Graceのスピリチュアル日記

ささやかな日常とスピリチュアルな出来事。その中で得た気づきなどを楽しくシェアする日記。

 悪夢 (常陸参り その3)

2008-08-16 19:07:47 | Weblog
「ひやぁぁぁ~!!!」
すさまじい恐怖の中であらん限りの声を振り絞って助けをもとめる。

「どうしたっ!どうした!!大丈夫かっ!!」
夫に強く体を揺すぶられて、少しずつ意識がこの世にもどってきた。

(私、夢を見ていたんだ…。)

我に返り自分の体の状態を観察する。
とても妙な形で寝ている。両手を頭の上で逆手に組んで仰向けになっている。
右手で左手の親指をつかみ、まるで妖怪アンテナのように左親指が立った状態。
なんとも苦しい不自然な形だ。
(そりゃこんな格好してればコワい夢も見るわね…。)

と思いつつそれだけでもない様な…。

私が普通の人とちょっと違っているのは、なんらかのエネルギーを受けると体が
勝手に反応して動き出すことにある。外気功の実演を見たことがある人なら
どんな感じか分ると思う。だからヒーリングも出来るのだが、この夢。
もし好ましくないエネルギーの存在が、私が眠って無防備になっている隙をついて
この夢を見させるように仕掛けて来ていたとしたら…。
相手はは相当なパワーの存在ということになる。もちろんダークな。

なんせうちは2か月ほど前に強力なサイキックアタックに見舞われ、結界を強くしたばかり。
金龍さんも上空から守護していてくれるので、現在は大抵のものなら外にはじかれているはずなのだ。
(それなのに、この夢。あまりにリアルすぎる)

まだ心臓の動悸が収まらず、息づかいの荒いままに、右の手のひらを表に裏に何度も見返した。
どこも切れてはいない。それがあまりに不思議な気がした…。



◇  ◇  ◇

…目の前に小さな池がある。その向こうにお堂のような建物。池には日本庭園でよく見られるような赤い橋がかかっている。
男がその橋の上にいる。両手で太い縄のようなものを持っている。
長さは2メートルぐらい。縄の先にオモリのようなものがぶら下がっており、
それを橋の上から水面に、右左交互、かわるがわる弧を描きながら投げ落している。
(何をやっているんだろう…。)

すると突然男の持っているものが、何か危険なものだとわかった。
でも私は身内なので、まさか私を傷つけることはないだろうと思っている。と、
急に男が目の前に現れ私に切りつけてきた。大きな中華包丁のような刀の刃が
私の右手の平にぐさり。あっと言う間に、横2本縦1本の鋭く深い傷が手の平にくっきり刻み込まれた。
すっぱり切れているのであまり血は出ておらず、
切り口から滲んでいる程度で、痛みも余りないのが返って不安だった。
このまま手がバラバラになりそうだ…。

周りにいた人に助けられ、命からがら逃げる。
医者に連れて行ってもらい、傷を縫い合わせてもらおうとした所へ、再び男が現われた。
みんな蜘蛛の子を散らすようにてんでに逃げ惑う。
私も闇雲に走り出した。
と、突然「つ~かまえた。」と言う乾いた声。と同時に
ふんわりと後ろから何者かに抱き抱えられた。
不敵な笑みを浮かべた男の顔が私の首筋に押し当てられた。「ヒッ、ギャー!! 誰か助けてっ!誰かぁ!」

◇  ◇  ◇



絶体絶命の絶望を感じながら発した私の悲鳴を聞きつけたのは、他でもない、隣で寝ていた夫だった。


今までにも悪夢などはゴマンと見たことがある。
もちろん体調不良によるものや精神的ストレスが原因と思われるものも沢山ある。
しかしたまに、過去生の追体験や、霊障によるものの時があり、今回の夢に関しては甚だ不安が残った。
今までどんな怖い夢を見たとしても、体を傷つけられることは無かったのに、もしこれが霊障のたぐいのものとすると、
先に述べたように相当の力を持った奴の仕業ということになる。
恐がりすぎだと思うが恐いのだから仕方がない。
ナゼ今、こんな夢を見たのか。それが大きな問題だった。

早速軽い瞑想をして訳を聞いてみる。するとこんな映像が送られてきた。



◇  ◇  ◇

嵐の海。船上で男たちが騒ぎ立てている。「女だ!女の乗っているせいだ!」
あっと言う間に、その女性、オトタチバナヒメは頭の上で手をぐるぐる巻きに縛られ、
体も布で巻かれて、恐ろしい白波が轟々と崩れ落ちる地獄の海へと放り込まれてしまった。

(苦しい…。)

でも手の自由が利かないのでなすすべも無く、体はずんずん暗い海底へと沈んで行く。

(嗚呼…口惜しい…)

◇  ◇  ◇




そういえば、夢から覚めた時の私の手の組み方。
あの時、瞬間的に『これは罪人縛り』と感じたことを思い出した。


(オトタチバナヒメは自分で海に身を投げ出されたのではなく、無理やり人柱にされたのか…。)十分考えられる気がした。
それで今でも浄化出来ず、苦しんでおいでになる?それを止められなかったヤマトタケルのミコトが直にお出ましになり、
お慰めしたいということなのだろうか…?

そんな事の顛末を、優秀なサイキックである友人(彼女は大手企業でバリバリのキャリアガールとして働いている)に話すと、

「確かにダークなエネルギーを感じる。どこか狭い場所に暗い想念が押し込められてる気がする。
黒い物。身を守る黒い物を持って行って。布。肩を護り場合によっては頭からすっぽり被れるようなものがいいよ。
大丈夫。私もお祈りしてるから。なるべく早い時間に参拝を済ませて。」とアドバイスしてくれた。

早速デパートに行き黒い大判ストールをゲット。言われるまでもなく私も、なんとしても午前中にお参りを済ませようと思っていた。
だが恐い。私が一番恐れる原因となっていたのはその神社の場所だった。

地図で見たところ、人里離れた山の中にあるように思える。
すぐ下に大きな河がある。
訪ねた人のブログに海門橋のたもとを左に曲がった所だが、分りにくい場所とある。
真夏の白昼に有名でもないそんな神社に詣でる人はまずあるまい。人間は私ひとり。
あとは神様か魔界の者か…。ともかくなにが出て来ても助けてくれる人はいない。

そして中でも一番恐かったのは、
もしもダークなエネルギーに憑依された人が私を襲ってきたらどうしよう、というものだった。
あの夢のように。夢の意味は未だ定かではなかったが、昨今の殺傷事件を見聞きするにつけ、
少なからず憑依によるものもあるだろうと思っている私としては、これは恐れるに値する現実だった。
あの夢がダークな者の仕業とすれば、現実にこれは有り得る…。


ともかく恐かった。私は恐がりだ。

神様の『必ず護る』というお言葉が頭によぎる…。そんなに危険っていうことだったの?
でも約束した以上、必ず行かねばならない。観念するしかなかった。
逃げることはできないのだ。たとえ死ぬほど恐くても。

ただ、オトタチバナヒメが怨霊と化している感じはなかったので、
そのダークな感じが何によるものなのかは結局よくわからないままだった。

出発の日がやって来た。
鬼がでるか蛇が出るか…。謎は深まるばかり…。私は無事帰ることができるのか…?。いよいよ旅が始まる。つづきは明日。

最新の画像もっと見る