蕎麦は喉越しとか言って噛まずに飲み込んでる奴を見るとつい『お前は蛇か！？』とおちょくりたくなる。噛まなければ味なんか判る訳がない。とは言え気恥ずかしさが先に立ち出来なかった事もある。それはインドの握り？カレー（笑）。手でカレーを食べることだ。
インドの方が手で食べているのを見ると非常に優雅である。これを真似できない上に、僕だと幼児の握り喰いになりそうで今まで試したことが無かった。聞けばコツはカレーがまぶされたご飯を一口サイズにまとめ、親指の爪を使い、口の中にその塊を弾き込むことだという。まずは教えてもらわないとハードル高そう。
そんなことを考えていたのだが、先日三宮でチャルテチャルテというインド料理屋に入った。南インドか、辛そうだな等と思いつつもまずはチキンティッカ、鳥皮のスパイス揚げでビールを頂く。
締めのカレーは何にするかとメニューを見ていたら『あなたも手でカレーを食べてみませんか』とある。17時前なので幸い店に客は僕一人だ。思わず店主に食べ方を確認し、ホントに手で食べさせてくれるの？と聞いた。『もちろん』･･･ふふふ、受けて立つぞ（笑）
一番辛いというマトンカレーとご飯を頼み、指先で混ぜる･･･熱いゾ（笑）。よーくコネコネして親指で口の中へ弾く･･･が、インド人みたいにきれいに決まらないのでお口でお迎え。ちょっとみっともないかも。でも美味しい。アチャールを頼んだらこんなに一杯。
握っちゃホイと口に放り込んでいるとなかなかいい感じだ。ふと視線を感じ、厨房を見るとシェフ達が全員僕を見て笑っている。そんなに珍しいんか！（笑）食べ終わるが汚したのは指の第一関節辺りまでなので、軽く紙ナプキンで拭ってからフィンガーボウルのお湯で洗う。これもかなり熱い（笑）。最後は、浮かんだレモンで良くこするが油のヌルヌル感はまったくない。
最後に出て来たお絞りで手を拭くが、タオルはきれいなままだった。カレーは全然付いていない。熱いチャイをすすり終え店を後にする。うーん、美味かったけど、もう一回くらいやってみないとなぁ（笑）。
