郵趣アラカルト館

切手や郵便物など郵趣の面白さと楽しさを見て頂くためのアラカルト(一品料理で、逸品ではありませんが)をブログで紹介します。

半世紀前のジャポニカ

2013-06-14 | 切手作品

「半世紀前のジャポニカ切手」

  欧米人の間における日本趣味を“ジャポニカ”と言うが、郵趣の世界でも“外国切手に描かれた日本”をジャポニカ切手と言っています。

  半世紀前の1960年代(東京オリンピック~大阪万博)、日本の切手ブームに呼応して、諸外国(特にアラブ土侯国)で沢山のジャポニカ切手が発行された。手元にあるものを紹介して見たい。

  まず下のジャポニカは、昭和天皇が1971年(昭和46年)9月27日から17日間、イギリス、オランダ、スイスなどヨーロッパ諸国7カ国を訪問した際、マナーマ(バーレーンの首都)と パラグアイから発行された記念切手です。

 画像は、聖徳記念絵画館、山口 蓬春「岩倉大使欧米派遣」の壁画で、1871(明治4)年11月使節団を乗せた蒸気船アメリカ号が横浜港からの出航する際の通い船を描いた有名な絵画で、日本の切手にも、歴史を語る上でそんな画像が欲しかったのですが、残念ですがマナーマとパラグアイに先を越され今更発行の可能性はないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  冒頭で昭和天皇の外遊を述べたが、元首の肖像切手で(或いは全ての人物切手でも)一番発行が多いのは英国のエリザベス女王であり、ついでヒトラーであった。

 昭和天皇は生涯、日本の切手に登場することはなかったが、諸外国で訪欧の際に記念切手が発行された。

 

 

 

   次は、有名野球人のジャポニカを紹介して見ます。下は国民栄誉賞の長嶋茂雄氏の立体印刷切手と同様の技術を使って、見る角度によって絵が変わる切手です。(マナーマ発行)

 

 

以上、半世紀前のジャポニカ切手のほんの一部を紹介したにすぎませんせん。ジャポニカ切手には、大阪万博や皇室切手以外に、東京オリンピックや浮世絵を題材としたものが外国諸国(主にアラブ土侯国)から何百枚も発行されています。

 ジャポニカ切手を乱発し、土侯国と言われた7か国 .[ アジュマン(Ajman)、アブダビ(Abu Dhabi)、ウムアルカイワイン(Umm al Qaiwain)、シャルジャ(Sharjah)、ドバイ(Dubai)、フジャイラ(Fujairah)、ラスアルハイマ(Ras al Khaimah) ] は、1972年アラブ首長国連邦の成立により、外貨目当ての各国独自の切手乱発は一応終わりを告げました。

 


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