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耐辛性能

ネットでどこかの寿司屋がアジア系外国人客に対する嫌がらせで山盛りワサビを握り込んだという話が載っていた。与太話しか載せないサイトだったので信用してなかったのだが、この寿司屋がお詫びを公表したという記事が他のいくつかのサイトで見受けるようになった。ワサビ騒動があったことだけは確かなようだ。

信じなかった訳は『アジア人観光客に対する嫌がらせで』と書かれていたからで、飲食店が客に嫌がらせをしていたら商売になるか。普段から盗み食いをする奴にチョコでコーティングした鹿の糞を食わせたCW=ニコルさんの仕返しなんてのがあったが、金を取って食わせた訳じゃない。おまけにオーブンで加熱消毒してからチョコをまぶすという、面倒な手間をかけている(笑)。プロはやらん!

お詫びを読むと『外国の方はワサビ増量のオーダーが多いので最初から大目に握った』と言う事だった。確かに別皿にワサビ山盛りの外国人を見たのは一度や二度じゃない。醤油でどす黒くなったワサビのディップで刺身を食うのを見て、『ワサビの味しかせんだろ』と心の中で呟いたこともある。

でも僕が見たその客はコーカソイド系でモンゴロイドじゃなかった。タイの留学生で『ワサビの辛さは苦手』という人もいた。あの殺人的な唐辛子が平気でもワサビの辛さは別らしい。大昔、今は無き神戸の焼鳥屋豊国で小皿に焼鳥のタレを貰い、そこに唐辛子の粉を大量に入れて練った物を焼鳥になすりつけて食っていたのもコーカソイドだった。白人系って味覚がおかしいのか?

そもそも、外国人に対する嫌がらせがあれば、やられた本人がまず母国で騒ぐはず。どうせ最初のネタはツイッターかなんかだろう。いきなり炎上ってなんか作為を感じてしまう。マッチポンプサイト(例えば〇カス)は見る方が注意して読まないなら、害しかないと思う。

寿司屋では余り妙なオーダーをしない方が身のためだと思う。寿司屋でカッコ付けはある意味“男の夢”なのだが、滑るとめっちゃカッコ悪い。若い頃、チェーン店で寿司をつまんでいたら横に若めのおっさんが座った。最初の一貫を食べるや『もっとサビ効かせてくんねぇか』と職人さんに向かい、ぶっきらぼうに告げた。

職人さんは丁度僕の目の前にいたが、表情も変えず『へーぃ』と言いながら握り出した。ネタの裏にはなんと小指の先ほどあるワサビの塊を握り込む。ちょっと効き過ぎやないですか(笑)案の定、隣のおっさんはお絞りで目を押さえ出した。泣くほど美味かったようだ(爆)。その後は、ワサビを箸でほじって食べていたが、さすがに減らせとは言えなかったンだろうな。
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