつあん」的な生き方もあるんでなぁ~