ぼーずが初めてロックの生音に接したのは1971年、シカゴのコンサートだった。その前にブラッド、スウェット&ティアーズが来日していたが、アル=クーパーの抜けたBST はロックバンドというより、今でいうフュージョンバンドに近かった。レコードを聞く限り、シカゴも同じタイプで、演奏力は若干下回るかなぁと出かけた。
コンサートはいい意味で完全に裏切られた。ギターがすごかったのだ。ヘヴィーなリフを弾くかと思えば華麗な早弾き、バックも彼のギターをしっかりと支えた。ブラスロックと銘打たれてはいたが、この日のシカゴは間違いなくギターバンド。終わってから仲間達とテリー=キャスってあんなに上手かったっけと話し合ったのを思い出す。
この時彼が弾いていたのがこのギブソン レスポール レコーディング。これとよく似た少しボディが大き目のプロフェッショナルも使っていたそうだが、大阪フェスティバルホールで使っていたのはレコーディングの方だったと思う。
初期のレコーディングは専用のアンプやシールドが必要だったそうだが、後期のものは普通に使える。ぼーずが15年ほど前、新大久保で見つけたものも後期のものだった。状態は極上だが問題は売値だった。発売当時のUSカタログには$400とあり、最終価格でも$6百余である。邦貨なら6万円ですぜ。人気のないレコーディングなのに、その店はスタンダードとほぼ同じ、ウン10万の値段を付けていた。
気になったのは、前のオーナーが純正の折りたたみトレモロアーム(ファイヤーバードによく付いている奴)を装着していることだった。腹の立つのは一切値引きをしないという。楽器屋で値引き無しだぁ??自慢ではないがぼーずは銀座の山野楽器でも値切ってきたのだ(笑)。新大久保なんぞに負けてたまるかと、散々交渉したが駄目だった。それならばアームを外し、普通のテールピースを付けろと言ったが・・・それも断られた。くっそー、足元見やがって。
ギターを見ていると在りし日のキャスがかぶる。えーい、買ってしまえ!!今から銀行行って金おろしてくるから待っとれよ。
ここへ続く
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