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渡り鳥 オオジシギの9000キロの旅。

2017年12月29日 | 日記

 

今日のTVのテレメンタリーで、「カムイの鳥の軌跡」というのを見た。

北海道とオーストラリアを渡る小さな渡り鳥 オオジシギ。これまで謎とされてきた渡りのルートが、

最新の小型衛星発信器を使った調査で世界で初めて解明された。

ハトより一回り小さい オオジシギ。

越冬のため渡るとのこと。(ウッソー!! 9000kmもあるんだよー!)

でもこの鳥、昔からアイヌの人たちの歌にもなっていた。

神の国から 人間の国に降りてきて、あまりの自然の美しさに心を奪われ 帰るのを忘れた。

チピヤク カムイ。 (シャケにも熊にも アイヌ語で神様の名前がついている)

平均150g位の体重なので、170g以上の大きな鳥でなくては 5gの発信器を付けられない。

そして ようやく4羽が合格して、発信器装着。(さぁ、頑張れ~!)

NO1 まず最初に動いて美唄に行き、南風が北風に変わった時にスタートして太平洋上へ!

でもその時 迷走していた台風10号(最大風速45m/s)が北上し、この鳥の進路に重なった。

そして発信が消えた。。。この年 北海道へ台風4個が いっぺんに来た。w

2週間後 2羽が東よりの風が北風(追い風)に変わった時、渡りスタート。

微妙な方角の違いが 運命を分けた。

 北海道の南を通過する低気圧に合わせて飛び立ったのだけれど、1羽は低気圧の中心に向かってしまい

発信データが消えた。

もう1羽は 低気圧を交わして太平洋の真ん中へ出て、どこにも止まらず6日間飛び続け

ニューギニア島まで 一気に渡った。

 

 これは 世界初の発見だった。 

陸地や島伝いに 休憩しながらオーストラリアを目指すと考えられていたのに。

あの小さな体で、休まず 広大な太平洋を飛んで 一気にとは・・

 

 それにしても あの発信器の灯りが消える瞬間は 心が痛い。

できるものなら そこに大きな台風がいるよ! とか 低気圧がいるから少し右へとか

教えてあげたいな。。。野生だから 分かるのかと思ってたけど、違うみたい。

 

こんな苦労して渡ってくる鳥たち。 これからは 尊敬の眼差しで見ることにする。

安らげる 草地と湿地帯をふやしたいね。。。

 

 

 


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