いじわる婆さんの仕掛けもさることながら、見た目で判断するとこういうことになるといういい話？？なんですな（笑）。そもそも国籍って何だろう？海外に出るとどこの国民か判らん人はうようよいる。人種のるつぼアメリカだと何系アメリカ人という言い方がドラマの中ではまかり通っている。が、元々は黒人と言う言い方を避ける為にAfrican American（アフリカ系米人）と言い出した覚えがある。
なんでこんなことを言い出した？･･･歴史的番狂わせと評判のラグビーWカップ。勝利で沸き立つ中『代表31名の内、外国人が11名もいるのが嫌』という奴がいるからだ。だいたいこういう奴らは他人の書いたものを横流ししているだけで、ラグビーを知らない人がメンバー表を見れば10人しか横文字の名前は無い。『いや、松島幸太朗選手のお父さんはジンバブエ出身で南アフリカ人だった』と言える人が何人いる？
因みに松島君はお母さんが日本人。5歳から日本国籍だ。ホラニ龍コリニアシやキャプテンのリーチ=マイケルも日本国籍を持つ日本人。ただ、僕が言いたいのはこんな紙の上の話じゃない。他の外国籍代表の選手たちも自分の意志で誇りを持って日本の代表を選んだのだ。
ラグビー機構のルールで代表になれる人は（１）日本で生まれた（２）両親、祖父母のうち１人が日本人（３）日本で３年以上継続した居住歴がある。国籍枠は無く(３)に至ってはかなり緩い規制だ。これはラグビーが国籍よりどのチームに属するかを重要視するという考え方による。
しかし、日本代表になるという事は、同ルール上で自国の代表になれる権利を放棄したという事でもある。彼らは日本代表として戦っているのだ。そこのレベルが低いことに目を付け、住んだこともない国のマラソン代表になった芸人もいるが、今のラグビーってそんな甘い考えじゃ通用しない。
サッカーでもそうだけど、外国人選手が国内のレベルを上げてくれたことに素直に感謝したいと思う。あの桜のジャージを着た男たちが見せてくれた80数分をいつまでも覚えていたい。あと３戦･･･ワクワクするゲームを見せて欲しい。
