千葉市動物公園(千葉市若葉区)は3日朝、強風に乗じて2日に同園から“脱走”したコウノトリ科の鳥「アフリカハゲコウ」の捕獲作戦を始めた。
同日午前10時現在、アフリカハゲコウは動物公園から北東約500メートルにある高さ25~30メートルの木に留まったままで捕獲されていない。
捕獲作戦には非番の職員も駆り出されているが、人間が右往左往する上空を「われ関せず」と優雅に羽ばたいているという。
逃走中のアフリカハゲコウは雌で体長約120センチ、体重6キロ前後。人を襲うことはないが、高い所を好む習性がある。
脱走防止に片方の翼を切る「仮切り」の状態にしていたが、切った羽が伸びて再生したとみられる。
京増園長は「あんなに高い木に留まっていたら捕まえられない。疲れるのを待つしかないが、しっかり監視しないといけない」と困り顔。孤高の“当人”はまだしばらく自由を謳歌(おうか)することになりそうだ。
■アフリカハゲコウ コウノトリ科ハゲコウ属の大型鳥。アフリカ全域の草原や湖、川などに群れで暮らす。全長1・5メートル、翼を広げると翼幅は3メートルに達する。首と頭部の皮膚が露出しており、主に腐った肉を食べるが、生きたネズミやカエル、ヘビ、小鳥なども捕らえて食べる。
職員をあざ笑うかのように飛び回る
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