goo blog サービス終了のお知らせ 

hideyukiさんの、令和もみんなガンバってますね!笑み字も!Webにも愛と光を!

日々の楽しい話、成長の糧などを綴ります。
楽しさ、感動、知恵が学べる。
(^_^)私はとっても普通の人です。

女性の体調不良の原因は、、気虚体質チェック

2016-07-24 22:00:50 | 病気のなおし方(自助努力)
女性の体調不良の原因は、

主に三つ
「気虚体質」「血虚体質」「血滞 瘀血体質」。


漢方でいう、
「気虚体質」とは、気(エネルギー)が足りない体質。

「血虚体質」とは、血が足りない体質。

「血滞 瘀血体質」とは、血の流れが悪い体質。

それぞれに対処法が違います。

ですから、まず、体質チェックから。

あなたは、どの体質で調子が悪いのでしょう。


🌸「気虚体質」チェック🌸


二つ以上で、やや気虚体質☁️
四つ以上で、気虚体質です。😵

◻︎疲れやすい
◻︎風邪をひきやすい
◻︎足がむくみやすい
◻︎トイレが近い

◻︎よく息切れがする
◻︎軟便、下痢がある
◻︎冷え性
◻︎声が小さい

◻︎胃もたれしやすい
◻︎満腹まで食べる
◻︎新陳代謝が悪い
◻︎朝食が欲しくない

◻︎やる気が出ない
◻︎決めたことが続けられない、すぐに諦めてしまう


どうでしたか?

大丈夫でしたか?

四つ以上該当した方は、
「気虚体質」のようなので、

気虚体質の改善を、まず第一に行いましょう。

今後、「血虚体質」「血滞 瘀血体質」と続きますが、

最初に改善すべきは、「気虚体質」が基本です。

体調不良は、
「気虚」「血虚」「血滞 瘀血」と順に起こります。

つまり、
「(血を)つくる、増やす、流す」の順です。

最初に改善すべきは、「つくる」の気虚なのです。

改善方法は、気虚体質の改善のページで。

抗がん剤とルルドの泉、2

2016-07-03 16:02:32 | 病気のなおし方(自助努力)
②🌸抗がん剤とルルドの泉🌸


🔸保江 ともあれ、私は主治医に、

「たった5%の生存確率のために、そんなつらい治療をするのですか」

と訴えましたよ。

ですが、主治医の態度は、極めて明解でした。

「0%よりはマシだからです」

とピシャリ(笑)。

それでも私は、抗がん剤拒否の方針を変えませんでした。

先生もさぞかし困っていたのでしょうね。

結局、一ヶ月ごとに定期検診を行うことを条件に、

また、再発が確認されたらただちに切除することも含めて、

抗がん剤を使用しないまま様子を見ることになりました。

後になって、同じ病院の別の医師から聞いた話ですが、

抗がん剤を拒否している私のことは、医局でも話題になっていたのだそうです。

おそらく、私のようなわがままな病人のおかげで、彼女は困った立場に立たされていたのではないでしょうか。

ただ、彼女は私の前では、そんな気配を少しも見せませんでした。

🔹矢作 立派な先生ですね。

🔸保江 えー、ホントにそう思います。

🔹矢作 そして、退院するとまもなく、ルルドの泉に行かれたんですね?

🔸保江 そうです。ご存知の方も多いでしょうが、ルルドの泉について少し説明しておきます。

ルルドは、フランスとスペイン国境、ピレネー山脈の麓の村です。

1,859年、村の少女・ベルナデッダ・スビルーの前に聖母マリアが出現し、

村はずれの洞窟の上に聖堂を作るように頼みました。

それとともに、洞窟から泉がわき出しました。

この泉の水によって、不治と思われた病気が治癒する奇跡が続いて起こったため、

カトリック最大の巡礼地となったんですね。

フランス政府の調査によるとルルドの泉の水を飲んで、

がんや難病が奇跡的に治った人の数は、調査した全患者のうちの7%ということでした。

抗がん剤の生存率が5パーセントですから、抗がん剤よりは、ルルドの奇跡の方が2%も高い!、と私は考えたのです。

ならば、それに賭けてみようと。

🔹矢作 この7%と言う数字を、私は決して低いとは思いません。

ルルドには、附属病院と医療局が存在していますね。

奇跡として認定されるには、大変な手順が必要とされていて、

奇跡の判定には治療のデータが入れますし、厳格な認定基準をクリアしなければなりません。

敬虔で模範的な信者であるかどうかも問われます。

結果として、カトリック教会が認定する奇跡は、希少です。

しかし、希少ですが、確かに存在します。

少数ながらも、1部の人に奇跡としかいいようがない効果が認められている。

それは、事実だと思います。

🔸保江 私の場合、実際に一度は心臓が止まった体です。

死んでいた私を暗黒から救い出してくれたのは、マリア様への祈りでした。

抗がん剤に投じる費用を使って、マリア様に、命を救って下さったお礼をしてこようとも思っていたのです。

こうして私は、ルルドで奇跡の泉の水を飲んだ後、

ポルトガルにあるファティマにも立ち寄り、帰国しました。

🔹矢作 ファティマも、聖母の出現で知られている地ですね。

🔸保江 ええ。ルルドに行った後、ファティマによって帰国しました。

がんの切除後、わずか1ヶ月半で旅に出るのは、本当にしんどかったです。

縫合したお腹の傷がまだ完全に癒えたわけでもありませんでしたから。

🔹矢作 医師としては、あまりオススメできませんね(笑)。

🔸保江 ルルドへの旅を終えて2週間後、私は、病院を訪れ、定期的な検査を受けました。

私の主治医は、いつもは、パソコンに映し出された検査結果を一瞥すると、すぐに私の体の診察を始めます。

ところが、その日は様子が違いました。

パソコンの画面を食い入るように見つめたまま、微動だにしないのです。

深刻そうな女医さんの横顔いると、私はだんだん心配になってきました。

ルルドとファティマに出かけた無理がたたって、病状が悪化してしまったのか。

がんの再発か。
ひょっとしたら転移か。

どちらもありうると思いました。

私はそのとき、早くも抗がん剤治療を拒否したことを悔やみ始めていました。

そんな私に、主治医である女医の先生は首をかしげながら、

「不思議ですね、がんの腫瘍マーカーが下がっています。

検査が間違っていますから、もう一回測り直してください」

というのですよ。

その言葉を聞いた瞬間、

私は、マリア様が助けてくださったのだと直感しました。

そこで、

「もう一回採血を採られるのは嫌なので、検査はまた来月にしてください」

と逃げ帰ってきました。

以来、腫瘍マーカーは、下りっぱなしです。

むろんCTやMRIなどの検査でも、異常は発見されていないんです。

もちろん、私の無謀なやり方は、どなたにでも勧められるものではありません。

私の体には、一体何が起こったと考えるべきでしょうか。

これは、やはり、奇跡が起こったと考えてよいのでしょうか。


(「ありのままで生きる」矢作直樹・保江邦夫より)

抗がん剤とルルドの泉、1

2016-07-02 19:48:30 | 病気のなおし方(自助努力)
①🌸抗がん剤とルルドの泉🌸


🔹矢作 この章では特に病気と魂の問題を話し合ってみたいと思います。

保江先生は、大腸がんの手術の際、魂は肉体を離れるギリギリのところまでいかれるという貴重な体験をなさっています。

幸い無事にこの世に帰ってこられたわけですが、がんが切除できれば万事OKというわけではなかったのでしたね。

🔸保江 その通りなんです。
大腸がんの手術後、体は徐々に回復していきましたが、大きな問題が残っていました。

手術によって、肉眼で確認できる範囲のがん細胞はすべて切除できましたが、

細胞レベルで考えると、がん細胞は必ず残っていると考えられたからなんです。

主治医の女医さんから、抗がん剤や、放射線による治療を行う方針が示されました。

病院に担ぎ込まれたとき、彼女が冷静沈着な判断でただちに執刀してくれたおかげで、私は助かりました。

あのとき、判断が遅れて後回しにされていたら、腸壁が破裂し、私はこの世に二度と戻ってくることができませんでした。

🔹矢作 お話を伺うと、早急の外科的治療が絶対に必要でしたね。

少しでも遅れていたら、間違いなく保江先生は亡くなられていたでしょう。

🔸保江 ですから、彼女は私の命の恩人です。

私は、彼女の半分に全幅の信頼を置いていました。

にもかかわらず、今後の治療方針を聞いたとき、

私は素直にうなずくことができませんでした。

代わりに、

「もし、抗がん剤や放射線治療しなかったら、どうなりますか」

と聞いたんです。

「長く持って2年、最悪の場合は2ヶ月です」

それが答えでした。

ほぼ確実にがんが再発、あるいは、転移するというんですね。

そうならないためにも、厚生労働省によるガイドラインに沿った術後治療が必要なのだと

いいかける彼女の言葉を、私は遮り、聞き返したんです。

「抗がん剤を使えば、どれくらいの確率で治るのでしょうか」

答えは、

5パーセントでした。

5パーセントですよ!

🔹矢作 なるほど(笑)。

🔸保江 ともあれ、曖昧にごまかすことなく、どこまでも率直に、正直に、彼女は主治医としての冷静な判断を伝えてくれました。

これが、非常にありがたかった。

率直に答えてくれたおかげで、私は、自分の態度を決めることができました。

主治医の提案を断り、抗がん剤治療はしないと申し出たんです。

それにしても、このようながんの生存率というのは、どこまで信頼がおけるものなのでしょうか?

🔹矢作 生存率は、例えば1万人なり、数千人なりのデータから割り出されたものです。

生存率が、統計学的に意義のあることは言うまでもありませんが、

しかし、それは決して絶対的なものではなく、ただの数字にすぎません。

ある人にとっては意味のあるなのですが、ある人にとっては全く役に立たないということがありうるものです。

数字は、あくまでも数字です。参考にする程度でとどめておくのがいいと思います。

日本の国民の6割強ががんになり、がんによる死者は1年でおよそ39万人にも上ります。

これだけ多くの方が悩まされているがんですが、がんというのは、とても難しい病気なんです。

🔸保江 それは、治りにくい病気という意味でしょうか。

🔹矢作 それもありますが、がんの難しさはそれだけにとどまりません。

というのも、がんは非常に多様な病気で、かつ、その原因が多因子しなんですね。

がんを引き起こす誘因はたくさんあります。

例えば、遺伝的要素、ストレス、食習慣、酒やタバコ、運動習慣、ウィルス感染などです。

しかも、それら複数の誘因が、どのようにかかわってがんが発現するか、個々人によって全く違います。

つまり、マニュアル化した標準治療ではなかなか対応しきれないのが、がんという病気なのです。

また、がん自体が千差万別で、がんの種類によって、医師は対応を変えなければなりません。

機序がわかっていて、抗がん剤が比較的よく効くがんもあれば、そうでないものもあります。

抗がん剤がよく効くものとしては、血液のがん(急性白血病や悪性リンパ腫)や、性ホルモンが影響をするがんなどがあります。

比較的よく効くとされているのは、乳がん、卵巣がん、骨肉腫などです。

一方、あまり効果的ではないがんとしては、食道がん、子宮がん、胃がん、脳腫瘍、甲状腺がんなどがあります。

さらに、同じ臓器のがんでも組織型や分化の度合いによっても異なります。

保江先生の罹患した大腸がんは、微妙なところでしょう。

比較的抗がん剤がよく効くと分類されることもあれば、治る見込みが薄いほうに入れられることもあります。

しかし、保江先生の場合、開腹した時点でがんが他の臓器に転移していたということです。

大腸以外の離れた臓器に転移していたとすると、ステージ4になります。

手術で、目に見えているところ全ての病巣を切り取ることができたにせよ、深刻な事態であることには変わりありません。

🔸保江 私の場合、がんに関して深い予備知識があったわけではありません。

いや、たとえ知識があっても、変わらなかったかもしれないですね。

私は、何らかの確固たる信念があって、抗がん剤を拒否したんじゃないんです。

当時、知人ががんになり、抗がん剤や放射線治療による副作用で大変苦しんでいるのを見ていました。

その様子を見ていると、抗がん剤の副作用で、毛が抜けたり、気分が悪くなったりすることに、とうてい耐えられないだろうと確信していました。

🔹矢作 一般的にいって、抗がん剤は、点滴や静脈注射、あるいは経口投与されるケースがほとんどです。

腫瘍にのみ抗がん剤が効けばよいのですが、そうはなりません。

抗がん剤は、血液によって全身を巡り、腫瘍へ届く抗がん剤は、投与された量の一部です。

このため、がんではない正常細胞まで、抗がん剤のダメージい受け、

多くの患者さんが苦しむことになってしまうんですね、

そもそも、抗がん剤の起源は、

第二次大戦中に発生した

ジョン・ハーヴェイ号事件と言われています。

空爆を受けて、輸送船から漏れた毒ガス(マスタードガス)にさらされた兵士の白血球の数が、著しく減少しました。

この事実をきっかけに、マスタードガスから誘導された「ナイトロジェン・マスタード」という物質が開発され、

抗がん剤として使われるようになったのです。

抗がん剤というのは、こういう出自のものですから、

ほとんどは「細胞毒」、すなわち細胞の分裂を阻害する性質を持っています。

細胞毒が、細胞分裂を阻害する作用は、細胞分裂の速度の速いがん細胞にも、また、1部の正常な細胞にも及びます。

これが副作用となって現れるんです。

🔸保江 抗がん剤だって進歩しているのでしょうが、進歩しても、今なお副作用を止めることはできないのですか。

🔹矢作 抗がん剤が効果を生み出す濃度と、副作用の発生する濃度が非常に接近しているんですね。

このため、抗がん剤を使うと、どうしても副作用を避けることができません。

薬が進歩しても、この問題はまだまだ解決されていないんです。


(「ありのままで生きる」矢作直樹・保江邦夫より)

がんの神様ありがとう、6(終)

2016-07-01 08:02:26 | 病気のなおし方(自助努力)
6「がんの神様ありがとう」

(筑波大学名誉教授 村上和夫さん 育生会横浜病院院長 長堀優さんの対談)

🔹長堀 先達にも教えられることが多くて、

「医亦従自然也(医もまた自然に従うなり)」という言葉を大事にしてきました。

これは豊前中津藩のご典医を代々務めた村上家の史料を展示した、村上医家史料館伝の土蔵に掲げられていた言葉です。

初めて目にした時、私は私は非常に感ずるものがありました。

親鸞聖人に「自然法爾(じねんほうに)」という言葉があって、

これは「すべて我が計らいにあらず」、つまり大いなる宇宙意思のもとでは、

私たちのやれることは本当に小さなことでしかないという意味です。

ですから「自然法爾」というのは「おかげさま」に置き換えられると思うんですよ。

これは日本人の精神の根底にある言葉だと言ってよいのではないでしょうか。

🔸村上 外国に行くと、「おかげさま」と言うと、「何のおかげですか?」って聞き返されます。

目に見えないところに感謝すること、それが「おかげさま」という言葉に現れられているのですね。

🔹長堀 日本人というのは、そういった見えない世界を崇拝してきた民族なんです。

そして、この「おかげさま」があるから、「仕方ない」という言葉も出てくる。

大いなる力に任せているので、全てを受け入れますという意味で、さっきの「受容」にも繋がる。

私はこの2つの言葉が日本人の強い生命力を支えてきたと思うんですよ。

そこで、「医もまた自然に従うなり」を改めて見ると、「医もまた」とある。

つまり、この言葉を書いた人物は、おそらく「自然法爾」ということを受け入れていて、

その上で医療を行う者も大したことはできないのだから、

「驕ってはいけない」

「謙虚な姿勢を忘れずに患者さんをサポートしなさい」

ということを言いたかったと思うんです。

ところが多くの医者は「死は敗北である」という思いから、医者が何とかしなければいけないという意識が非常に強い。

そこには謙虚さというものは全く足りていないと思うんです。

🔸村上 死について僕なりに考えているのは、

そもそもに自分の体は自分のものではないかもしれないということです。

なぜなら、

僕の体を構成している元素は、水素や窒素など、全部地球にあるもので、借り物にすぎないんです。

ですから、

死によって確かに肉体は滅びますが、

元素は分子になって地球上に存在し続ける。

つまり、

分子として輪廻転生しているわけです。

ですから、

死というのは借り物を返すだけで、次の出発点なんです。

そのことは科学では証明しきれませんが、

日本人は昔からそのことを分かっているんですよ。

「寿命」という言葉があるでしょう。

これは「命が寿つ」、

つまり、命がはなやぐという意味です。

だから誕生日もお祝いだけど、肉体がなくなる時も「ご苦労さんでした」とお祝いをしないと。

遺伝子に、「生」と「死」がペアで組み込まれているのだから、それが自然だと僕は思うな。

🔹長堀 日本人には「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」とありますが、これも行き方の真髄を説いている言葉だなと思います。

死を意識すると、目に見えるもの、お金や物といったものは意味を成さなくなる。

死んでしまったら、そういったものはあの世に持っていけませんからね。

でも目に見えない心というのは、
無限大なわけです。

それにいくら心を豊かにしても、誰からも文句を言われませんからね。

奪い合いであるとか、欲だとかで
これだけ社会が荒れてきているだけに、

心を豊かにすることで人間というのは、もうちょっと幸せに生きられるんじゃないかと思いますね。

位人臣(くらいじんしん)を極めた豊臣秀吉の辞世の句に、

「露と落ち 露と消えにし 我が身かな
浪速のことは 夢のまた夢」

とありますが、これはとても悲しい句です。

あれだけ栄華を極めたのに、

最後にすべては夢だったというこの句から、私たちは学ばなければなりません。

サン・テグジュペリも『星の王子さま』で、

「1番大切なものは目に見えない」

と言っているように、

私たちは目に見えないものを豊かにすることに、

もっと意識を向けた生き方をしなければいけないと思いますね。

🔸村上 「がんの神様」に、ありがとうと言えるくらいの心の豊かさを、私たちは取り戻さなければいけないのかもしれませんね。


おわり

(「致知2016.2月号」より)

がんの神様ありがとう、5

2016-06-30 12:57:43 | 病気のなおし方(自助努力)
5「がんの神様ありがとう」

(筑波大学名誉教授 村上和夫さん 育生会横浜病院院長 長堀優さんの対談)

🔸村上 長堀先生は医者としてたくさんのがん患者さんを見てこられたから、余計にそう思われるのでしょうね。

🔹長堀 これは私は10年位前に出会った患者さんの話ですが、その方はお腹の中にがんが広がっていました。

そのことは彼女を知っていたのですが、いつもニコニコされていたんです。

彼女は75歳位でしたが、私が回診で病室へ行くと、

私の足音で近づいてくるのがわかるようで、いつもベットの上で正座して待っているんです。

たぶんどの先生にもそうだったと思うのですが、

「いつもありがとうございます」

と、正座したまま最敬礼をしてくれるんです。

その顔は本当にニコニコで満面の笑みでした。

私はどこからこの笑顔が出てくるんだろうか、
死が怖くないのだろうかと、いつも不思議だったんです。

ある日のこと、いつものように素敵な笑顔を見せてくれた彼女が真剣な顔付で訪ねて来ました。

「先生、私は手術することもあるのでしょうか」

と。

私は正直にお答えしました。

もう手術をしてもがんを取りきれないし、無理をするとかえって大変な結果になると。

そしたら彼女が喜びましてね。

🔸村上 喜ばれたのですか。

🔹長堀 実は彼女には肝硬変の夫がいたんです。

子供がいなくて親戚も近くにいないから、お互いに支えあって生きていかなければいけない。

だから、これ以上入院を続けて、家を空けているわけにはいかないと言うんですよ。

ホントは旦那さんより奥さんの方が病状はよっぽど重いんです。

でも彼女はこう言いました。

「夫のことが私は心配なんです。

あの人は私がいなければどうしようもないから。

だから、いつも、がんの神様に、

『もう少しおとなしくしていてくださいね。
私は、もう少しあなた(がん)と頑張って生きていきますから、

大きくならないでくださいね』

って、お祈りしているんですよ」

って。

私はその言葉にとても感動しました。

🔸村上 それは偉い方だ。

🔹長堀 がんというのも細胞であって、米国の細胞生物学者ブルース・リプトン博士は

「細胞一個一個に感性がある」

という話をしています。

例えば、単細胞のミドリムシは餌があれば寄っていくし、毒が来ると逃げていく。

単細胞ですから、脳みそも神経もないわけですが、そういったことをが全部わかる。

だから博士は

「細胞はそれだけで完璧な生命体である。
しかも生きる感性を持っている」

ということを言っているんです。

そうであれば、がんも細胞ですから生きる感性があるので、当然人間の思いとも関係してくる。

実際、彼女は長く生きたんです。

もって1年という診断でしたが、3年半あまり生きることができた。

私は彼女の思いが、がん細胞に届いたのだと思っています。

🔸村上 つい最近、工藤房美さんという方が本を出しているのですが、この方は末期がんだったんですよ。

医者に診てもらった時は、もう既に手遅れで、余命1ヶ月と宣告されたんです。

彼女には3人の息子がいたので、それぞれに遺書まで書かれていたんですが、
私の本を差し入れた方がいたんですよ。

それを読んだ彼女が、細胞一個一個にお礼を言い始めたんです。

がん細胞にも「ありがとう」と10万回唱えた。

🔹長堀 どうなりましたか。

🔸村上 なんと11ヶ月で完全に消えたんですよ、がんが。

アンビリーバブルとしか言いようがありません。

人の思いとか感性で遺伝子にスイッチが入るエビデンス(証拠)を、私は読者の方から教えてもらいました。

🔹長堀 後はそこに法則性が見つかれば、これはもう立派な科学になりますね。

私の外来にも、がんが消えた患者さんがいるんです。

その方もいつもニコニコしてこられます。

ですから、村上先生の言われたように、人の思いががん細胞に伝わるんですね。

🔸村上 工藤さんの話で私がすごいと思ったのは、

彼女は「がんを治してください」とはひと言も頼んでいないことです。

がんも自分の体の細胞の一部なんだから

「いままでよく頑張ってくれたね」

と、むしろ感謝している。

そういう思いが体に、細胞に、遺伝子に影響を与えたということですね。

🔹長堀 東洋には「同治(どうじ)」という言葉があって、

病気が消えなくてもいい、病気とともに生きていこうという態度のことです。

それに対応する言葉に「対治(たいじ)」というのがあって、

これは病気を消してやろう、闘ってやろうという態度です。

鈴木秀子先生が奇跡的に病気の治る人の特徴として、

「愛」「感謝」「受容」

という三つを挙げています。

そのうち「受容」というのが、

「あってもいいんだ」

「闘わない」

という姿勢で、「同治」に繋がる考え方だと思います。

🔸村上 医者に頼るのではなくて、患者にもできることがあるわけだ。

🔹長堀 その通りです。

自立した思いというのがとても大切だと言うことを、
私は「がんの神様」から教えてもらいました。


(つづく)