郵趣アラカルト館

切手や郵便物など郵趣の面白さと楽しさを見て頂くためのアラカルト(一品料理で、逸品ではありませんが)をブログで紹介します。

「郵趣アラカルト館」のご挨拶

2012-01-30 | ご挨拶

 

 「郵趣」とは、便を対象とした趣味の総称で、郵便物、切手、消印など、郵便に関係するものを収集、研究、整理して楽しむ、奥の深い文化的な趣味で余暇を楽しむ最善の方法のひとつです。

 切手はご存じの様に通信料金前払いの証紙ですが、国家が発行する一種のプロパガンダで、特に記念切手はその国の歴史・文化・風俗・芸術・社会・政治などが凝縮されていて、興味ある様々な情報を持っています。

 切手の集め方は、これまた個人個人で異なり千差万別ですが、大きく分けると2つに分かれ、その一つは「伝統郵趣」と言われ切手の発行された順序に従って収集するもので、二つ目は「トピカル」と言う収集で印刷された図案(デザイン)別に収集するものです。

 図案と云っても、「スポーツ」切手だけでも種目の数だけあり、「花」の切手でも無数にあり、「絵画」「音楽」「動・植物」「水産」「昆虫」「陸・海・空の乗り物」なども同じで無数にあります。

 私はその図案別の切手を使って、或る主題(テーマ)に従がって物語を構築(テーマチク作品と言います)する作品作りにはまっています。

 また、(公)日本郵趣協会が2000年から開催している「オープン切手展」では、切手作品の中に郵趣品以外の「非郵趣品」(絵葉書、絵画、写真、新聞の切り抜き、号外、チラシ、広告、テレホンカード、シール、貨幣、切符、軍票、メダル、マッチ箱のラベル、織物、押し花など(作品の理解を助ける諸資料)の混合使用が「全材料点数の50%」まで認められます。

 私は、切手だけではなかなか自分の目標通りに作れない作品が、「非郵趣材料」で自分のイメージ通りに展開出来、その材料自体が証人としてプロセスを論証する「オープン切手展.」にすっかり魅了されて作品作りをしています。

 私は史実の背後にある「人間のドラマ」に興味がありますが、絵葉書や郵便物はそれを直接的に迫真性のある生きた証拠として表現しています。

 そんなマテリアルで作った小作品やアラカルトですが、ご観覧頂けた方々に「郵趣の面白さ」が少しでも伝えられたら嬉しく思います。