ギタリストの塩次伸二さんが亡くなって15年が経とうとしている。月日が流れるのは早いなぁと言うのが素直な思いだ。日が経つというのは有難いことだ。悲しいことが楽しくなることはないが、絶望的な悲しみは薄らいでくる。一つにはこちらもいい年になり、その内会えなくなった人たちに会える気がするからかな。
4月29日をシオツグの日と定め、京都と神戸で開催されて来た追悼ライブだが、今年は都合により、神戸から大阪に会場が移された。30日は難波SORaで行われることになった、塩次伸二メモリアルライブ。まずは8823の堀尾哲二(ds)さん、田中晴之(g)さん、山田晴三(b)さんのトリオによる演奏でライブはスタートした。
そして紅一点の女性ヴォーカリスト、酒井ちふみちゃんを呼び込み8823としての演奏になる。伸ちゃんが元気だった頃は4029というバンドでゲストヴォーカルとしてサカチーが参加していた。伸ちゃんのサカチーを呼び込む『京女』が『今日女』に聞こえ、『今日だけかい?!』と突っ込んでいたのを思い出した。
そして1部を終え休憩に入る。昨日の拾得では休憩に入るのを忘れ、永井ホトケ隆さんを呼び入れてしまったそうだ。休憩なしの長丁場になり、尿意の近い高齢者たちはトイレの前でツイストを踊っていたと聞く(笑)。2部に分けてもらって良かった(笑)。
2部は最初から永井ホー(g・Vo)さんが参加。①T Bone Shuffle ②Treat Me So Low Down ③It's My Own Fault ④Hoochie Coochie Man ⑤I'll Play The BLues For You ⑥Same Old Blues ⑦Yakety Yak とWest Roadの持ち歌をやってくれた。
曲間のMCで伸ちゃんのエピソードを披露してくれ、ああそうだったなと思い出すことも多々あった。個人的にはアフリカから帰って伸ちゃんが大きく変わった印象を持っている。本人に聞いたこともあったが『アフリカ行くと人生観が変わるよ』と言われたっけ。
アンコールはサカチーを再度呼んでGot You On My Mindをコーラスでやってくれた。これずっとクラプトンの歌と思い込んでたワタシ。今回、15年前を思い出すため古い記事を読み返してみたが、やっぱり書き方がぎこちないなと驚く。自分なりにショックだったんだと改めて思った。