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■MGによる左日記■

『BBS』よりも熱く、時には『シュウカンヒダリ』よりも熱く更新していきます。

【引用】生化夜話 第47回 美しすぎる相関性が生んだ思い込み - 乳酸と筋肉疲労

2013年12月18日 | スポーツ栄養
こんばんは
MG八田です。

突然ですが、皆さんはTwitterされていますか?
私は仕事で使っていたのですが、今はほとんど凍結しています…
まぁ、でも、時々は見ますよ。
私は、主にはもっぱら、憧れの「あの人」のツイート見たさにしていますが…
ラクロス関係の情報も多い&早いですし、便利なツールだと思っています。

左大文字のアカウントもありますよさ、あなたも即フォロー

さて、今日は”為末大選手”のツイートから、たどりついた記事です。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社のメールマガジンからの引用かと思います

数年前に、この乳酸と筋肉疲労の話を聞いたことがあったのですが、
私も何となくしか理解していませんでしたので、これはわかりやすいかな~と思って載せます。

私もラクロスしていた10数年前は、「”乳酸=”疲労”」と捉えていました。
従来の考えでは、”乳酸”は、運動後の”疲労物質”と考えられていましたが、
最近の研究では、この考えは正しくないということが主流となっており、
疲労物質ではないということも言われています。

皆さん、乳酸に対するイメージは、どうですかね?

知ってることがある方は教えていただきたいです。
左大文字は「オフ」ですが、来季に向けて早々とスタートを切っています


生化夜話 第47回 美しすぎる相関性が生んだ思い込み - 乳酸と筋肉疲労


原因と結果・・・

まずは、ちょっとした頭の体操です。
観察された事実1:多量の物質Xが存在する場合、症状Yは重度である
観察された事実2:少量の物質Xしか存在しない場合、症状Yは軽度である
導かれる結論:Xを減らすことで症状Yを軽減することができる



さて、この結論は正しいでしょうか?

正しいかもしれませんし、間違っているかもしれませんね。物質Xが症状Yの原因である可能性もありますが、それとは逆に症状Yの結果として生成されたのが物質Xである可能性もありますし、全く別の原因Zがあって、XとYはともにその結果かもしれないのです。

全貌が明らかになっていない系について、得られた相関性だけで解釈してしまうと、間違った結論に達してしまうことがあります。

しかし、それでも現象に因果関係を見出そうとするのは、考える生き物としての人間の性でしょうか。明瞭な相関関係がある場合、特に陥りがちかもしれません。

最近ではあまり言われなくなりましたが、筋肉にたまった乳酸が筋肉疲労の原因物質であるとする説も、多数のデータに裏付けられた見事な相関関係の産物でした。

生化夜話は主に生化学の技術やツールの研究を扱っていますが、今回は趣向を変えて乳酸悪者説の成立と拡散について振り返ってみたいと思います。

案外古いその起源

乳酸の発見者はスウェーデンのカール・ヴィルヘルム・シェーレです。薬学、化学で多くの発見をしましたが、論文刊行の遅れから酸素や窒素の発見を逃した残念な研究者としても知られています。シェーレは1780年に酸っぱくなった牛乳の乳清から新しい種類の酸を単離しました。彼は、新しい酸をMjölksyra(ミルクの酸)と命名しました。

運動と乳酸の関係に最初に言及したのは同じくスウェーデン人で、化学の大家イェンス・ヤコブ・ベルツェリウスのようです。ベルツェリウスは、狩猟で捕獲されたアカシカの筋肉に乳酸があることを19世紀初頭に発見しました。

乳酸と筋肉の疲労の関係が大きく取り上げられるようになるのは、それから約100年が過ぎた20世紀はじめのことでした。

筋肉を連続して収縮させると、力が落ちてきます。つまり疲労です。1907年、ケンブリッジ大学のウォルター・モリー・フレッチャーとフレデリック・ガウランド・ホプキンズが、乳酸と筋肉の疲労に関する重要な研究成果を発表しました。彼らは、細胞がどのようにエネルギーを得ているのかを研究しており、その一環として筋肉の疲労や回復にも関心をもっていました。60ページを超える長い論文で、嫌気的条件下で電気刺激によって動かした両生類の筋肉に、乳酸が蓄積することを示しました。運動に伴って乳酸が蓄積することを実験的に示したのは、この研究が最初のようです。

それまでの彼らの研究で、酸素を吸うと疲労が回復する、運動をしても疲労するのが遅くなることや、酸素呼吸することで筋肉に含まれる乳酸がなくなることなどを明らかにしていました。こうした既知の現象も考え合わせ、筋肉の疲労には乳酸が関わっているのではないかと推測しました。

ケンブリッジ大学でフレッチャーとホプキンズが指導した学生の一人に、アーチボルド・ヴィヴィアン・ヒルという青年がいました。ヒルも筋肉を材料にした代謝の研究を行い、師であるホプキンズよりも早い1922年に、筋肉で発生する熱の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞しました(ホプキンズは、ビタミンの発見で1929年にノーベル生理学・医学賞を受賞)。

第一次世界大戦でオペレーションズリサーチのチームを率いるなどした後、最終的にユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに職を得たヒルは、カエルの筋肉や血漿を使って乳酸を測定し、1929年に疲労の原因は乳酸であるとの仮説を提唱しました。

美しすぎる相関性の罠

その後も、疲労したカエル筋肉のエンドポイント解析や運動で消耗させたヒトの血液の解析で、乳酸が増加していることが示されるなど、疲労と乳酸の関係を示すデータが多くの研究者から示されました。

さらに時代が下って、1960年代から70年代にかけて、バイオプシーやNMRによって、運動する筋肉の中で何が起きているかの研究が進み、乳酸生成の過程が明らかになりました。

ノーベル生理学・医学賞も受賞した筋肉研究の大家ヒルが提唱し、その後に得られた数多くのデータで作り上げられた乳酸悪者説は、大雑把にまとめると次のようなロジックでした。
1.運動してATPを消費すると、それを補うためにホスホクレアチンからATPがつくられます。ホスホクレアチンも少なくなると、今度は解糖系でピルビン酸とATPがつくられます。
2.激しい運動を行うには、そのエネルギーを賄う大量のATPが必要になり、解糖系の反応が活発に行われます。しかし、ミトコンドリアはすべてのピルビン酸を処理できず、ピルビン酸が余ります。そのピルビン酸が乳酸に変換されます。
3.筋肉に乳酸が溜まると(乳酸はほとんど解離しているので)H+が大量にでき、それが筋肉のアシドーシスを引き起こし、これが疲労による悪影響、つまり筋肉の収縮を妨害する原因であるとされました。

(乳酸やH+の生成については、他の説も提唱されました。ピルビン酸から乳酸ができる過程ではH+は生成されず、H+はATPの加水分解でできたものではないかとする説や、乳酸が強いアニオンなので、そのために水が解離してH+ができているとする説もありました)

1976年、ワシントン大学のロバート・フィッツとジョン・ホロジーは、カエルの筋肉を使って、筋肉の収縮の強さと乳酸の量の継時的な変化を調べました。彼らは、疲労による収縮力の低下と、乳酸の蓄積に、強い直線関係があることを示しました。

フィッツとホロジーの論文にあるグラフは、運動をはじめるとホスホクレアチンが急速に減少する一方で、ATPの濃度はほぼ一定に維持され、筋肉の収縮力と乳酸の量はきれいに反比例するという、乳酸悪者説のロジックをそのまま視覚化したかのような見事なもので、筆者も思わず手をたたきたくなる美しいデータでした。

フィッツとホロジーが提出したデータの見事さに感銘を受けた研究者は多かったのか、彼らの結果は、刺激の方法や材料を変えた多くの追試で確かめられました。

乳酸・H+の蓄積と力の低下はトレーニング後に遅れて生じることもかわって、乳酸悪者説はさらに補強されました。

しかし、ここまでの研究で示されているのは、代謝によって乳酸ができる反応系であったり、筋肉の収縮が低下するのと乳酸の量が比例していることを示すものであったりと、疲労が乳酸によるものであるという因果関係を直接示したものではありませんでした。

さらに、この時期に行われた他の研究でも、筋肉の収縮低下と、ATPの減少や無機リン酸の増加、ADPの増加、ホスホクレアチンの減少といった変化の相関も観察されていました。しかしどういうわけか、疲労の原因は乳酸という結論になっていました。虚心坦懐に事実に向き合うことができていれば、この時点で本当に乳酸が原因なのかと引っ掛かりぐらいは感じたはずなのですが。

筋肉疲労は乳酸が原因であるとする説は研究現場で提唱されてきましたが、それが広く一般に信じられるようになったのは、1冊の書籍の影響が大きかったようです。ニュージーランドのアーサー・リディアードは、たいへん有名な長距離走コーチで、優秀な選手を数多く育てました。例えば、彼の指導を受けたピーター・スネルは東京オリンピックの男子800 mと1500 mで金メダルを獲得しました。そのリディアードが1983年に出版した書籍の中で、乳酸は運動選手のパフォーマンスにも、健康にも悪いと説明したのです。スポーツ科学や競技指導者の間では乳酸悪者説が定説になったのは、リディアードの書籍が少なからず影響していました。

定説の壁を越えて

いかにも乳酸が筋肉疲労の主因であるかのように見える(しかし、実際には因果関係を証明してはいない)多数のデータに支えられて盤石に見えた乳酸悪者説ですが、早い時期から疑問を感じている研究者もいました。代謝アシドーシスによる虚血性障害を研究していた研究者たちは、1960年代には乳酸が原因という話はおかしいと言い出していました。しかし、彼らの主張は、乳酸が原因であると信じ込んでいた多くの研究者には受け入れられませんでした。

それでも、1990年代から乳酸の蓄積やアシドーシスはあまり影響しないという知見が増加し、2000年代に入ってから悪さをしているのは乳酸ではなく筋細胞外のK+であることが示されました。さらに、乳酸を加えるとカリウムイオンの悪影響を緩和できることまでわかりました。

こうして、乳酸の立場は一転し、疲労の原因ではなく結果であり、むしろ回復の役に立っているのではないか、と考えられるようになりました。

最近では、トレーニングを指南するWebサイトでも、疲れを緩和する物質として紹介されるようになってきました(いまだに乳酸悪者説を掲げるところもありますが)。

そしてその教訓は、と公爵夫人の向こうを張るつもりはありませんが、先入観をもってあつかうと同じデータでも異なる結論に到達し得るから要注意、系の全体を見て観察された結果の意味を考えることが重要、といったところでしょうか。

(公爵夫人:不思議の国のアリスの登場人物、目にするあらゆるものから教訓を引き出そうとします)

参考文献
•Fletcher W. M. and Hopkins F. G., Lactic acid in amphibian muscle, Journal of Physiology, vol. 35, no. 4, 247-309 (1907)
•Fitts R. H. and Holloszy J. O., Lactate and contractile force in frog muscle during development of fatigue and recovery, vol. 231, no. 2, 430-433 (1976)
•Robergs R. A., Ghiasvand F. and Parker D., Biochemistry of exercise-induced metabolic acidosis, American journal of physiology. Regulatory, integrative and comparative physiology, vol. 287, 502-516 (2004)
•Cairns S. P., Lactic Acid and Exercise Performance: Culprit or Friend?, Sports Medicine, vol. 36, no. 4, 279-291 (2006)
•Frank Vincenzo de Paoli, Kristian Overgaard, Thomas Holm Pedersen and Ole Bakgaard Nielsen, Additive protective effects of the addition of lactic acid and adrenaline on excitability and force in isolated rat skeletal muscle depressed by elevated extracellular K+, Journal of Physiology, vol. 581, 829-839 (2007)
•Gladden L. B., 200th Anniversary of Lactate Research in Muscle, Exercise and Sport Sciences Reviews, vol. 36, no. 3, 109-115 (2008)
•Archibald V. Hill - Biography
•Sir Frederick Hopkins - Biography

スポーツと貧血について

2013年08月22日 | スポーツ栄養
こんばんはMG八田です。

以前より、選手と話をしていて少し気になることがあったので「貧血」について書きます。

少し横道にそれますが、私は毎日片道10キロを自転車通勤しています。
途中で九条山という山越えをしますが、自転車通勤を始めた当初は息切れがひどく、自転車を引いてでないと上れるものではありませんでした。その当時、とても軽く考えていましたが、私は「貧血」の状態でした。

ある方と出会い、「貧血」を治すために食事や生活を見直すようになりました。
今も完璧まではいきませんが、ある程度の貧血を改善することで、自転車で楽に坂を上れるようになったのです。
運動には、根性や反復練習も必要でしょうが、私は、身体に必要な栄養がベースに備わっていることが大切だと考えています。

ラクロスの選手と話をしたり、普段の様子を見ていていつも感じます。
「栄養大丈夫?足りてます?」

貧血は女性特有のものだと思っていませんか?
男性の貧血という話はほとんど聞きませんよね。
これは男性ホルモンの影響もあり鉄不足になりにくいためです。
しかし、スポーツをする皆さんは、「鉄」が不足しやすい状況です。
今一度自分の身体を振り返ってもらい、ぜひこの「貧血」について知ってもらいたいと思います。


============================================
以下は、熊本市民病院のHPより部分引用いたします。
一部、私の方で気になった箇所を追記しています。何卒ご了承ください。

●貧血とは何でしょうか?
貧血は、赤血球数の低下、または、ヘモグロビンの値の低下を来した状態。
血液が不足した状態の総称
(立ちくらみなどを貧血とは呼びません)

●貧血には原因があります
貧血は、あくまで症状の一つです
最終的な診断名となることはありません
必ず、原因があります!
貧血への対応で一番大切なことは、原因を知ることです

●貧血の原因を分けます
1.ヘモグロビンの合成が出来ないもの
2.赤血球数の低下

貧血には、ヘモグロビンの合成が出来ない状態、赤血球の数が減少した状態の2つがあります。
これが大事になりますので、是非おさえてください。

●貧血になると?(症状)
1.赤血球量の減少による症状:顔面蒼白、浮腫、ふらつき
2.酸素不足による症状:頭痛、めまい、倦怠感、狭心症、筋肉のこわばり
3.代償機序による症状:動悸、息切れ

●症状の強さと貧血の程度
貧血の程度と症状の強さは一致しません
慢性に経過した人は、びっくりするくらい貧血が高度でも歩いて来院されます
急性に進行した場合は、軽い貧血でも動けません
つまり、貧血の症状の強さを決めるのは、貧血の進み具合です

●貧血の基準は年齢で異なります
年齢が高くなると、骨髄での赤血球の合成が低下します
そのために、自然に貧血となります
成人では、男性がHb 13g/dl以下、女性が12g/dl以下
65歳以上では、男女ともHb 11g/dl以下が定義となります

スポーツとの関係を図にしてみました。
若干の目盛のずれはありますが、男性がHb 13g/dl以下、女性が12g/dl以下は貧血です。
Hbの濃度が10g/dl以下であれば、最大酸素量が低下し、競技力も落ちますし、8g/dl以下では日常生活にも影響を与えます。

「戦う身体を作るアスリートの食事と栄養」より(手書きして)引用。

●貧血の原因で多い者(高齢者)
1.鉄欠乏によるもの
2.ビタミンB12、葉酸の不足によるもの
3.慢性炎症によるもの
4.腎不全
5.そのほか

●代表的な貧血について
【鉄欠乏性貧血】
1.貧血の中で、もっとも多く診断します
2.ヘムの合成に鉄が必要ですが、その鉄が不足するためにヘモグロビンの合成が出来ず、貧血となります
3.大切なことは、必ず、鉄欠乏となる原因が存在します

【スポーツ貧血】
ランニングなどで繰り返し地面に足が叩き付けられることによる衝撃によって赤血球が壊れやすなって起こる貧血をスポーツ貧血と呼びます
一般に、鉄欠乏性貧血となります
ストレスによる消化管出血、過多月経
過重練習による筋肉損傷、血管内破壊
食欲の低下、ダイエット
鉄の吸収の低下と需要の増大
発汗による鉄の漏出

その他代表的な貧血には、慢性炎症に伴う貧血、巨赤芽球性貧血、腎臓疾患からの貧血、肝臓疾患による貧血、内分泌疾患による貧血、悪性腫瘍による貧血等があります。

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<発汗でも鉄は失われている>
尿や汗、皮膚から約1mgの鉄が、さらに女性では月経血として、1日当たり約0.5mgの鉄を失っています。
発汗を伴うトレーニングなどのスポーツによって汗とともの失われていく分もあります。
夏場のトレーニングでは、1日に2~3リットルの汗をかくことも珍しいことではありません。
汗1リットル中に平均して含まれる約0.5mgの鉄が、汗とともに排出されてしまいます。
貧血が秋口に発生しやすいのは、発汗量が多い夏合宿などでたくさんの鉄が失われていることが原因となります。

このような運動をしていて、食事はファーストフード、菓子パン、カップ麺では栄養は確実に足りません。

「貧血」とひとくくりにしてしまいますが、赤血球数が足りないのか、ヘモグロビンが足りないのか、
その原因を確かめた上で、原因に応じて対策を立てる必要がありますので、
一度、健康診断などでもらった血液検査をチェックしてみるとよいと思います。

検査表には…
・総赤血球数(RBC)
・ヘモグロビン量(Hb)
・総たんぱく(TP)などの項目があります。

総赤血球数や総たんぱくが少なければ、総赤血球不足の貧血(いわゆるたんぱく質が足りない状態)ですし、
ヘモグロビンの量の低下が見られれば、鉄欠乏性貧血が疑われます。
それに応じて食べるものに気をつけるなどの対策が必要となると思います。


※今回は掲載できませんが、潜在性鉄欠乏性貧血というものがあります。
結構このパターンがやっかいなようにに思っているのですが…また機会があったらまとめます。


私も月に1回、クリニックで栄養のチェックをしています。
気になる方があれば栄養の専門のDrをご紹介しますので、お声をかけてください。
ご相談に乗れる方があるかもしれません。
ただし、とても複雑かつ繊細な内容になると思うので、直接お話をさせていただける方、
本気で栄養のことを考えていける方のみでお願いしたいと思います


おすすめの水分補給の方法

2013年08月11日 | スポーツ栄養
おはようございます
早寝早起きMG八田です。
今日は練習前に「スポーツ栄養編」をお送りします。

本当は書きたい内容がたくさんあるのですが、更新頻度がまちまちですみません
このブログは自分の趣味ですが、最近はやるからにはがっつりと勉強して本格的にやりたいな~と思っている次第です。今年は手探りですが、来年位には、少しは成長しているハズ
私は、左大文字に入ってずっとやりたかったことを、今、1つ1つ形にしている段階です。とても楽しいです

そして、ブログを読んで色々実践していただいている選手の皆さん、ありがとうございますグラウンドで話をしていると、さらに疑問がわいてきて、調べたり、私もとっても勉強になっていますし、何よりもこのことをチームに還元出来ればと思っています


さて、関西では琵琶湖の花火大会、宇治川花火大会、淀川花火大会…と夏のアツいイベント目白押し一方、こちらも暑く…日本列島は10日、ほぼ全国的に気温が上昇し、甲府市と高知県四万十市で気象庁の観測史上4番目の暑さとなる40.7度を記録した模様です。


そこで気になることは…やはり
熱中症には気をつけましょう
ということです。

うちのチームで採用している「スポーツドリンク」です。味は初恋のレモン味。
さっぱりとしていい感じのお味だと思います。あんまり店頭で見かけないため気楽に購入できないのが難点ですが



<豆知識>
食塩量=ナトリウム量ではなく、食塩の約40%がナトリウム量に相当します。
お弁当などの表示を見ていると、食塩量ではなくナトリウム量での記載がしてありました。
食塩の量を知りたいと思っているのに、何気なく見ていると騙されますね~(私だけ?)
生活の中の豆知識として、食塩量=ナトリウム量でないことを知っておくと良いかと


さて、運動中にたくさん汗をかいて水分を失います。その時ナトリウムなどのミネラルも一緒に失います。
体液にはナトリウムなどのミネラルも含まれており、体液が体内で働くためには体液の量とミネラルの量が一定量存在することが必要です。
水分補給に水だけを入れても体液が薄まってしまい、薄まったぶんを戻そうとして水分を体外へ排泄してしまいます。

なので、以下の水分補給がおすすめです!

・0.1~0.2%の食塩水
・3~8%程度の糖を含んでいるもの。
運動量が多いほど糖分を増やしてエネルギーを補給しましょう。特に1時間以上の運動をする場合には4~8%程度の糖分を含んだものが疲労の予防に役立ちます。
・5~15℃に冷えたもの。
・1時間の練習で合計500ml~1000mlを目安に摂取(1時間の間に何回かに分けて水分摂取しましょう)

左大文字の普段の練習がだいたい4時間だとすれば、おのずと必要量は…ご理解いだだけますよね?
あっっそうそう。練習の最初の頃は、凍らせてあるウォーターボトルが冷たく、やや水分の温度が低いので気をつけてください。お腹に自信のないお方も

(1)運動する前はどれ位?
運動直前(30分くらい前)に、250ml~500ml程度を数回に分けて飲む(ガブ飲みはNG!!)

(2)運動中はどれ位?
1回に、1口~200ml程度まで(軽く潤す程度がベスト) 

(3)運動後はどれ位?
発汗等によって減った体重分を補う量を、数回に分けて飲む(ガブ飲みはNG!!)
※水分だけでは、なく運動後には疲労回復のためには栄養もチャージ。
以前ブログにも書きましたが、固形物よりも、豆乳、100%オレンジジュース、野菜ジュースなどの飲料をおすすめします。

(最大のポイント)
喉が渇いたな、と思う前に飲む!!


私が中学校の頃は、部活中に水を飲む行為は厳禁、水を飲むなんて根性足りないと言われた時代でした。
そんな時代は、もう古い「過去」の話ですね。
皆さん、上手に水分を摂ってくださいね


さて、市販のドリンクを選ぶ時は栄養成分表示にナトリウム40~80mgと表示されているのが0.1%~0.2%の食塩水に相当します。
市販のスポーツドリンクはこの濃度に近いものが多く、買う前に一度チェックしてみてください!!

前回の試合で、こうせいのお家と華ちゃんから「AQARIUS」の差し入れがありました。
(たくさんの差し入れ、ありがとうございました
アクエリアス100gあたりのナトリウム量は40g
大塚製薬のHPによると、ポカリスエット、アミノバリュー、エネルゲンには100mlあたり49mgのナトリウムが入っているとのこと。
塩JOYサポートのナトリウム量は100mlあたり、80gですから、まずまずのサポート力ですね


こんなの書くと、マニアックと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが…

さて、今日の練習は暑いでしょうかね京都吉祥院グラウンドです。
私、個人的には京都暑いので、三田のグラウンドに行きたいで~す


参考サイト:正しい水分補給のしかた!|NSAA(陸上教室) - 日産スタジアム
      失った水と塩分取り戻そう|熱中症を予防しよう|大塚製薬

集中力を維持するために

2013年07月19日 | スポーツ栄養
今日は、久しぶりの「スポーツ栄養編」をお送りします。MG八田です
どんどん更新していきます

さて、突然ですが、左の練習では、時々「集中しようぜ」の声かけが見られます。
では、この「集中」って、一体何なのでしょうか。

簡単に言ってしまえば、「集中力」というのは「脳が働く」と言うことです。

筋肉は、筋肉の中に蓄えられたエネルギーを使って動かしますが、脳には筋肉がありません。
(左にも一部脳ミソまで筋肉と呼ばれている選手もいらっしゃいますが…)
脳には筋肉がないので、エネルギーを蓄えることが出来ません。

脳のエネルギー供給源は、血液中の糖です。

ですから、集中力を維持する、長い間脳を働かせるためには、
血液中から常にエネルギーを供給する必要があります。
例えば、お腹が空くと注意散漫になるのは、血糖値が下がり、脳にエネルギーが供給されなくなっているためです。

サッカー選手は、相手に対応するとき、もしくはボールを持った時、自分の周囲だけではなく、
ピッチ全体を俯瞰(ふかん:全体を上から見ること)してみるような感覚を持ちながらプレーしていると言われています。
つまり、よいプレーをしようと思ったら、運動能力もさることながらイマジネーションを働かせることが大事になります。

ラクロスも同じような感じじゃないかな~と私は思います

そもそも空腹では、まず身体が動きません。
もちろん頭の回転も悪くなります。
集中力を維持するには、食べ過ぎず、ほどほどの血糖値を維持しておくことです。
たくさん食べると、血液は胃腸に集中してしまい、頭まで回ってこなくなります。

食べる量はデスクワークでも運動でもほどほどが良いと言えます。

私は普段、選手の皆さんと「食べ物」について話しをすることがよくあります。
自分が興味を持っている部分だということもありますが、スポーツにおいて「食事と栄養」は切り離せない
大事なことであると考えています。

選手が食べているものに、時々ケチをつけることがある私ですが…
試合の日に向けて、普段自分が食べているものについて少しだけでも、気にかけてもらえると嬉しいです

試合時間にもよりますが、試合の日の朝食・昼食が「食べれない…」と言うことが無い様に各自調整をお願いします。


★運動中にとりたいもの★


運動が長時間に及ぶ場合、集中力を維持するには、運動中の途中で栄養を摂取する必要があります。
動いている時に無理なく、そして素早く補給できるのはスポーツドリンクです。

スポーツドリンクの飲むときのポイントは、繰り返しになりますが…

・スポーツドリンクを飲むときのポイントは渇く前に飲む。
・栄養補給の解説書などを見ると、20~25分に1回程度の割合で水分補給をするのが理想的。
・水分摂取量の目安は、1回に100~200㏄くらい。
 →慣れないうちはこの量を飲むのは大変ですが、出来るだけ飲むように習慣づけてくださいとのこと
  
 水分が胃から腸に移動することをドリップと言いますが、まさにコーヒーのドリップと同じで、ポタポタと落ちていくので、
 水分量少なすぎると移動しにくくなります。
 逆に多すぎては、いつまで経っても胃にとどまって落ちていかずタプタプの状態になってしまいます。
 つまり、100~200㏄は胃から腸にドリップするには適切な量と言えます。

・スポーツドリンクのメリットとして、水やお茶に比べて、小腸で吸収されやすいように工夫されているため、
 多めに飲んでもタポタポしにくいです。


※水やお茶で運動中の水分を補給している人もいるかと思いますが、糖分が入っていないものをとっても、エネルギーは供給できないことを覚えておいてください。

※血液中や肝臓のエネルギー源は、すぐになくなりますから、運動中は、スポーツドリンクでしっかり糖分を補給してください。

 


最後に。部費からボトルケース等を購入させていただきました
ずっと欲しいな~と思っていたんです。本当にありがとうございました
これにしてから、選手の皆さんが、ボトルを自然とここに戻してくれるようになったり…嬉しい誤算もありました

なにより、提供できるスポーツドリンクが増えたことにより、飲水出来る機会が増え、
選手の皆さんが「より試合に集中出来るもの」と個人的には信じております。
上昇気流に乗って、次回の試合は必ずや勝ちましょう

戦略的な水分補給??

2013年06月16日 | スポーツ栄養
おはようございます
今日は父の日。お子様からプレゼントを貰う選手もいらっしゃるかもしれませんね
私は、趣味がゴルフの父に今年は「ゴルフグローブお仕立券」というものを贈りました。
いつまでも元気で、好きなことをしてイキイキと過ごして欲しいな~と思う今日この頃のMGはったです


さて、先日夏バテについて書きました。
自分自身も「スポーツにおける水分補給」について真剣に考えていたところだったのですが…
偶然にも左大文字自転車部部員より興味深い内容が提供されましたので、取り上げてみたいと思います。


「ハンガーノックって知ってる??」

私、聞いたことないんですが…
Wikipededia先生によると、ハンガーノック(英:Hitting the wall)とは、日常生活で体験することはまれで、激しく長時間に渡るスポーツ時に、極度の低血糖状態になることをさす。
自動車に例えるならばガス欠であり、肉体がエネルギーを失った状態を意味し、自らの意志とは関係なく、体は動きを停止する。意識がはっきりしている場合でも、思考は通常より鈍る。回復には、ブドウ糖・果糖など、糖質補給が有効である。一番早く回復させるには点滴を打つ。
予防策として、耐久競技など長時間に渡るスポーツにおいて、適度な補給食を、こまめに摂取することを忘れないことがあげられる。

…ってコトらしいです。

また、私が読んだ本には次のような興味深いデータが書いてありました。

自転車競技の選手が、ゆっくりとペダルを漕ぐ→早く漕ぐ→さらにきつい運動を3時間継続→マックスになった時に再度ペダルを漕ぐという実験で、水だけ飲んだ選手よりもスポーツドリンクを飲んだ選手の方が、マックスで30分ほど強く漕げたというものです。

水分補給を水だけで行った場合と、スポーツドリンクを飲んだ場合の比較ですが、同じ条件、スポーツドリンクを飲んだ方が効率的に運動できるかを裏付けています。さらにデーターを読み込むと、筋肉中のエネルギー源(グリコーゲン)の減り方が、長く強く運動していたにも関わらず、スポーツドリンクを飲んでいた選手の方が少なかったのです。

「エネルギーを補給しながらの運動のほうが、筋肉中のエネルギーを温存し、しかもたくさんの運動量をこなすことができるのです」

この記事を読んで、自転車という競技とラクロスという競技が違うこともあるため、
そのまま当てはめてしまうのはどうかと思うのですが…。
そのように考えると、現在のウォーターボトルの内容を見直してみてもいいのかな~と思いました
今は、水メインのスポーツドリンク少々ですが、スポーツドリンクメインでもよいのかなぁと。

選手の皆さんどうですかね??
スポーツドリンクだと喉が渇いちゃう感じですかね??
私は競技はしないので、実際のところがよくわからないので、ご意見求ム!!ですです
試合までまだ少しありますし、練習で試して見て調整してみるのもアリかなぁと。


<運動中の水分補給>
前回の記事と重複するかもしれませんが、まとめておきます。

・スポーツドリンクを飲むときのポイントは渇く前に飲む。
・栄養補給の解説書などを見ると、20~25分に1回程度の割合で水分補給をするのが理想的。
・水分摂取量の目安は、1回に100~200㏄くらい。
 →慣れないうちはこの量を飲むのは大変ですが、出来るだけ飲むように習慣づけてくださいとのこと
  
  さらにはこう記載されています。
  水分は小腸で吸収されます。ある程度の量が胃に入ることで、少しづつ水分が腸に移動します。
  口を湿らす程度の量では小腸まで届かないのです。大量に水を飲むと、移動する量を上回るため胃にとど
  まってしまい、タポタポとした不快感となってしまいます。
  ガブ飲みは、胃腸の働きを鈍らせるのでNGですが、適量を飲むのって案外難しそうですね
  汗の量も人それぞれですし、各自で自分のベストな方法を見つけていく必要が
  あるのかもしれないですね。


本日は、カニのマスクでお馴染みのSみやざき兄さんが練習に来てくれますが、
私はこれから仕事。練習はお休みとなるので、本当に残念すぎます
久しぶりにお会いしたかったです2年間イギリスでお仕事頑張ってください
イギリスレポートも待っています



夏バテを防ぐには…

2013年06月12日 | スポーツ栄養
今日はスーパーで熊本産のスイカが特売
もちろん、即買いました。全く期待していなかったのですが、想像以上に、甘くてみずみずしくて…
とりあえず渇いた喉が潤ったMG八田です

今日は昼から外に出る機会があったのですが、
350mlのペットボトルは空になるし、少しふらふらするし、「やっばいな~もう夏近し」と感じました。
私自身も、ちょっと、夏を乗り切る自信がなくなりました…ハイ
と言うことで、今日は「夏バテ」特集をしたいと思います。

私もこれは知らなかったのですが、皆さん、夏バテは怪我と同じで、
なってしまったら手の打ちようがなく、受け入れるしかないそうですよ
でも、それってマズいですよねでは、可能な限りで予防しちゃいましょ~よ、と提案したいです。

夏バテの予防法は2つ

①運動中の水分を徹底すること
・スポーツドリンクを飲むときのポイントは渇く前に飲む。
・栄養補給の解説書などを見ると、20~25分に1回程度の割合で水分補給をするのが理想的。
・水分摂取量の目安は、1回に100~200㏄くらい。
 水が胃から腸に移動するのをドリップというそうですが、
 まさにコーヒーのドリップと同じでポタポタ落ちていくので、水分量が少なすぎると移動しにくくなり、
 また多すぎてはいつまでも胃にとどまって落ちていかず、お腹がタプタプした状態になってしまいます。

運動後に喉が渇いて仕方がないという状態があるかと思います。
私も練習後に、選手とご飯を食べに行って、そういう風景を結構見ます
運動後に、がぶ飲みをしてしまう方は、練習中の水分量が足りていない可能性があります。

また、がぶ飲みするとすぐに満腹になり、食事量が減ってしまい、食欲不振に拍車をかけてしまいます。食事が取れないと、身体に必要な材料が入ってこないため、体調を崩してしまいます。また、水分を多く取ると胃液が薄まり、タンパク質を消化する能力が胃の段階で落ち、消化吸収が衰えるそうです。(へぇ~知らなかった)
「水分補給は運動前と運動中」としっかり覚えてください

②毎食必ずタンパク質をとる
・喉越しのよい、そうめんなどを食べがちですが、それではタンパク質の摂取量が減ってしまいます。
・タンパク質が不足した状態が続くと、秋口になってガクッときます。
 シミが出来たり、肌が荒れたり、抜け毛が増えるのは、強い紫外線の影響だけではありません。
 夏の間にタンパク質が不足したためでもあるのです…ですってよ

 …毛も関係するのね(へぇ~知らなかった)毛もですってよ…

私もタンパク質の摂取には日頃努力をしておりますが、暑くて食欲が減退していても、
タンパク質はとって欲しいですたとえば、お豆腐とか冷やした温泉卵とか
喉越しの良いものは噛まずに食べてしまいますが、
よく噛むことで消化液の分泌に刺激を与え、胃腸の負担を少しでも減らすことが出来ます。

ぜひ参考にしてみてください。

写真は全く関係ないですが、私の地元の特産品。ジャンボスイカでございます
めっちゃおっきいですよ。広島で働いていた時は毎年職場のみんなと食べていました。
もし淡路島の夏合宿に持って行けそうだったら持っていきたいです
今年の収穫の具合によると思いますが



スポーツ栄養の記事について。
私は、管理栄養士などの栄養の資格を持っているわけではありません。
様々な書籍を読んだり、自分で実践していること、調べてよさそうに思ったものを書いています。
主には、左大文字の選手に向けて「趣味の世界」で記事を書いていますので、
その点はご了承いただけますと幸いです。

また、みなさまの声(コメント、メッセージ)は、様々なことを発信して行く上で、
とっても参考になることがあります。何かあればお気軽にど~ぞ(笑)
わからないことがあれば、再度調べますし、その道の専門家に聞けるコネクションも多数持っています(笑)
選手のみなさんと一緒に、自分自身成長できるリーグ戦を迎えたいと思っています
頑張っていきましょう

回復力のゴールデンタイム

2013年06月02日 | スポーツ栄養
おはようございます
しとしとと降る雨の音で目覚めました。早寝早起きMG八田です
今日は午後からの練習なので、今のうちに家のこともやってしまおうと思っています

さて、先日「疲労」について書きましたが、
今日は「疲労をどう回復するか」について具体的に書きたいと思います。
私は、何冊かスポーツ栄養の本を読みましたが、一番しっくりきたのが、
フィギアスケートの高橋大輔選手、荒川静香選手、陸上の末續慎吾選手らが取り入れていた栄養療法です。本日は、それを紹介いたします。

★回復力のゴールデンタイム★
人間には、自然治癒力があり、転んでひざをすりむいて血が出ても、かさぶたになりそのうち治ります。
これは、もともと人の体に備わっている回復力です。

運動した後は、エネルギーも減っていますし、腱や筋はダメージを受けています。
いわば、身体の内部にたくさんの傷ができたような状態です。
傷が出来ると、身体は自動的にその傷を治すように命令を出します。
しかし、たとえ身体から”治す”という命令が出ても、その傷をな治すための材料が身体の中に揃っていなければ、いつまでたっても傷は治りません。身体が材料を必要としているときに材料を入れずに不足状態にしておくと、最悪の場合、栄養素の固まりである自分の身体を削って補填してしまうことになります。

傷を治すには、治すための材料を体内に入れてあげることが必要なのです。
エネルギーのもと、筋肉の材料になるのは、炭水化物タンパク質です。

これらを摂取することが基本ですが、せっかく摂取するなら効率よく摂取したいものです。

そう摂取するタイミングが重要となります

ゴールデンタイムは3回あるようです。
①運動を終えてから約20分後
②運動を終えてから約2時間後
③寝ているとき


これらのタイミングで体を治し回復させる成長ホルモンが出てくるので、それに合わせて
炭水化物とタンパク質を体内に装備できれば、用意万端です
成長ホルモンは、成長期の子供に限って分泌されるものではなく、大人になっても分泌され、
上記の時間帯で身体を作るときや治すときに分泌されるようです。
因みに、運動した後に分泌される成長ホルモンは体のダメージに対して分泌されるものなので、
言い換えれば運動しない人には分泌されません。あしからず。

また、炭水化物をタンパク質を一緒に摂取すると、炭水化物だけを摂取したとき比べ、分泌されるインシュリンの値がぐんと高くなります。インシュリンが分泌されないことには、細胞内に栄養素を取り込むことができません。言い換えると、インシュリンが多く分泌されると、効率よく栄養素を取り込むことが出来るのです。

MGミルキーほどはよく眠りませんが…私も自分の生活の中では睡眠時間は結構重要な位置を占めています。夜、よく眠るのっていうのも大事ですね~

★身体の機能はしっかり使う★
「回復力を高めるために、クールダウン、ストレッチ、マッサージは欠かしません。」という選手がほとんどだと思いますが、これはいずれも外から刺激を与えていたにすぎません。肉体自身が身体の内部から治ろうとする機能=回復力を高めるには不十分です。
少しでも早く疲労を回復されるためには、栄養を摂取することによって体の機能を活性化させることが一番です

★運動直後、回復力にスイッチオン★
例えば、主婦の方がお昼にジムに行き、一通りのエクササイズを終え、ランチタイムになり、「せっかくカロリーを消費したのに、カロリーを摂取したらもったいないわ」とお昼を抜いたとしましょう。これは、せっかくの成長ホルモンを活用できず、残念な結果となります。このような場合、豆乳や100%果汁、野菜ジュースを飲み、少しでも体内に回復に使われる材料を入れてあげることで、疲労回復のスイッチが自然と入るのです。「せっかくカロリーを消費したので食べない」と言ってはいけないのです。
炭水化物を摂取することを怖がらないで、しっかり昼食を食べてほしいのです。
もしカロリーが気になるようであれば、夕食を減らすなどでコントロールすればよいのです。
…私も今まで「食べないように」していました

★運動直後の適切な食べ物とは★
では、運動後には何を食べたらよいのでしょうか。
固形物よりも、豆乳、100%オレンジジュース、野菜ジュースなどの飲料をおすすめします。
これには、3つの理由があります。

①固形物だと胃に滞留してしまう時間が長いので、その後の食事が入りにくくなること。
②運動後は胃腸も疲れているので、極力、胃腸に負担の少ない形で摂った方がよいこと。
③液体は固形物に比べ、消化吸収の時間が短く、身体へのアプローチがスピーディーだから、です。

例えば、回復時に必要な栄養素ということだけを考え、タンパク質も炭水化物も含まれているバナナやチーズを食べるとしましょう。栄養素も揃い、グラム数も合いますが、残念ながらそれらはすぐに消化され、吸収され、細胞に届くわけではないそうです。そして届かないばかりではなく、エネルギーが過多になってしまいます。


私も1年位前から、運動と栄養療法を実践している一人です。
でも、5~6年怠惰な生活を送ってきた身体を変えることは容易ではないことを実感しています。
(今のところ、筋肉量は維持され、ようやく少しつづジワリジワリと体重が減ってきているところです…私自身も頑張りますね

左大文字ラクロスクラブは、毎週日曜日、楽しく一生懸命練習しています
もし興味がある方は、一度練習を覗きに来てくださいね。
今月は新しいMG候補も見学に来てくれるとのこと。楽しみ~
私自身MGとして出来ることは少ないですが、練習や試合に少しでも集中できる環境作りへのお手伝いが出来ればと思っています

リーグまであと少し。
今年はみんなで、たくさんの勝利を取りに行きましょう

今日は午後練ですね。では、また後程グラウンドで会いましょう



明日のためにやっておきたいこと

2013年05月31日 | スポーツ栄養
こんばんは金曜ナイトフィーバー
みなさんお疲れ具合はいかがでしょうか。MG八田です
さて、今日は「疲労回復」について書こうと思います。

…が、そもそも「疲労」って何なんでしょうね??
「あ~今日も疲れた~」とか、ついつい気安く口にしちゃったりしてますけど
「疲労」「疲労」「疲労」って何なのか…う~ん…ヨ・ク・ワ・カ・ラ・ナ・イ…
そもそも、疲労がなにか紐解けないうちは、何にどうアプローチしてよいのかわからない気がします。

運動における「疲労」って、結構色々種類があるみたいですね。

★人が長時間の運動(筋肉収縮)を行う、体内のたくさんのシステムを動かすことによる身体の疲労
★神経の動きが鈍り、運動意識の実行力が弱くなるために起こる神経の疲労
★神経と筋肉の間の刺激の伝達が弱まることによる疲労
★筋グリコーゲンなどの運動に必要なエネルギー源が低下したために起こる疲労
★運動によって蓄積される疲労物質が原因となる疲労
★筋肉痛(も疲労の一つ)
★精神的・心理的な疲労…など。


私たちは、毎週毎週ラクロスの練習をしていますが、それは何のためでしょうか。
それは、練習試合であったり、リーグ戦など、目標としている”その日のため”に行っているハズです
日曜日の練習は、その日が終わったことで完結するのではなく、またその次の練習へとつながっています次へ次へとつなげていくことで、最終的な目標にたどりつけるのです。


ということは、その日のトレーニングというのは、
次の日のトレーニングができるような体に戻しておくことまでを含むと思われます。
「回復力」がとても大事になってきます
日曜日の練習のあとは、次の日曜日のために。そしてリーグ戦のために。

たとえば、シャトルランがあるとしましょう。
体調が整っているときは、多少キツいと思いながらもメニューをこなすことができます。
しかし、前日の疲れが残っているときは、思い通りにメニューをこなすことができません。
疲れた体で動くのと、元気な状態でしっかり動くのとでは、
たとえ練習時間が同じでも、体に入ってくる刺激が違ってくるはずです。
練習の質を上げるためには、最低限決められた練習がこなせる状態まで体力を戻しておくことが基本です。

気持ちの面での疲労というものもありますが、何はともあれ、動かすエネルギーを戻し、動かす部分の痛みをなくすことだけは、最低限その日のうちにやっておきたいものです。


しかし、私たちは学生ではないので「ラクロス」だけをしていればよいわけではありませんもんね。
皆さん、毎日、毎日、遅くまでお仕事お疲れ様です。
私、みなさんがどれだけ遅~くまで仕事して、くたくたになっているか知っています
どうかご無理なさらずに。
私は明日は仕事ですが、皆さん1週間お疲れ様でした。明日は、選手のもMGのみんなも、ぜひとも
「ゆっくり過ごしてくださいね~

私は、睡眠を取らないと死んでしまうので、小学生並ではありますが、ぼちぼち、眠りにつこうと思います今日書きたかった「回復力のゴールデンタイム」という記事は、また次回に書こうと思います(多分、次回の内容の方が面白いハズです

わ~明日から6月ですね。早い早いでは、寝ます

足が攣りやすい時は…(追記)

2013年05月29日 | スポーツ栄養
おはようございます。MG八田です

先日、「足が攣りやすい時は…」という記事で、バナナヨーグルトについて投稿しましたが、
反響がすごくてビックリしましたみなさん、実践していただきありがとうございます。
前回の練習の時に、左の選手から質問を受けました
質問を受けると、私もさらに調べたりできるので、ぜひみなさん気楽に声をかけてくださいね

Q:カルシウムを取るなら、ヨーグルトだけでいいんじゃないの??
  なんでバナナなの??#3さんより



A:バナナには、多くのカリウムとマグネシウムが含まれています。
  いずれも、体内のミネラルバランスを確保するために、重要な働きをするミネラルです。
  また、バナナには、ビタミンB群が多く含まれています。カルシウムの吸収を促す要因として、
  ビタミンB
があるので、可能なら合わせてとるといいのではと思います。


★カルシウムとマグネシウムについて★
カルシウムはからだの中で最も多いミネラルです。大人の場合、約1kgのカルシウムが存在するといわれ、そのうちの99%が骨や歯に、残りの1%が血液中や細胞に存在します。


私も、カルシウムってどうしても「骨」とか「歯」のイメージが強いのですが…
細胞内の水分を調整したり、全身の細胞を活発にさせたりしているんですね

神経には、それぞれ扉のようなものがついており、扉が次々に開閉することによって信号が伝達されていきます。この時、神経と神経の切れ目のところで、扉を開け、次の神経に信号を飛ばしているの役目をしているのがカルシウムです。…Ca

一方、扉が開いたままでは、神経の伝達物質がこぼれ落ちてしまいます。そこで、伝達物質を受けたら扉を閉めて、こぼれ落ちないようにしているのが、マグネシウムです。…Mg

カルシウムとマグネシウムが一定の比で存在することが、私たちのからだの調子を整えてくれるのです。カルシウムを摂るときはマグネシウムも一緒に摂りましょう。

■カルシウムが含まれる主な食材
乳製品、大豆製品、ジャコ、桜エビ、海藻類、切干大根など

■マグネシウムが含まれる主な食材
魚介類、ナッツ、ゴマ、ゴボウ、大豆製品、海藻類、バナナ、ドライフルーツなど

一応、バナナヨーグルト以外にも色々ありまっせ。


★スナック、冷凍食品、加工食品は上手に取りましょう★
この話題は、是非みなさんに知って欲しくて、追記します。
私も大学生の頃は、授業の合間の昼食は「菓子パン」のみ…なんて日もありました。
スタイル良かったですが、ある後輩は「食欲なくって、ご飯が食べられないから、ご飯の代わりにおにぎりせんべい食べてます」って言ってました…
たとえ、スポーツをしていなかったとしても、今考えると恐ろしい食習慣です
カップ麺に、スナック菓子、清涼飲料水がある日のご飯って選手いませんか??
某有名ファーストフード店でランチなんて人も多そう…。

リンは魚類、乳製品、大豆、肉類など一般的な食品に広く含まれている成分ですが、スナック菓子や冷凍食品、加工食品などに含まれる過剰なリンは、体内に入ったカルシウムを排泄してしまいます。リンの過剰摂取には気をつけましょう。
また、精製された糖を摂りすぎると、食事で摂取したカルシウムの80%近くが体外に排泄されてしまうことがあります。

たとえ、カルシウムを取ろうと努力していても、他の食生活が乱れていたら、カルシウムも吸収されていないってコトです気をつけましょう。

★疲労骨折★
私は、疲労骨折はしたことがありませんが、足の骨をがっつり折った以外に、肋骨にヒビが入ったことがあります。ラクロスって、ぶつかったりもしますし、本当に怪我に気をつけないといけないスポーツですよねぇ…。

筋肉量を増やすのに、意識的にタンパク質を摂っている選手も多いと思います。
タンパク質、ビタミンCに加え、筋肉量を増やしていくのに必要になる栄養素が「カルシウム」なんです。タンパクの摂取量が上がると、タンパク質代謝でさらにカルシウムを使うので、増やさないといけません。

人間の身体って不思議で、万が一、カルシウムが不足した場合、骨や歯から借りてこれるんだそうです。

しかし、やっぱり借りたものは返さないといけません。

食べ物から大量にカルシウムを摂って、借りた分を返せればよいですが、悲しいことに骨や歯から溶け出したカルシウムは、戻すことができないのです。骨代謝で入れ替わるまで、カルシウムを貸し出した部分の骨密度は低い状態のままでいなければいけないです。

運動選手の疲労骨折。これは、骨自体にカルシウムが足りていない状態。筋肉を増やしていくときに骨に借りをつくってしまった結果といえます
もし、思い当たる選手がいれば、参考にしてみてください。

やはり、食べたものが、翌日に特効薬的に効くというのは難しいと思われます。
努力したことが、効率よく自分の身体に還元されるような”食事”を普段から心掛けてみてください


左の選手から、「疲労によい食べ物」について特集して欲しいとのコメントをもらいましたので、
またの機会にまとめてみようかな~って思っていますではまた。










足が攣りやすい時は…

2013年05月21日 | スポーツ栄養
こんばんはMG八田です。
今日は、スポーツ栄養編をお届けしようと思います。
いつかこの特集を組んでみたいと思っていましたが、
昨年は京都に越してきたばかりで忙しかったので、結局出来ず仕舞いで終わっていました。

さて、私が「栄養」について興味関心が出て色々調べるようになったのはここ数年のことですが、
今から考えてみると、1番のきっかけになった出来事は大学時代に遡ります。

大学時代、女ラクでプレーヤーをしていた時、左足の脾骨を骨折しました。
忘れもしません。2回生の夏合宿@大山高原でのことです。
普段使わない芝のグラウンド、霧雨が降り注ぐ中、まだアップ中でスパイクを履いておらず、ピボットをしようとして滑ってしまい…ま、ただどんくさいんですけど
当時は知るよしもありませんでしたが、骨折以外の様々な症状も身体に現れました。


今の私なら、それがどんな栄養が足りていないのか理解できます。


また、当時の私がもし「栄養」についての知識があったのであれば、
もっと素晴らしい成果が残せたのではないだろうか、と無意味に考えることがあります。

プレーヤーをしていて、しかも今更男ラクのマネージャーになるのは珍しいし、
当時の同期全員からも「自分がプレーしないのに楽しいの?」と言われましたが、
現在、はっきり言って「めっちゃ楽しいです
むしろ、仕事がキツイ時なんかは日曜日のラクロスがあるから乗り切れている感じです。
練習のない平日は、MG同志のLINEトークが炸裂しておりますホント、助けられています


今年度、「左大文字ラクロスクラブ」が1勝でも多く勝利できますように
また、ラクロスをする全てのみなさんが、最高のリーグを迎えられますように、の願いを込めて記事を書きたいと思います。

いつも前置きが長くてすみません。
一応、なぜ突然この特集を組んだかの経緯を知っていただければと思いました


今日は、「左大文字」に「あるある」な「足が攣りやすい時には…」です


●足が攣るということ
攣るというのは、自分の思う通りに動かなくなってしまった状態のことで、ストレッチをしたり、
誰かに足を伸ばしてもらいようやく正常の状態に戻すことができます。身体が自分の思うように動かなくなるのは、神経の情報伝達がどこかでうまくいかなくなった結果と言えます。
では、なぜ、情報伝達がうまくいかなくなるかというと、長時間同じ部分を使うことにより、マグネシウムとカルシウムが足りなくなるからです。
神経伝達物質は、ビタミンB群が中心になっているのですが、これらは汗に溶けだしやすく、さらにストレスがかかると減りやすいという性質を持っています。そのため、長時間同じことをしているときや素早い動きで運動しているときに、使っている部分が攣ってしまうわけです。

●前日にとっておくとよいもの
神経伝達物質を円滑にしてくれるのは、主にカルシウムとマグネシウムです。
ですから、足が攣りやすい人は意識してカルシウムとマグネシウムを摂取するとよいです。
捕食としては、バナナやヨーグルトがおすすめです。いっそバナナヨーグルトにしてみては?
翌日、足を速く動かす、長時間運動するという時は、前の晩からカルシウムとマグネシウムを摂取すればいいんです
ヨーグルトなら当日の朝取ればいいじゃないと思うかもしれませんが、カルシウムが吸収されるのは「夜」です当日の朝摂取するのでは間に合わないので、是非前日から食べるようにしてください。


●すりゴマを食卓に常備する
すりゴマもカルシウムとマグネシウムが豊富で、しかも食卓の中に取り入れやすい食材です。
いつもなら鰹節をかけているお浸しをすりゴマにチェンジ!!サラダにかけたり、味噌汁に入れたり、煮物にかけたり…。ぜひ常備品として食卓にスタンバイさせておくと、いつでも摂取できるかと思います。



しかし、日頃から気をつけていたにも関わらず、攣ってしまった場合は、ストレッチなどの外からの刺激を与えることが大事です。また、電解質異常が起きているわけですから、電解質バランスの多いスポーツドリンクを利用して、体内バランスをできるだけ素早く調整してください

では、また次回