基本『山には何も残さない。山から何も持ち出さない』としているのだが、色付いた木苺なんぞを見るとそうも言っておられん。まぁ持ち帰らず、その場で食べてるし(笑)。とは言いつつも、世の中には必ず例外というものがある。その1がクロモジの小枝。
クロモジとは和菓子に添えられた、樹皮付の平たい楊枝と言えば誰もが『ああ、あれね』と頷くはずだ。かつては抽出した樹液を香料として使っていたそうで噛むと爽やかな味がする。うちのワンコのお気に入りなんで、枯れ枝を頂戴しているが、買ってきた歯固めよりよっぽどよく遊んでくれる。
その2は桜の葉っぱ。桜餅に使う大島桜は山桜の一種なのでこれは山で頂くしかないのだ。最初は近所のイカリスーパーで塩漬けのものを買い求めていたのだが、去年のものが最悪だった。桜葉と言うよりは笹に近い食感・・・わしゃパンダじゃないし!!香りを楽しむだけならこれでもいいが、葉っぱごと食うのが好きな僕としては耐え難い。マスの寿司を笹ごと食う奴はおらん!!
イカリともあろうもんが、こんなもん売るか?と苦情を垂れたが帰ってきた返事は『こんなもんです』 そこまで言い切るならお前ンとこの桜餅に使ってみろ(イカリの桜餅は至極まっとうである)もう頼むかと自作したのが去年のことだ。葉を塩漬けにしただけで、漬け時間も足りなかったがまあまあの物が出来た。
今年は業者のHPで作り方を学び、自己流を止める。そこには熱湯をかけてから冷水で色止めをする。粗塩だけでなく白梅酢(梅干しを作る工程で、梅を塩漬けにした時に上がってくる液。醸造酢ではない)を使うとある。やっぱりコツはあるんだなぁ。ただあちこちで探したが白梅酢がみつからない(笑)
梅から作るのも面倒だし、amazonにはあったが送料が本体より高い(笑)ひょっとして・・・イカリならあるかもと思いつく。なかったら責任取って仕入れろと言うか(笑)。調味料コーナーを探すこと数分。見つけたのがこれ。
野生の梅と威張ってるが、要は売りもんにならんような梅で作ったと言う事だろう。舐めると塩酸っぱい。早速、山から葉っぱを取ってくる。主義には反するがどうせ初夏になれば毛虫に食い荒らされる運命だ。ちょっとだけ分けてくれ。
と言う事で、今年はプロのレシピで塩漬けにしてみた。最低1ヶ月は漬けなければいけないので餅にするのは連休後だ。ま、その頃には婆さんも帰ってるだろうし、丁度いい頃かな。
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