nagao's blog WanderVogel

WanderVogel、山歩きと自然観察

20161124〜20161205 ネパール タマンヘリテイジトレイル・ゴサインクンド トレッキング 08

2017年09月08日 | WanderVogel Nepal

20161124〜20161205 ネパール タマンヘリテイジトレイル・ゴサインクンド トレッキング 08

2016年12月02日(金)ラウナビナヤク → ドゥンチェ(トレッキング7日目:trekking:5時間45分)

ラウナビナヤク  laurebinayak(3,900m) → シンゴンパ shin gompa(3,350m) → ドゥンチェ dhunche(1,950m) 

今日は、ラウナビナヤクから一気に稜線上の登山道をドゥンチェへと下ります。途中、ヤクチーズの工房のあるシンゴンパで休憩します。

6:15 起床、室温0°C、湿度56%、快晴。2,500mくらいから下は雲海だが、3,000m以上は雲ひとつ無い快晴です。

歯磨きをしに外へ出るが、まだ山々には朝日は当たっていない。部屋に戻り、窓からガネーシュ山群を見張りながら荷物をパッキングをする。

6:40頃からガネーシュヒマール、マナスル、ヒマルチュリ、遠くに見えるランジュンヒマール、マチャプチャレと次々に陽が当たり始め、輝き出す。ガネーシュヒマールの右側にはチベットレンジが連なり、1番右端にランタン山群に隠れるように8,000m級のシシャパンマが顔を出している。

7:25 朝食、チャパティ+フライドエッグ+しょうが湯、食堂の窓からも山々がくっきり見えている。今日も雲ひとつ無い快晴です。

8:00 室温0°C、マチャプチャレ、アンナプルナⅢ、ランジュンヒマール、ヒマルチュリ、マナスル、チベットレンジ、ランタンⅡ、ランタンリルンと全ての山々が雲海の上にくっきりと見えています。感動的な光景です。

8:15 ラウナビナヤクのロッジを出発、歩き始めて間も無く霜の降りた低木の樹林帯に入る。シャクナゲとネズのような低木の針葉樹が多く見られる。太陽の陽射しが降り注ぎはじめた。

  

8:45 チャランパティ chyolangpathiに到着、暑くなってきたのでダウンジャケットを脱ぐ。周りはハイマツとシャクナゲの林。

9:25 休憩、道は尾根の東側に移り強い陽射しを浴びることになり、かなり暑くなってきた。朝からずっと陽を浴び続けているせいか、今日は水をよく飲む。

9:55 前回来た時に泊ったシンゴンパ (3,300m)に到着した。村にあるチベットゴンパも、幾つかある宿泊施設も、ヤクチーズファクトリーも先の地震の影響はあまり無かったようだ。ヤクチーズを280Rs分だけ買ってみたが、非常に美味しい! 

  

10:12 シンゴンパを出発。シンゴンパの村を出てしばらくは、ツガとアセビの林の中を下って行く。

昔、ミリタリーポストのあった一帯は、全ての建物が無くなり広場になっていた。地震で倒壊してしまったのだろうか?

10:45 しだいにツガに混じってヒマラヤゴヨウが見られるようになる。

  

11:15 外気温17°C、DEVRALI(2,625m) やっと1軒あったバッティでブラックティーを飲む。

この時期はトレッキングではシーズンオフにあたるようで、歩いていてもトレッカーにはほとんど会わず、従ってバッティも注文を受けてから火を起こすので、食事をするとなると非常に時間が掛かる。お茶程度ならばそうでも無いが、、、

昼食はドゥンチェ dhuncheまで下らないと無理だろうな、ということで、11:40 早々に腰を上げて歩き始める。

 

山を下るにしたがって、鳥の大群に混じってシカやサルなどが頻繁に目撃されるようになってきた。

何と言っても野鳥の鳴き声がすごく、かなり賑やかです。まさしくヒマラヤの大自然、という感じです。鳥の名前が解るようになると、もうワンステージ楽しみ方も上がって来るのだろうなぁ、としみじみ思う。

低木では、ネパール名ジャレロ(日本のミツデカエデによく似ている。対生)がきれいに紅葉していた。ガイドのミンさんによると、ジャレロの葉も牛や馬の飼料になるのだと言う。その他、サルナシやツルウメモドキ、ツルグミによく似た木なども見られ、日本の低山を歩いているかの様な気分にさせられました。

  

現地名でロクティという木が可愛らしい白い花を咲かせていた。聞いてみるとジンチョウゲの仲間なのだと言う。花の香りをかいでみると確かにジンチョウゲの香りがする。葉も花も日本にあるジンチョウゲとそっくりだ。

ロクティは樹皮を漉いてネパール和紙の材料にするのだとミンさんが話したので、そういえば以前に東京の和紙屋さんでロクティ・ロクタペーパーというネパール和紙を買ったことがあったのだが、それがこれかぁ! と妙に納得してしまった。

確かに、和紙の原料としてよく知られているミツマタ(三叉)も、ヒマラヤ原産のジンチョウゲ科の樹木なのを思い出し、ロクティが和紙の原料になるとしても納得です。

  

13:00 やっとトリスリ川に流れ込む支流の沢まで下って来た。気温13°C、日が照っていて暑い。

吊り橋を渡り、しばし休憩をいれる。辺りを眺めてみるとおなじみのイラクサやハキダメギクのほかに、ジャケツイバラも見られた。本当に日本の野山のようだ。

14:00 街道の町ドゥンチェ dhuncheに到着した。今日の行程は5時間45分でした。ふーっ、お腹減った。

ここは多少地震の被害があったようで、前回泊まったホテルを探して見たが、村の様子が少し変わっていて、見つけることは出来なかった。

町をひとりでブラブラしている間に、ガイドのミンさんにお任せして、今日の宿を決めてもらった。

  

お腹が減ってたまらないので、何はともあれ昼食にしよう。メニューには今までの山小屋には絶対に無かったチキンカレーとバナナラッシーをオーダーしてみた。チキンカレーはイマイチだったものの、バナナラッシーは美味しかった!

ドゥンチェは街道沿いに出来た村なので、外を歩いてみても見るものは特にない。

 

19:00 夕食で、チキンチャプスイとバナナラッシーを頼む。チキンチャプスイの麺はバリカタでスープは塩辛くてこれもイマイチだったなぁ。

夕食後に、ガイドのミンさんとポーターのミランくんに心付けを渡しておきます。

名残惜しい気持ちでいっぱいですが、明日はカトマンズに向けて移動です。トレッキングの最終日になります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿