📺人生のドラマ化📺
知り合いも、知らない人にも声をかけまくり、かくして素人劇団がスタートしました。
ところが、東京では1回公演を打とうとすると300万円ほどかかるんです。
だから数十人の劇団員で半年間アルバイトをしてお金を貯めました。
しかし、本番の10日くらい前、劇場にお金を払う頃に、「演劇プロデューサー」と名乗る男がそのお金を全部持ち逃げしてしまいました。
なんと彼は、大阪で同じような事件を起こしていたプロの詐欺師だったのです。
支払いができないとなると、旗揚げ公演ができなくなってしまいます。
「ここは腹を括るか」と思った私は、サラ金にお金を借りにいきました。
しかし「未成年は保証人がいないと貸せない」と言われ、困っていると、
そのサラ金のお兄さんが保証人なしでお金を貸してくれるところを紹介してくれました。
親切な人だなぁと思っていたら、そこは世間でいうヤミ金でした。
ヤミ金には、利息が10日で1割かかる「トイチ」というルールがあります。
つまり300万円借りると、たった10日で30万円の利息がつくんです。
あっという間に借金は膨れ上がり、
「何とかしなきゃ」という思いで私が飛び込んだのが、
「フルコミッション」という固定給のないセールスの世界でした。
当時、売り上げの2割程度が給料になりました。
私が挑戦したのは、学習教材の訪問販売。
大学受験を控えた高校生向けの、1教科20万円、5教科セットで100万円もするものでした。
セールス経験はゼロでしたが、演劇をしていましたから喋る事は大好きでした。
さらに高校を辞めて上京し、劇団を立ち上げたくらいですから、ガッツも相当ありました。
しかし、そんな私でも2カ月間1リセットも売ることが出来ませんでした。
ただ借金を返すことばかり考えて、
まだ営業に対する志や使命感がなかったからでしょう。
商品は売れる気配がないのに借金はどんどん膨らんでいく。
これ以上失敗することが怖くて、私はいつもビクビクしていました。
そして、とうとう急性胃潰瘍になり、路上で倒れて救急搬送されてしまったんです。
病院に運ばれた私は、そのまま1ヵ月入院することになりました。
傍から見れば散々な人生だと思うでしょうが、
その入院生活が、私の人生を変えることになったのです。
毎日、教材販売について真剣に考え、
退院する3日前に、ようやくその本質に辿り着くことができ、営業という職業に「志」が持てたんです。
そして、こう思えるようになりました。
「もしこれがドラマだとしたら、俺、今めちゃくちゃ面白いじゃん!」
その瞬間から不思議とやる気が満ちてきて、
「このどん底から逆転したらすごいことになる」とワクワクし始めたのです。
皆さん、自分の前にカメラがあって、ドラマの収録が行われていると想像してみてください。
もし自分の人生がドラマだとしたら、視聴率が獲れるのはドキドキワクワクする内容ですよね。
営業の本質に気づき、志を持ち、そして人生はドラマだと思い始めてから、
「失敗」に対する私の解釈は激変しました。
何事も、面白くなる方へ考え続け、
やたらおこりっぽい人や、アポイントを取っているのに門前払いする人が登場した時も、
「今日の回は面白いぞ」と、いつの間にか楽しめるようになっていきました。
それと、不思議なことに教材が飛ぶように売れ出し、
毎月個人で1000万円売れるようになったんです。
この「なんでも面白いと解釈する力」を私は「馬鹿力」と呼んでいます。
しかし、この「馬鹿力」だけでは「人生ドラマ化計画」は完成しません。
なぜかというと、それだけでは美しくないからです。
そこでもう一つ「粋」というものが大切になります。
これについては次回お話しします。
(「みやざき中央新聞」R1.11.25 岡根芳樹さんより)
知り合いも、知らない人にも声をかけまくり、かくして素人劇団がスタートしました。
ところが、東京では1回公演を打とうとすると300万円ほどかかるんです。
だから数十人の劇団員で半年間アルバイトをしてお金を貯めました。
しかし、本番の10日くらい前、劇場にお金を払う頃に、「演劇プロデューサー」と名乗る男がそのお金を全部持ち逃げしてしまいました。
なんと彼は、大阪で同じような事件を起こしていたプロの詐欺師だったのです。
支払いができないとなると、旗揚げ公演ができなくなってしまいます。
「ここは腹を括るか」と思った私は、サラ金にお金を借りにいきました。
しかし「未成年は保証人がいないと貸せない」と言われ、困っていると、
そのサラ金のお兄さんが保証人なしでお金を貸してくれるところを紹介してくれました。
親切な人だなぁと思っていたら、そこは世間でいうヤミ金でした。
ヤミ金には、利息が10日で1割かかる「トイチ」というルールがあります。
つまり300万円借りると、たった10日で30万円の利息がつくんです。
あっという間に借金は膨れ上がり、
「何とかしなきゃ」という思いで私が飛び込んだのが、
「フルコミッション」という固定給のないセールスの世界でした。
当時、売り上げの2割程度が給料になりました。
私が挑戦したのは、学習教材の訪問販売。
大学受験を控えた高校生向けの、1教科20万円、5教科セットで100万円もするものでした。
セールス経験はゼロでしたが、演劇をしていましたから喋る事は大好きでした。
さらに高校を辞めて上京し、劇団を立ち上げたくらいですから、ガッツも相当ありました。
しかし、そんな私でも2カ月間1リセットも売ることが出来ませんでした。
ただ借金を返すことばかり考えて、
まだ営業に対する志や使命感がなかったからでしょう。
商品は売れる気配がないのに借金はどんどん膨らんでいく。
これ以上失敗することが怖くて、私はいつもビクビクしていました。
そして、とうとう急性胃潰瘍になり、路上で倒れて救急搬送されてしまったんです。
病院に運ばれた私は、そのまま1ヵ月入院することになりました。
傍から見れば散々な人生だと思うでしょうが、
その入院生活が、私の人生を変えることになったのです。
毎日、教材販売について真剣に考え、
退院する3日前に、ようやくその本質に辿り着くことができ、営業という職業に「志」が持てたんです。
そして、こう思えるようになりました。
「もしこれがドラマだとしたら、俺、今めちゃくちゃ面白いじゃん!」
その瞬間から不思議とやる気が満ちてきて、
「このどん底から逆転したらすごいことになる」とワクワクし始めたのです。
皆さん、自分の前にカメラがあって、ドラマの収録が行われていると想像してみてください。
もし自分の人生がドラマだとしたら、視聴率が獲れるのはドキドキワクワクする内容ですよね。
営業の本質に気づき、志を持ち、そして人生はドラマだと思い始めてから、
「失敗」に対する私の解釈は激変しました。
何事も、面白くなる方へ考え続け、
やたらおこりっぽい人や、アポイントを取っているのに門前払いする人が登場した時も、
「今日の回は面白いぞ」と、いつの間にか楽しめるようになっていきました。
それと、不思議なことに教材が飛ぶように売れ出し、
毎月個人で1000万円売れるようになったんです。
この「なんでも面白いと解釈する力」を私は「馬鹿力」と呼んでいます。
しかし、この「馬鹿力」だけでは「人生ドラマ化計画」は完成しません。
なぜかというと、それだけでは美しくないからです。
そこでもう一つ「粋」というものが大切になります。
これについては次回お話しします。
(「みやざき中央新聞」R1.11.25 岡根芳樹さんより)
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