
旧土湯峠はやっぱりお花畑
7月21日の海の日は鬼面山に登ってきました。
朝、目覚めると天気予報に反して全天曇り空の福島市。
国道115号(土湯道路)ライブカメラを確認してみると
西鴉川トンネルの福島側は路面湿潤でしたが
鬼面山と箕輪山の間を抜ける土湯トンネルの猪苗代側は路面乾燥。
横向大橋だったかどっちだったかの画像・・・盛大にハレーション!
なるほど、これならば雲を突き抜けられるかも♪
ノンビリ8時30分に自宅を出発。
国道115号線を進んでいくと土湯温泉手前から雨模様。
横道トンネルを抜けると今度は濃霧が加わり視界不良。
東鴉川トンネルを抜けて県道30号本宮土湯温泉線に右折。
標高1100mで霧が薄くなって雨が止み
標高1150mで雲を突き抜け爽やかな青空の下に♪
そして標高1200m・・・
野地温泉ホテルに駐車させて下さいと、できればひと声。

前回は天気に嫌われて登れなかった鬼面山。
その時は浄土平に転戦してひどい目に (^^ゞ
安達太良山野地温泉登山口 9:22

あらら、登山者カード入れが破損・・・
前日の雨の所為?
登山道を雨水が流れた跡が残っていて若干の泥濘。

昨年は無残な姿を晒していたブナッ子路のブナ林も
磐梯山や猫魔ヶ岳のブナ林と同じくブナアオシャチホコの幼虫の食害から回復。

木漏れ日の中、花をくまなく探しながら・・・???

何でしょう?
登山道脇の其処彼処に出ている、このオレンジ色の指サックを思い出す小さなキノコ(子実体)は?
・・・と一瞬思いましたが、これは冬虫夏草のサナギタケ(蛹茸)!
8~11年周期でブナアオシャチホコが大発生
それに伴い幼虫と蛹を捕食するクロカタビロオサムシも大発生
冬虫夏草の一種のサナギタケによる蛹への寄生
これによって約9割が死滅

サナギタケは高級中華料理食材や漢方薬の材料として使われ
ブナ林の生態系のバランスを保つ役割も・・・
でも、小さい頃に冬虫夏草の展示を見た事があって正直気持ち悪いなぁ~と (~_~;)

それでも、怖いもの見たさで根元の落ち葉を除けて笹の葉の上にポンッ!
ピントが合わない、意識的に合わせなかった・・・寄生されたブナアオシャチホコのサナギ。
後で撮り直そう(必要ない?)
ちなみにここは磐梯朝日国立公園の一画。
観察後は勇気をもって元の場所に戻しておきました。
上の3枚の写真は小さく表示されていますが、一寸だけ拡大表示できます。
見てみたい方は覚悟を決めて!?
アソコにもあるココにもあると限がなく・・・

探していたのはこっち。
ギンリョウソウを見つけて、漸くオレンジの呪縛から解放されました。
さらに、また見っけと思ったら

こっちは眼だけが黄色い真っ白な蛾でした。
サナギタケはブナ林を通り抜けると一切その姿が見えなくなり・・・

振り返ると、荒川の対岸の吾妻連峰の高山は雲の中。
今年初の雲海らしい雲海が見れるものと期待していたんですが
雲頂と自分のいる高さがほぼ同じなので残念。

ソコノケソコノケアキアカネ・・・
旧土湯峠の十字路へ。
だいぶ時間がかかって旧土湯峠 9:54

アザミの蜜を吸うヒョウモンチョウは30cmぐらい近付いても逃げません・・・本当?

横向温泉への道には未だ足を踏み入れた事がなく、どんな花が咲いているのか気になりましたが
いつものように新野地温泉方面の笹原へ寄り道。

ノリウツギの群落に

ヨツバヒヨドリ。
アサギマダラはそろそろでしょうか?

そしてハクサンフウロに

アオヤギソウ。
他にも外来種のコウリンタンポポが咲いていましたが、黒ずんだものが多く終盤?
でも、昨年は8月下旬でも咲いていたしなぁ~

こちらは下山の時にも通る道。
十字路に戻って・・・いざ鬼面山へ
続きます。
冬虫夏草、マンガに出て来て知ってましたが、、、
覚悟を決めて画像クリック!いい大きさでした。
しかし、それでも何だかよくわからない、
この黒っぽい何かが不気味さをそそりますね。。
こんなの食べられない……
なるほどヨツバヒヨドリ、きっとヒヨドリの頭のポワポワからですね。
と思うとなんだかかわいらしさがまします。
トレッキングシューズもようやくはき慣れて来たので、
いよいよの夏休みがすごく楽しみです。
あとは台風が来ないのを願うばかり・・・
自分でも我慢できる大きさにサイズ変更しました。
いくつも掘り出すわけにはいかないので・・・このサナギタケは蛹の形が崩れていてハズレ。
ちなみに後でもうひとつ掘り出してみたものはそのまんま(~_~;)
たとえ高級食材としても食べようという気にはなりませんが、漢方薬としてなら・・・う~ん。
ヨツバヒヨドリは四葉鵯。鵯が鳴く頃に咲くからとありますが、蕾が開けば確かにヒヨドリの頭みたいですね。
台風11号、先に何事も無く通過してくれればいいんですけれど。