にうすと日常について考えてみた

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宇宙戦艦ヤマト 復活編

2011-12-18 11:21:02 | Weblog

参照記事:宇宙戦艦ヤマト 完結編

今日で無料配信が終了となる宇宙戦艦ヤマトですが、復活編と一緒にシリーズで一番再生数がお多かった第一作目のヤマトもリバイバル公開されております。
まあ、原点は強いって事なのか?

肝心の復活編ですが、ヤマトがCGとなりアニメーション技術の進歩の恩恵でまるで別作品みたくなってます。
(リアリティーというより玩具っぽくなっているような気も・・・・・)
キャラクターも過去の作品を引きずりながらもほぼ一新されてますし、何より古代進の声が故・富岡敬から山ちゃんこと山寺宏一さんに代わりました。
でも、違和感と言うより古代進の青年からミドルへの成長という印象か?

 それよりも作品全体から漂う作風が変わっているように思います。
松本松本零士色が無くなるとこうも変わるのか?
それとも原案が石原慎太郎氏だからか?
登場人物にツリ目が多いからなのか?
でも、西崎氏特有の”クサさ”は健在です。
(特にアフリカのシーンは何なのだろう?)

話の内容としては、
ヤマト伝統の荒唐無稽さは少ないものの、少々ご都合主義的な部分が多く、ツッコミどころいっぱいです。
ヤマトが艦隊の一斉攻撃を受けても沈まなし、それどころか対等に戦えるスーパーウェポンと化しています。
周りもそんな戦いを挑むヤマトに賛同してくれるので、話が進むこと進むこと。
何より悪役がSUSって、なんでアルファベットなんだ?
(まるでUSAが中東を支配しているかのような印象とだぶります。)

気になるのは、(時間が限られているので仕方がありませんが)
説明不足なところが多く、話が上滑り気味という印象が拭いきれません。
例えば、古代進と古代雪(旧姓・森)との間に生まれた一人娘の美雪と父親との確執の原因が分かりにくく、単に父親嫌いのつんけんした年頃って感じがします。
どうやら古代進は、軍人が嫌になったが宇宙からは離れることができず、家族を残して遠い海(宇宙)へと行ってしまったことに対して娘・美雪は反感を感じているのではないかとは思うのですが・・・・。
(※副艦長の大村は独り者だし、同乗していた桜井は「商船学校」と揶揄されているところから、古代が乗っていた輸送船の位置付けが推測されます。)
また、小林が旧・コスマタイガーのユニフォームを着用するシーンも唐突感がありますが、
これについてはもうじき公開されるディレクターズカット版に収録されるみたいです。

エンディングには「第1部完」とあり、続編の存在を匂わせていますが、
西崎義展氏亡き後、2部以降があるのかはクエスチョンですね。
制作会社エナジオのHPでは、制作に向けて動き出しているということですが、
今回の無料公開やパチスロ台のイベントキャンペーンで制作に弾みが付くことを願います。
(もうヤマトは制作されるべきではないと言うヤマトファンも多いでしょうが、私的には別物だと思うので。)

ストーリーそのものは無料公開中でもあるので、敢えて書きませんが、気になる点が一つ。
一点は佐渡先生と猫のミーくん、アナライザーロボットの会話、(実際は佐渡先生の独り言ですが、)時間が割かれていました。
どう見てもこのキャラクター達は松本零士氏独特のキャラクターです。
喧嘩別れのようになってしまいましたが、このシーンは故・西崎氏の松本氏への配慮ではないかと思いますが、どうなんでしょう?

教訓
宇宙で戦闘するときには宇宙服を着用しましょう!

☆1個半


密造合成酒

2011-12-17 22:27:30 | Weblog

密造酒にメチル混入、インドで171人死亡(読売新聞) - goo ニュース

戦後の日本でもメタノール(別名・メチルアルコール)の入ったお酒を飲んで失明したなんて話を聞きましたが、インドでも同じようなことが起こっているようです。
ただ、人数が凄まじいですね。

ネットでは、インド人をメチルアルコールが毒物であることを知らない無知な人と決めつけたり、
アホ呼ばわりしたり、挙句中国を引き合いに出して批判している意見が散見されます。
ちょっと情けない話です。

もしかしたら犯人の店主もそれがメタノール入りだった事を知らなかったのかもしれません。
というのは、工業用エタノール(別名・変性エタノール)は、名前はエタノールですが、
飲料用に転用されぬように意図的に別の有機溶剤を混合しているのです。
何故そうするかと言えば、酒税法から逃れるための合法的な処置だからです。
もちろん、酒税の対象にはなりませんので、安いです。

具体的には、エタノール以外にメタノールやIPA(イソプロピルアルコール)などを混ぜることが一般的です。
日本の法律では3種類以上混和していなければならないらしのですが、インドではどうなんでしょう?

仮に工業用エタノールを4倍に薄めてアルコール度数25%の焼酎並みの密造酒を作って、
その工業用エタノールの中に20%のメタノールが含まれていたとするならば、
密造酒の中には5%のメタノールが含まれていることになります。

メタノールの致死量が体重1kgあたり1gですので、体重60kgの大人の場合、60gを口にしたら半分の人が死ぬ・・・・・ということになります。
つまり、先の密造酒を1.2リットル飲んだら、致死量に達するわけですね。
そうでなくとも10g程度を口にすれば、視神経に異常をきたして失明する恐れがあります。
アルコールランプ用の燃料としても簡単の入手できるメタノールですが、毒性は凄いのです。

彼らがどうしてこのような危険な密造酒に手をだしたかと言えば、おそらく貧困が一番の下地になっているのだと思います。
貧困にあえいでも酒の誘惑には勝てない、それがアルコールの怖いところでもあります。
躍進著しいインドですが、国民全員がその恩恵に与っているわけではないわけで、
むしろごく一部の人たちだけが豊かになっていると思ったほうが良いでしょう。

今回の事故から、躍進するインドの眩い面ではなく、取り残されたもう一つの面のインドを垣間見たような気がします。