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天国からの手紙

愛よ届け

函館のお姉さんから弟さんへの手紙

2019年01月26日 13時49分46秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                                                 

 

函館から来ました

函館は広いので、函館中心から南に外れた郊外からです

私が没したのは二年前の大吹雪の時でした

一時期は、死んだことに気付かず、身体と意識体が別々になっていることに戸惑い

誰かに気付いてほしくて、家族や友人の傍にいったりもしたけれど

誰にも視えていない事が分かって、自分の状況を知ることとなりました

 

享年68歳

一人暮らしだったため、発見が遅れて周りに迷惑をかけてしまいました

 

離れて暮らす、弟へ

 

困らせてごめんね

後の処理から、自宅の整理から、何から何までしてくれてありがとう

思い出の品も大事に整理してくれて

あなたの優しさが、とても嬉しく思います

誰にでも最期を迎える瞬間は在るのだけれど

十分な準備をしないままだったから、後の家族が大変だったね

子供がいなかったから、余計に手間をかけさせました

 

私の遺品で必要な物はどうぞ自由に使って、友人達にもそう伝えて下さい

他は遠慮なく処分してくれて構いません

 

頼れる弟夫婦が居てくれて、ほんとうに助かります

Mさん(弟さんの奥様)にもお世話になりっぱなしで、お礼を伝えて下さい

 

一人暮らしだったけど、あなた達家族が居てくれたから、何かと心強く

盆正月もそれほど寂しくなく過ごせました

ありがとう

これで、心置きなく去ることができます

また逢う日まで、さようなら

 

 

                                              

 

 

 

 

☆お読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です

 

 


名古屋の男性より 子供たちへの手紙

2019年01月25日 13時08分29秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                                          

 

近藤といいます

居住区は名古屋市です

家は家族仲が良かったというのではないけれど、わだかまりを残したままで

去りたくはなかったので、別れの手紙にしたためます

 

第一に、娘へ

 

不機嫌な顔しか見せてこなかった、いつも言葉足らずでぶっきらぼうな言葉を掛けてきた

それ以外の表現がよく分からなかった

父親は威厳を保つもの、そう思ってきた

言葉にするのは照れくさいが、すまなかったと思っている

意地や見栄を大切にしたばかりに、つっぱねてしまった

良かれと思って言ってくれているのは、十分わかってはいたんだが

世話をかけているのも気まずい

一人で出来ない歯がゆさ

父親としてのプライドも保てない

そんな自分に腹を立てていただけで、娘に怒っていた訳ではない

今更だが、分かってくれると有り難い

頑固おやじで、手を焼かせた

それでも、最後まで世話してくれて感謝している。

 

 

第二に、疎遠になっている息子へ

 

最後まで分かり合うことが出来なかった

どうしてなんだろうな、お互いの言い分がかみ合わない

長男だからこそ、厳しく躾けた

時には行き過ぎていたと反省している

もう少し話を聞けばよかった、もっとこうしていれば、ああしていればと思うことが沢山ある

顔が見れなくなってから、振り返り反省はするが素直に言うはずもなく

ただ一言、顔が見たいんだと伝えればよかった

良い父親ではなかった

すまない

俺のような父親にはなるな

後悔しない人生を歩んで行ってくれ。

 

 

                                                

 

 

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です

 

 

 

 

 


阪神震災で亡くなられた娘さんから、お父様へ

2019年01月17日 14時19分55秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                                          

 

恵子と申します

我が家は倒壊しました

阪神淡路大震災、その時に

当時、私は18歳を迎える年でした

幸いなことに遺体はすぐに見つけてもらえ、その時不在だった父の元に返してもらえました

父の嘆きは心に刺さるようで、私は自分が死んだことよりも、父が嘆き苦しんでいることが悲しかった

家族の日常が一瞬にして壊れ、翌日が来ない

あたり前だと思っていた日々が、どれほど恵まれてキラキラしていたことか

命の終りに、走馬灯のように思い出が押し寄せてきました

一つ一つの思い出が愛おしく、些細なことも有り難いことだった

 

父が与えてくれた、命・愛情・人を愛せる心

たくさんの愛情を持って育ててくれた父に感謝しています

 

永い時間が過ぎても、ずっと私の事を想い続けてくれていることも、ちゃんと知ってるよ

一人で耐えて、生きるのがとても辛かったことだって、ちゃんと分かってる

それから、毎年欠かさずに私と母のお墓参りもかかさないでくれていることも

ありがとう、耐えてくれて

ありがとう、想い続けてくれて

父が誇らしいです

私も母も、穏やかな心地でいるので安心して下さい

いつも父の心を感じています

私たちも、父をいつも想っています。

 

 

                                               

 

 

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です

 


江東区のお祖母さんよりご家族への手紙

2019年01月13日 12時19分35秒 | 天国からの手紙

たまには、私の体験を書きたいとも思ってはいるのですが

伝えてね!といってくる方が沢山おられるので

今日も

故人からのメッセージです。

 

                                                 

 

東京江東区千田に住んでおりました

80を過ぎた老婆です

私には思い残していることがあります

この歳になっても、やり残してきたことが気がかりで、こうして手紙に託します

 

私にはわずかばかりの財産と呼べる土地と所有しているアパートがありました

その所有の明確な分与を残してこなかった為に

姉弟が仲たがいをしてしまい、申し訳なく、そして哀しく観ております

わずかとはいえ、それぞれ生活の足しにしたいという気持ちはよく分かる

けれどね、姉弟が、私の大切な子供たちが、一緒に遊んだ月日を忘れてまで

お互いにいがみ合うのは、親としてやっぱり悲しい

そのような物が在るから、残してきてしまった私の責任を感じています

 

どうか、仲良く分けて欲しい

先祖代々の土地とかなんとかは、どうにでもしてくれていい

あなた達がこれまでのように姉弟として付き合って行けるのであれば、些細なこと

大事なのは、二人しかいない姉弟がお互いを思いやり、安否を気遣い合うこと

そうあってくれれば、母は安心して旅立つことができます

 

皆が仲良く健やかで、孫達の今後を楽しみに暮らしていってくれることを願う

母の心を汲んでくれることを、祈っています。

 

 

                                             

 

 

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です

 

 

 


経験が糧になることを願い

2019年01月11日 22時54分36秒 | 天国からの手紙

故人からのメッセージです

 

                                              

 

池田といいます

丸の内で働いておりました

仕事が全て、キャリアが己のアイディンティティー

仕事の出来ない者、成果を上げれない者は人間として失格、そんな世界で生きてきました

いつしかそんな世界に疲れ果て、己の価値がどこにあるのか分からなくなり

どんどん自己否定に陥り、もう生きている価値が自分には無いと思い込み

とうとう投身自殺をしてしまう結果となってしまいました

享年38歳

定年まであと22年もある、そう思うと、耐えられなかった

 

人には向き不向きがあり、僕が愉しめ実力を発揮できる場は他にあった

そのことが今なら分かる

今頃わかったからといって何になる、と初めはくさっていたけれど

この経験が誰かの役に立つのなら、同じ轍を踏まずにすむのなら

意味が見いだせる、そう思い僕の体験を残すことにした

 

苦しければ、そこは自分の居場所ではないと知る必要が僕にはあった

価値観は一つではない、アイデンティティーは誰かの基準で決めるものではない

と気が付ければよかった

別世界に飛び込む勇気を持っていれば、新しい世界が築けたのに

息が楽にできる場所を探して生きればよかった

能力が有ったとしても、自分が愉しくなければ、本当の居場所ではない

と気付くのが遅過ぎた

 

同じ悩みを抱えているのであれば、気付くきっかけになり

僕のように遅過ぎることがないことを願う。

 

PS:両親へ

自分勝手でごめんなさい

親の心、子知らずで済ませられるなんて思っていないけど、身勝手すぎました

一人で生きてる、成長したと勘違いも甚だしく

両親に対して、思いやることが出来なかった

不実な息子で申し訳ない想いです

只々、謝罪の言葉しか言えません

自らを責めないで、全ては僕の、僕だけの問題だったのだから

両親の健康長寿を願い、別れの挨拶にします。

 

 

                                                 

 

 

 

 

☆初めてお読み下さった方へ

      

このマーク内の紫文字は故人からのメッセージです

      

茶文字は私自身の言葉です