眠たい人たち…。

僕の仕事はハンディキャップを持っている子供たちと生活をすることだ。そこは、ぶっきらぼうに『施設』と呼ばれていて、施設っぽい生活がそこにはある。急に県から切り離された独立行政法人が運営していて、下ったっぽい人がワタワタしている。えっと、本題。昨日の職員会議が笑えた…。

＃：利用者を「＊＊くん」とかニックネームで呼んでいる輩が居る。再度「＊＊さん」に徹底する必要があるのではないのだろうか？（そんな、眠たい会議に人件費を幾ら掛けているのか？　間抜けにも、彼らは知らない…）


確かに、僕は遊び過ぎて、それも度を越してしまって…よく、怒られている。ニックネームで呼ぶのが殆どで、毎回呼び名が変わる子供も居る。良いか？悪いか？で言ったら、悪いだろう…。そうだ！僕のことだぁぁ！！

僕は『施設』の役割を『擬似家族』と思っている。いくら頑張ったところで『家族』にはなれないことを知っているので、カッコつけて、考えている振りをして『擬似』なんて言葉を入れている。

擬似家族の機能とは何か？
『家族と暮らす以上に幸せにしてやること』は、出来ない…。半年も会っていない場合でも、やっぱり僕よりお母さんが好きだ。

家族と暮らす以上に幸せにしてやることは出来ない…。
けれども、家族と暮らすより『楽しく』してやることは、もしかしたら出来るのでは？と思っている。言葉遊びみたいな感じもするけど、『楽しい』を拒否する子供はまず居ない。そして、『楽しい』を作り出すことに関して、僕は半ばプロ級の腕前である。擬似家族の中の僕は『いつも変なテンションの、兄ちゃん』と思われていたい。それで幸せなわけではないけど、その方が楽しい。

僕は施設の役割を『擬似家族』だと確信しているから、
それに適った振る舞いをする。

それで給料を貰って、恥じることはない。

…例えば「＊＊さん」で呼ぶ場合でも何かしらの役割を持って、その対価として給料を貰うんだよね？それって、何だろう？「先生」ではないし…、「よく分かんないけど、何故か身の周りの世話をしてくれる人」って、感じなのか？
いいけど。どちらにせよ、「何を提供したいのか？」が見えない以上、確信を持っている僕の方が上等だと思う。

人権上の問題、公平性を維持するための「＊＊さん」。もしくは、社会に出る準備としての「＊＊さん」。そんな感じか…？でも、それに…（例えば小学生1年生にとって、中学生でも、高校生でも！）何の意味がある？社会に出る準備の前にしなきゃいけないことは、子供だもん！他にあるでしょ？「そんなに意気込んで出す社会が、こんなんでいいかぁ？」って話もあるし…（哀）

どちらがその子にとって「幸せか？」「心地良いか？」そんなのは、決まり切っている。楽しいことを拒否する子供はまずいないのだ！！

まぁ、何かしらの判定が下る場合…。多分、僕も眠たい人たちも少しずつ間違っているんだろうけど…、でも間違い幅は僕の方が大きいから、
「判決！お前がバカ！！」って、言われちゃうと思う。


例えば、人権って言葉が全能だったら、こんなに障害者は苦しくなっていない。社会もいびつにはなっていない。　人権なんて宙に浮いた言葉だと思う。意味が3秒単位で瞬間移動する性質を持っているから、信用なんか…、とてもじゃないが、できない。