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「決定的な瞬間となる可能性」ウクライナ軍ハルキウ州“ほぼ全域”奪還(2022年9月12日)

2022-09-13 14:18:31 | 日記

決定的な瞬間となる可能性」

ウクライナ軍ハルキウ州“ほぼ全域”奪還

(2022年9月12日)

 

ウクライナ軍が11日までにハルキウ州の“ほぼ全域”を奪還。

要衝の都市からロシア軍を撤退させることに成功しました。

半年にわたりロシアの占領下にあった、北東部ハルキウ州バラクリアでは、

ウクライナ国歌とともに国旗が上げられました。

 

バラクリア市議会Facebook:「大統領に結果を発表します。

ハルキウ州バラクリアはウクライナ軍の支配下にあります。

任務完了です。現在9月8日午後4時。ウクライナに栄光あれ」

 

街とその周辺には、いたるところにロシア軍の戦車や車両、

兵器が打ち捨てられていて、ロシア軍はパニックに陥ったともいわれます。

住民たちは息を潜めながら、その時を待っていました。

 

住民:「3カ月間、地下室で生活した。今もそんな生活をする人がいる。

食料を入手するために時々、地下室を出たりしながら生き残った。

 

ウクライナ軍が奪還するとは正直思っていなかった。

ウクライナの兵士が来たと分かった時、とてもうれしかった」

住民:「私は肉料理、友達はボルシチを作って、

ウクライナ軍に持って行きます。涙が出るほど幸せです」

住民:「パスポートなしでは移動できず、携帯電話は検査され、

黄色と青色の物が見つかると壊された」 街はまだ機能する状態ではなく、

支援物資が配られています。とはいえ、ロシア軍がいなくなったことは、

住民たちにとって安心のもととなっているようです。

住民:「何も売ってないし、食料を買うところすらない。

でも、発砲や敵対行為がないことが大事です。

もう外を歩くのが怖くないので、呼吸が楽です」

 

ウクライナ軍の反転攻勢はこれで終わりではありません。

ハルキウ州南部イジュームでは、市議会の建物に国旗が掲げられ、

ゼレンスキー大統領もイジュームを奪還したと発表しました。

ゼレンスキー大統領:「戦士たちよ。今、ウクライナ中の人々が君たちの行動を目の当たりにし、

祝福している。世界も喜びに満ちている。敵はパニックに陥っている。

君たちはウクライナの誇りだ。無事に帰還することを祈っている」

 

ニューヨーク・タイムズは、この奪還を

「戦争の決定的な瞬間となる可能性がある」と報じました。

イジュームは、ロシアからの補給路がつながる要衝。

ロシア軍が3月から占領し、ドンバス地方に侵攻する拠点にしてきた街です。

 

ウクライナ軍は今月6日以降、電光石火の勢いで、

イジュームを含むハルキウ州の大部分を奪還。ロシアの補給路は断たれました。

ロシア国防省、コナシェンコフ報道官:

「ドンバス解放を目指す特別軍事作戦を達成するため、

バラクリアとイジュームの部隊を東部ドネツクに再編成する」

 

旧日本軍風に言えば「転進」です。

アメリカのシンクタンクは「ロシアが作戦上の大敗北を喫した」としています。

ウクライナ軍は、このための“布石”ともとれる動きを見せていました。

2カ月前から力を入れていた南部地域の奪還攻勢です。

 

ロシア軍の補給路を何度も攻撃し、攻勢を強めていくウクライナ軍。

ロシア軍は防衛部隊の増派を余儀なくされ、

その規模は約1万人とも言われています。

ウクライナ軍はさらに揺さぶりをかけるように先月末、

「ヘルソンを含む多方面で反転攻勢をかける」と宣言。

 

イジューム奪還に向けた奇襲作戦が始まったのは、

この宣言の1週間後のことです。

CNN:「へルソンでは確かにウクライナ軍の攻撃があったが、

その意図はロシア軍を釘付けにすることにあったようだ」

ただ、半年におよぶ占領で懸念されるのは

、ブチャのような虐殺が起きていないかということです。

 

7日に解放されたばかりの村では、

3月にロシア軍が埋葬するよう命じた

遺体を掘り起こす作業が行われていました。

戦争犯罪の捜査が早速始まっています。

警察官:「埋葬されていた2人の遺体を調査した。

首筋には銃による傷があり、両耳は切り取られていた」

地元住民:「ロシア兵に脅迫されて墓を掘った

銃を持っていたので、言う通りにするしかなかった」

 

ハルキウ州の中でも占領は免れてきた州都ハルキウ。

攻撃は度重なり、今も続いています。

フォトジャーナリスト・児玉浩宜さん:「現在午後8時を過ぎたところです。

急きょ市内が停電になりました。つい先ほど空が赤く光るのが見えました」

 

児玉浩宜さんが滞在していたのは、ハルキウ市内のホテル。

児玉浩宜さん:「宿の方からキャンドルを頂きました。

復旧のめどは立っていないそうです」 停電の原因は、

ハルキウ郊外の発電所へのミサイル攻撃で起きた火災でした。

ウクライナ側は、イジュームなどの奪還に対する’報復だとしています。

 

[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

 

 

 

 


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