癒(IYASHI)

徒然なるままに令和時代のニュースなどの種を拾い癒し求めて綴ります      

■毒物カレー事件3審・林真須美被告死刑確定・・・・死亡家族の植えたタイサンボクは5メートル!

2009年04月21日 15時31分25秒 | 事 件

             
                     亡くなった林大貴君の両親が植樹したタイサンボク。
          10年年前はの身長とほほ同じだったが、高さ5メートルを超えた

 平成10年に4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった和歌山の毒物カレー事件で、殺人などの罪に問われ1、2審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)の上告審判決で、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は21日、真須美被告側の上告を棄却した。

真須美被告を死刑とした1審和歌山地裁、2審大阪高裁判決が確定する。弁護団によると、弁護人が大阪拘置所に拘置中の真須美被告に判決を伝えるという。死刑が確定した場合でも、すでに被告自身が「戦っていきたい」と語っていることから、再審請求する構えを明らかにしている。

 裁判を通じて真須美被告側は「ヒ素を混入する機会も動機もなかった」などとして、一貫して無罪を主張してきた。カレー事件への関与を示す直接証拠がないなかで、検察側は状況証拠を積み上げて、真須美被告の犯人性を浮かび上がらせる立証を展開した。

 毒物カレー事件は平成10年7月25日、和歌山市園部の自治会主催の夏祭りで出されたカレーにヒ素が混入され、自治会長=当時(64)▽副会長=同(53)▽男子小学生=同(10)▽女子高校生=同(16)=の4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒となった。
和歌山県警は同年10月4日、別の殺人未遂容疑などで、真須美被告を逮捕。12月9日にはカレー事件の殺人、殺人未遂容疑で再逮捕した。

 1審は95回の公判が開かれた。和歌山地裁は14年12月、殺人未遂1件は無罪としながらも、混入されたヒ素と、真須美被告宅などで見つかったヒ素を同一とする鑑定の信用性を認め、他はほぼ検察側の主張に沿って認定、「被告が犯人であることを疑う余地はない」などとして死刑を宣告した。

 真須美被告宅は1審での黙秘から一転、2審ではカレー事件の犯行時間帯のアリバイを主張するなど、自らの言葉で事件への関与を否定。しかし、こうした供述について、17年6月の大阪高裁判決は「誠実に事実を語ったことなど一度もなかった被告が突然、真相を吐露したとは考えられない」と一蹴。「冷酷で残忍な犯行で、結果は重大」などとして、死刑を支持した。

 ただ、“無差別殺人”の動機について、「解明することができなかった」(1審)「断定は困難」(2審)とするにとどまった。

 上告審で真須美被告側は、ヒ素の鑑定や被告がカレー鍋をひとりで見張っていたとする住民の目撃証言の信用性を否定。

新たに現地で住民らへの聞き取りも行い、「住民間のトラブルを背景に、食中毒騒ぎを起こして嫌がらせをしようとした犯行」とする“真犯人像”も提示した。

検察側は「ヒ素の鑑定は合理的で疑問を差し挟む余地はない。目撃証言も見間違いはあり得ない」と反論していた。 【経済新聞】

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林被告が21日、弁護団を通じて出した「メッセージ」(抜粋)は次の通り。

 私は殺人の犯人ではありません。真犯人は別にいます。根拠がこんなにも薄弱にもかかわらず、どうして死刑にならなければならないのでしょうか。

 もうすぐ裁判員制度が始まりますが、同制度でも私は死刑になるのでしょうか。1男3女の母親としてえん罪を晴らすために渾身(こんしん)の努力をしていきたい。


状況証拠だけで、本人が否定する中3審でも死刑確定。

4人の死亡者を出した真須美被告被告が冤罪とならなければと言う反面、家族を亡くしたとって内心安堵したことだろう。死亡した林大貴君の両親が植樹したタイサンボクも5メートルに成長した長い長い年月を要した。

しかし、状況証拠のみで死刑の裁判が行われた事に問題を残したと言えよう・・・

 


2 コメント

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真贋 (風来遊人)
2009-04-23 00:36:12
有罪か無罪か
動機が不明ながら
状況証拠が1000点を超すとか
これだけ証拠が揃えば
私が裁判員ならやはり有罪を支持するでしょう
それに終止一貫 無罪を主張してますが
雑誌 報道が本当ならば
無罪になったら
カレー屋を開き
ハヤシライスと 紫蘇カレーを出すと言ってる様です
被害者感情を考えれば
言ってはいけない事
不貞不貞しさが
そう思わせます
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残酷 (こつこつ)
2009-04-23 15:19:23
風来遊人さん
長い期間を要したカレー事件、途中で無罪を言い出した林真須美被告、状況証拠のみである事を逃れ蓑と
考えての事としか思えません。
「疑いは罰せず」の範疇と「状況証拠1000点」の重みのどちらを選定するかが最終的な結論となるなるような気がしますねね。

今度の裁判員制度なった場合、裁判員は難しい判断を要求される事になるのでしょう・・・

しかし、言われるとおり今まで実施して来た行動に反省するところが全然見えないふてぶてしい言動に怒り
を感じるのみです。

被害者の怒りは死刑となっても将来とも悪夢として残る事が哀れでなりません。

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