三夜待
という言葉をご存じですか。
正確な意味は私にもわかりませんが、一種の「講」的なもの、かな。
集落の跡取り息子たちが、酒を呑むための口実として作った「仲間組織」、だと思います。
うちの集落では、10人のメンバーですが、年齢も上と下では10歳ぐらい離れています。小さな集落ですので、小さい頃から学年は違いますが、いわゆる幼馴染です。
原則としては、月1回、仲間の家で「飲み方」をして親睦を深めます。昔以上に、です。
元々は主催者の奥様が手料理で、もてなしてくれました。でも、派手にはならないように一定の予算の範囲で。
しかし、それも時代の変化と奥様方への配慮等で、今では場所も焼き鳥屋などに変わってきました。
時間的にも以前の家持ち回りの時は8時くらいから12時過ぎてもというのがありましたが、今は7時から2時間くらいに。酒が弱い私は助かりますが、昔はほんとに親睦を深める長い、必要な無駄話の時間だったようです。男は小さい頃からの兄ちゃんたちと仲良しになる絶好の機会、必要な農業情報を得る機会でもあったし、村の文化を継承する場でもありました。奥様達には負担になっていたでしょうが。…。
そうそう、三夜待では2年~3年に一回旅行をします。これもほとんどが呑むための旅行みたいなものですが、もちろん観光付きです。昔はレンタカーの小型バスみたいなのを借りて、九州内が多かったのですが。最近は中国、四国、関東や東北まで行くようになりました。もちろんツアーを利用して。
私が幹事を担当した年は島根の足立美術館に2回とも行きました。2回目は「ゲゲゲの女房」が朝ドラであっていた年でした。2回とも足立美術館はきれいでしたし、皆さんにも好評でした。
写真はお土産の買ってきた鬼太郎の貯金箱。