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nagao's blog WanderVogel

WanderVogel、山歩きと自然観察

20171007~20171011 ボルネオの旅・キナバル山麓の熱帯雨林と南の島

2017年10月18日 | WanderVogel

2017年10月の5日間でボルネオ旅行に行ってきました。

僕は国内の山でも海外の山でもそのほとんどが単独行なのですが、今回は姪と二人旅です。

今年から山歩きを始めた姪ですが、丹沢大山と奥秩父の金峰山の次はいきなりボルネオのキナバル山を見に行くことになりました。加えて、姪にとってはこれが初海外旅行になります。

 

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2017年10月07日(土)成田国際空港 → クアラルンプール(経由) → コタキナバル(移動)

前日の夜に姪と合流したのが夜中になっていたため、ほとんど寝ないで自宅を早朝(5時台)に出発。

金沢八景から京急線で成田空港までは直通列車が走っているので、乗ってさえしまえば寝てても空港に到着するので面倒はありません。

いつもは航空券と宿を別々に買うのですが、今回はより安い「セット料金」で購入した関係で、eチケットも空港の団体カウンターでの入手になります。

08:30 成田空港第2ターミナルビルのファイブスタークラブのカウンターで往復のeチケットと搭乗券をもらい、出国手続きをします。

僕は手荷物サイズのザックがひとつだけですが、姪はショルダーバックの他に赤いスーツケースが1つ。

スーツケースは当然荷物として預けることになり、これがあとでトラブルとなるのだが、この時は知る由もない。

  

飛行機は成田からいったんマレーシア・クアラルンプール空港へ飛び、そこで乗り換えてコタキナバル(ボルネオ島)へと向かいます。MH 89  NRT-KUL マレーシア航空は、定刻より40分遅れの11:10テイクオフ。クアラルンプールまでの飛行時間は7時間ほど。

クアラルンプール空港には30分遅れの17:15(ローカルタイム)に到着。 

国内線への乗り継ぎの前に、ここでいったん入国審査などがあります。姪にとっては海外での初イミグレーションですが、けっこう落ち着いていました。

乗換えにあまり時間がありませんが、コタキナバルで両替出来るかどうか不安だったので急いでとりあえず両替(¥10,000 = 336RMリンギット (1リンギット=¥29.8))をして、乗り継ぎのゲートへと急ぎます。

乗り継ぎの飛行機(MH 2638 KUL-BKI・B737-800)は僕ら2人の搭乗待ちだったようで、乗るとすぐに離陸準備に入り、定刻通り17:45テイクオフです。ふ~っ、あやうく乗り遅れるところでしたよ。危ない!危ない!

 

20:20(ローカルタイム)、 約2時間半のフライトでコタキナバル空港に到着。(心配しなくても、空港内の両替所は最終便到着まで開いているとのことでした。)

ここで、(薄々予想はしていましたが)スーツケースがベルトコンベアーから流れてきません。

人間は乗り継ぎに間に合いましたが、どうやら荷物は積めなかったようです。

あの時間では荷物の積み替えはどうだろうか?と思っていたが、 やはり荷物はクアラルンプールの空港で止まったままでした。

で、とりあえずクレームカウンターで手続きをして、到着しだい宿泊しているホテルに運んでもらうことにしました。

 

コタキナバルで2回目のイミグレーション。ここではじめてパスポートに入国スタンプが押されることになります。

日本人はビザが要りませんし、出入国審査は出入国カードの記入はなく、顔の撮影と両手の人差し指の指紋認証で行なわれます。

マレーシア、なかなかどうしてハイテクで進歩的です。

 

「セット料金」の中には、なんと空港からホテルまでの送り迎えも付いているので、とても気が利いています。

21時半頃に予約しているアシアナホテルに到着、チェックイン。チェックイン時に今年の9月から始まったという観光税を払い込みます。1泊/1部屋=10RM リンギット(¥300ほど)×3泊=30リンギット RM

部屋はツインベットのきれいな部屋で、バスタブはありませんが熱いお湯のシャワーが出ます。安宿をイメージしていたが、僕には文句の無い部屋です。

アシアナホテル周辺には店も食堂も無いように一部netでは書かれていましたが、現地のスーパーも食堂も近くにあるし、ぜんぜん場末という感じはしませんでした。すでに夜の10時も過ぎている(日本の時間では23時)が、地元スーパーは開いています。とりあえず飲み物や軽食、リンゴなどを買い込み、ホテルに戻ります。

  

ここで、コンセントの形状が合わないことが発覚。というか、てっきり以前来た時も手持ちのアダプターでいけたと思い込んでいただけなのですが、、、

幸い、備え付けのテレビにUSB端子が付いていたので、i-phoneやカメラなどの充電には問題はなく、助かりました。


2017年10月08日(日)コタキナバル(サンデーマーケット) → キリアス川/リバークルーズ

2017年10月18日 | WanderVogel

6:00 起床、ホテルのフロントに降りて行くと、姪のスーツケースが空港から届けられていた。

深夜に届けらたようで、無事に受け取ることができました。良かった、良かった!

 

外は薄曇りですが、時おり日が差してくるので少なくとも午前中は雨にはならないだろうな。

ボルネオ島は一年を通じてこの時期が一番雨(降水量)の多い時期ということで、滞在中の雨を一番心配していました。

何しろ「熱帯雨林」というくらいだから、雨は付き物でしょうが、出来ればあまり降らないで欲しいところです。

ホテル近くを朝の散歩。近くにフードコートのような公園のような場所があり、クジャクが羽根を広げたようなかたちのトラベラーズ・パームと呼ばれるヤシの仲間が街路樹として植えられていた。まさしく、熱帯っぽい風景ですね。

 

7:50 ホテル1階のカフェにて朝食です。僕は普通のアメリカンブレックファーストを注文したが、姪はせっかくなので、と朝からスパイシーヌードルを注文していた。

味は悪くはなかったみたいだが、なぜかスープの中に「アリんこ」が入っていてビックリ!、でも完食!って、早く気付けよ。

   

ホテルから町中までは歩いては行けないので、フロントでタクシーを呼んでもらいサンデーマーケットの行なわれている一画に移動します。道は空いているので、時間的は5分程度の距離で、料金は20RM リンギット(¥600ほど)でした。

姪にとって、これも初のアジアの屋外マーケット散策です。

  

日が出てきて一気に暑くなってきました。雨も困るが直射日光もなかなか強烈です。

マーケットを散策し、サバ州の工芸品を扱っているカダイクという工芸品店を覗くが、お土産の購入は最終日で良いかな。

歩いていると汗が止まらないので、冷房の効いたスーリアサバというショッピングモールに入って昼食(ヌードルやナシゴレンを食べる)

 

スーリアサバからタクシーでホテルに戻り、キリアス川・リバークルーズのガイド(ベンさん)と合流し、川まで車で2時間のドライブです。

市内からキリアス川までは鋪装された快適な道路を走ります。というか、爆走します。

途中の風景は、道の両側にアブラヤシのプランテーションが目立ちます。

そのほか、さまざまな種類のヤシの木、バナナの木、パパイヤなどが無造作に生えていて、いかにも熱帯という雰囲気満点です。

  

15:50 キリアス川のボート乗り場に到着。

川沿いのテラスに用意されていたバナナのフライ(天ぷら)などを食べながらしばし休憩です。

 

16:40 何人か集まったところで、小型のボートに分散して乗り込み、川を遡行しながら動物を探します。

  

目当てのテングザルやカニクイザル、ベッカムザル(ベッカムの髪型に似ているのでガイドもこう呼んでいた。本当の名前を教えてくれたのだが忘れてしまった。)、ミズトカゲ、ワニなど、自然の中で暮らす動物たちの自然な姿を見ることが出来た。

  

1時間ちょっと川を流した後、元の船着き場にいったん戻り、テラスで夕食です。17:50~18:30

  

テラスに設えたテーブル席でのバイキング形式の夕食は、品数も味も量も申し分無く、姪もお代わりを繰り返していました。

プレートのご飯を2回お替わりし、辛いヌードルスープもお替わりして大満足だったようだ。姪も体育会系なのでさすが良く食べます。

  

姪は僕(184cm)同様に背が高く(172cm)て大食いなのだが、それほど太って見えないのは僕と同じ体質だからか??

 

18:30 日が暮れ始めた頃、今度はホタルを見に再びボートに乗り込み川を遡ります。

  

ボルネオのホタルは一年中羽化するということで、季節感がなくちょっと情緒に欠けるのですが、ホタルの集まる特定の木(樹種)というのがあって、そこでは木全体がクリスマスツリーのように瞬いていました。

ホタル自体の大きさは、日本のゲンジボタルよりも小さいのだといいますが、種類と数が多く、見応えがあります。これほど多くのホタルの瞬きを見たのは初めてです。さすが熱帯ボルネオです。

30分ほど川をゆっくりと遡り、19:00過ぎに船着き場に戻ります。

 

船着場を車で出発し、暗い片道一車線の道路を怖いくらいのスピードで追い抜きを繰り返しながらスリリングに爆走してコタキナバル市内へ戻ります。

夜9時前に、事故もなく無事にホテルに帰り着きました。

ホテルに戻り、熱いシャワー浴びてやっと安心出来ました。ふ~っ、違った意味で疲れました。


2017年10月09日(月)コタキナバル → キナバル山/キャノピーウォーク

2017年10月18日 | WanderVogel

6:30 起床、今日は出発が早いので、ホテルの朝食は食べられません。

7:30にガイドのハンさんが迎えにきて、一緒に車に乗り込み、キナバル国立公園に向けて移動します。昨日とは違う方向に向かって120kmの道のりをひた走ります。ここではどのドライバーでも「爆走」です。

  

途中からグングンと高度を上げて行きます。山道、というほどでは無いのですが、周りの景色も徐々に山間部の風景に変わっていきます。

9:15ころ、見晴らしの良いところで休憩です。ここは、キナバル山を眺めるビューポイントになっているようです。

  

キナバル山の頂上直下あたりに少し雲がかかってはいますが、ギザギザした特徴的な山頂がよく見えます。

これも、雨期なのでひょっとすると見られないかな、と思っていたので非常にラッキーでした。多少薄雲が流れてはいるが、頂上(5,059m)はよく見えます。

なぜか秋のススキの穂も見られました。ボルネオには「秋」と言う季節感は無いのですが、けっこうススキとキナバル山の2ショットは似合っていました。

近くには、ネムノキ、ホウセンカ、ハイビスカス(マレーシアの国花で、マレー語でブンガ・ラヤ Bunga Raya)、などが咲いています。

  

休憩ついでに、近くに出ていた売店で飲み物やお菓子などを買い求めます。

30分ほど頂上を眺め、再び車に乗り込みキナバル自然公園(標高=1,500m)に向かいます。

そこから15分ほど走ったところで、自然公園入口に到着しました。

公園内のボタニカル・ガーデンのコースを1時間から1時間15分程度で巡って行きます。

  

ここは基本的にネイチャーガイドと共に歩きながら解説を聴き、巡って行くことになるのですが、僕らにとってはやはり日本語のネイチャーガイドが一番ありがたい。

  

ネイチャーガイドでもあるハンさんは樹木や花の名前だけでなく、日本での近似種のこととか、どんな薬効があるのかとか、何に使われていたのかとか、興味ある解説をきちんとしてくれます。

園内のコースをぐるっと回って11時半ころ、元の自然公園入口に戻ってまた車に乗り込みそこから少し移動し、近くのチャイニーズレストランに入って昼食です。

ここでも、2人分にしてはかなり多い量・品数の料理が出されましたが、これもほぼ完食。どんだけ食べるんだろう、という感じで食べ終わりました。

12時半、チャイニーズレストランを出発し、再び車で約1時間ほど移動します。

13:15ころ、ポーリン温泉に到着し、その奥に位置する自然公園内の森の中に張られた「キャノピーウォーク」を巡りながら、熱帯雨林内を散策します。(カメラの持ち込み料は、5RM/1台、Videoは30RM/台)

キナバル山麓では、地上数十mの高さに張られたキャノピーウォーク(吊り橋)と呼ばれる何本もの観察用の吊り橋を渡りながら、熱帯雨林の中を観察して歩くことが出来ます。キャノピーウォークは、森の中にこんな感じ(写真)で張られている細い吊り橋です。

  

歩くところ(吊り橋上)はアルミのハシゴの上に足場板を載せただけの簡単なつくりで、何本ものワイヤーで吊られています。

こうした吊り橋が園内に6本程度あって、コースに沿って順番に渡って行けるようになっています。

観察用の吊り橋は安全性は確保されているのでしょうが、長い距離に張られた細い吊り橋なので、もちろん上下にも揺れるのですがそれよりも、左右にヨーイングというかローリングする感じでも揺れるので、これがけっこう怖かったぁ。

高いところでは地表面から20m以上の高さに張られた吊り橋なのですが、そこから見ても高さ40mを優に超えるフタバガキ科(高い木では樹高80mにもなるという)の木々には圧倒させられます。 

いちおう吊り橋を歩くのには積載基準があって、「大人6人まで」ということのようです。

この日はそれほど来訪者が多いというわけではなかったのでしょうが、それでも中継地点ごとのテラスでは5人~8人程度の観光客が、渡る順番を待ちながら少し渋滞気味でした。

実際には2~3人ずつ少人数で慎重に(写真を撮りながら)吊り橋を渡るので、それなりに時間がかかりますね。

観察用のこうした吊り橋から熱帯雨林を覗き見るのは、とても面白く興味深いものです。視点が変わるとこんなに違う姿を見せてくれるのか、と感心します。

  

下から見上げるだけでは解らないフタバガキ科の樹冠なども良く見ることができます。1カ所「クラウン・シャイネス」に近い感じの「樹冠の譲り合い」を見ることも出来ました。

今はラワンなどの巨木の切り出しがある程度制限されていますが、一時は日本向けのフタバガキ科(ラワン/メランチ、セランガンバツ)、クスノキ科(ウリン/ボルネオ鉄木)、クマツヅラ科(チーク)、ナンヨウスギ科(アガチス)の乱伐で、特に日本は国際的に批判を浴びた時期がありました。

今も、まったく無いわけではなく、熱帯雨林は相変わらず切り出され、そのあとにはアブラヤシなどのプランテーションが作られ、森林の破壊や乱伐は続いています。

  

現在、マレーシア・サバ州の産業は(現地のガイドが言うには)、1位がアブラヤシ、2位が木材(ラワン/メランチなど)、3位がゴム、4位が観光というような具合になっていて、相変わらず木材の輸出は上位に位置しているようです。というか、1位から3位までは密接にリンクしていると思われます。

午後3時前に、園内のキャノピーウォークをぐるっと回って元の入口(ポーリン温泉)にまで戻って来ました。

ポーリン温泉の源泉は62.5℃くらいといっていました。泉質は詳しくは知りませんが、大きな岩が横たわる源泉近くでは硫黄の匂いがしてきます。大岩の前の釜のお湯を触ってみましたが、60℃以上あるようには感じなかったが、、、

  

全身入浴をするまでもないかなと、30分程度足湯に浸かってボルネオの温泉を楽しみました。

その後、近くの個人の所有する森の中にラフレシアが一輪咲いているということで、ガイドとともにそれを見に行きます。プライベートガーデンだということなので、別に一人30RM支払い中に入れてもらう。

ラフレシアは東南アジアの島嶼部とマレー半島だけに自生する「世界最大の花」と言われている全寄生植物の巨大な花です。

「悪臭のする花」として知られていますが、花の花粉を運んでいるのが死肉や獣糞で繁殖するハエであるため、そのハエを引き寄せるための手段としてそうした強烈な臭いを出しているのです。

  

ですから、媒介する昆虫が”もし”違っていたら、もしかするとバラのような香しい香りを出していたのかもしれない。

ラフレシアはその独特の進化の過程で、何かしらの理由があってハエをパートナーに選んでしまったのだ。

なので、とうのラフレシアにとってみれば、毎日勝手に人間が覗きに来ては「クサい、クサい」と言われるような筋合いなどまったくない!と言いたいだろうな。

近くにはまだ蕾みの状態のものもひとつありました。ガイドのハンさんに聞いてみると、ラフレシアの開花は蕾みの状態からでも数ヶ月から十数ヶ月かかるのだが、蕾みが出来たからといってすべてが開花につながるわけではないらしい。

好条件が揃わなければ開花には到らずに、そのまま腐ってしまうことがあると言う。

また、無事に開花したとしても花が咲いている期間は3日から5日間程度なので、その間でうまく受粉に結び付けられるのかもわからないし、こうして人の目に触れるかどうかも非常に微妙なのだそうだ。

運良く、ちょうど開花した花(これで開花3日目だという)を見ることが出来たのは、非常にラッキーだったということだろう。

今回見ることが出来たのは山麓にある個人のプライベートガーデンの敷地内だったが、薄暗い林の中で怪しく花開いていたのが印象的だった。

3時半過ぎにプライベートガーデンを出発し、来た道をふたたび爆走して18時過ぎにコタキナバルに到着。

帰りはホテルではなく、市内の真ん中で下ろしてもらい、これも念願だった「新記肉骨茶」のバクテーを食べに行きます。

昨日行ったサンデーマーケット(ガヤ通り)が開かれていた道の1本海側のパンタイ通りという通りに面して、バクテーの専門店「新記肉骨茶」はあります。肉骨茶(バクテー)とは、ぶつ切りの骨・皮付きの豚あばら肉とモツやホルモンなどを、漢方薬に用いるスパイスとともに中国醤油で煮込んだ鍋料理のことです。

漢方薬を大量に使うので、ヘルシーで体に良い「薬膳料理」なのだそうです。

「肉骨」の名の由来は「削ぎ落しきれなかった肉片がついた骨」という意味なのだそうで、漢字で「肉骨茶・Bah Kut Teh」と書いてはありますが、特に「茶葉」を使用しているわけではないようです。

  


お店はnetで紹介されていたように、ものすごく繁盛していました。

ちょうど夕食時なので相当並ぶことを覚悟していたのですが、幸いにもちょうどお店に着いた時にテーブルがひとつ空き、ピョコンと二人座ることが出来ました。

この数分後には順番を待つお客さん(現地の人や中国からの観光客)で店の外は大混雑、そして豪快なスコールに見舞われることになるので、ほんとにラッキーでした。

注文の仕方がよくわからなかったが、威勢の良い女性店員に勧められるまま、2種類(スープありとスープなし)のミックスバクテーと油条(油揚げ)、ご飯、 ビールなどを頼みます。

バクテーが代表的な「マレーシア料理」なのかどうかはよく解らないが、コタキナバル観光では外せない名物料理なのだと言う。

名物に旨い物なしと言うが、これは評判通りおいしい料理でした。で、姪も大満足だったようだ。

 

僕は前回マレーシアに来た時の入院・通院の轍を踏まないように、屋台での食事やつまみ食いは封印していましたが、「新記肉骨茶」はとりあえず屋台ではないし、、ここだけは絶対に外せないので食べに行きました。いやぁ~、美味しかったなぁ。鍋好きにはたまらない料理でした。

今回は若い姪と一緒の旅ということもあって、アルコールも控えていたのですが、ここではとても我慢することが出来ず、タイガービールを2本頼んでしまいました。

食事を終えた時には先ほどまでの凄まじい雷とスコールは過ぎ去っていて、傘をささずに歩くことが出来ました。

スコールは、インド・ネパールや東南アジア、マレー半島と同じように熱帯地方特有の猛烈な降り方をします。しかし、長くは続かず、止む時はいきなりパッと止みます。

いくらか涼しくなった街なかをそぞろ歩いて、またしてもスーリアサバショッピングセンターへと向かいます。

 

明日はコタキナバル市内を散策(モスクや現地マーケットなどを見物)しよう、と計画していたのですが、姪がどうしてもリゾートらしい「南の海」に行きたい、というので、当初の計画を変更して飛行機のチェックイン時間ギリギリまで「南の小島」に行こう、ということになりました。

で、姪の明日のビーチ用のショートパンツを買いにスーリアサバまで来たというわけです。ついでに明日買う予定だった姪のお土産も合わせて買います。(僕は明日の南の島行きのために、2万円ほど現地通貨に両替をしておきます。)

今回泊ったホテル(Asiana Hotel)は街なかから少し距離がある(その分、割安なのだが)ので、行き帰りはタクシー利用となりますが、タクシーの運ちゃんはみな親切で気持ちが良い。

この旅を通じて、金額をボラれたり、気分を害したことなどは皆無でした。みなさんとても親切で礼儀正しく、ホントに良い旅をさせてくれています


2017年10月10日(火)コタキナバル → サピ島/マヌカン島 → クアラルンプール

2017年10月18日 | WanderVogel

6:00 起床、帰り支度と荷物のパッキングを済ませ、とりあえずフロントに荷物をデポジットしておく。

7:50 ホテルの朝食を食べます。今回は姪もアメリカンブレックファーストです。

8:30 南の島行きのアレンジを依頼したガイドのハンさんが迎えにきた。ハンさんは2日間僕たち二人に付きっきりということになるなぁ。

料金は一人280RM+10RM(入島料)=290RM×2=580RM 当日現地通貨支払いです。

車で船着き場へ向かう。船着き場は高級ホテルの敷地内にあり、リゾートアクティビティ専門のエイジェントカウンターがあり、そこで今回水着を持ってきていない姪は、全身タイツのようなレンタル水着とライフジャケット、水中メガネ、シュノーケルなど必要なものを借りることになる。(15RM)

僕も今回まさか南の島のビーチに行くことになろうとは予想もしていなかったので、「水着は要らないよ」と言い張っていたので持って来なかったのだ。

9:00 スピードボート(高出力のエンジン2機を搭載したボートは怖いくらいスピードが出ます)でマヌカン島の海に長く延びる桟橋へ向けて出発、20分ほどでマヌカン島に到着。

  

これが絵に描いたような桟橋で、姪はどうもこれをイメージしていたらしく、いたくご満悦だ。

1時間半ほど、姪は初シュノーケリングを満喫していた。ビーチは長く、海の水は生温く、カラフルな熱帯魚がそのへんを泳ぎまくっていて、まったく、広告写真で見たような南のビーチ、という感じです。

  

僕は海には入らないつもりで水着も借りなかったのだが、姪に付き添って結局服のまま海に入ることになる。

11時過ぎ、再びスピードボートに乗って2つ目の島・サピ島に移動します。

サピ島のビーチはマヌカン島に比べると狭いのですが、透明度はとても高くて魚が良く観察出来ます。

11:30、ビーチに設けられたテーブルで、ガイドのハンさんが用意してくれたランチBOXをひろげて昼食を取ります。

14:00まで自由行動ということで、姪はまたシュノーケリングに精を出しています。

初めは苦手な感じだったが、2時間ほどやって行くうちにだいぶ慣れてきたようで、シュノーケリングをしながらGopro5と防水カメラで泳ぐ魚を撮影したりしていた。

  

僕は濡れたズボンとTシャツを乾かしながら、のんびり浜辺に生えている松(ヒノキの仲間だそうだ)の球果を拾って歩いたりして過ごします。

ビーチ近くでも水の透明度はかなり高く、熱帯の海らしいカラフルな魚を見ることが出来ます。

今日は薄曇りの天気で、時おり日が差すくらいなのでかえって過ごしやすい。ただ、陽射しはやはり強くて薄曇りでも十分に日焼けします。

対岸のコタキナバル市内には入道雲が立っていて、いかにも熱帯らしい風景が広がっています。

  

サピ島では、海岸近くを体調1m近いミズトカゲが普通に何匹も歩き回っています。

人がいることなど全く気にするそぶりもなく、長くて黒い舌をペロペロ出して、アリなどの虫を食べながら歩き回っています。

14:10 サピ島を出て一旦マヌカン島に立ち寄った後、朝出発したコタキナバルの船着場に戻ります。

スピードボートは名前通りに、パンパンとバウンドしながら超スピードでぶっ飛ばします。

姪は結局、2つの島にいる間中この全身黒タイツ姿だったので、振り返ってみると昨夜買ったショートパンツの出番はあまりなかったな。

14時半、コタキナバルの船着場に戻り、車でホテルまで送り届けてもらうところを、再び、スリア・サバまで行ってもらう。

これも姪のたっての希望で、どうしても(話のネタとして)ボルネオで寿司を食べてみたい、と言い出し、スリア・サバ に入っている「寿司三昧」で、いかにもな奇妙な寿司をつまむことになった。

  

姪は大爆笑しながら写真を撮りながらパクパク食べていましたが、僕はというと、う~ん、なんとも言い様のない「お寿司」でした。

そんなこんなで、姪は今回のボルネオでのすべての食事を完食しているのだ。大したものだ!

どこでも眠れてなんでも食べられるのだから、このぶんだと、世界中どんな辺鄙な地へでも出掛けられそうだな。

 途中で、お土産を追加しタクシーでホテルまで戻ります。

16:20にホテルに着いた時には、すでに空港行きの迎えが待っていて、慌ててバタバタとホテルを出発、16:35コタキナバル空港に到着。

コタキナバルからは行きと同じように、クアラルンプールでいったん乗り継いで成田まで飛行時間10時間ほどです。

荷物検査、イミグレーションを通過して17:00に出発ロビーに入ります。

ボーディング(MH2631 BKI-KUL)は17:50、離陸は18:50の予定なのだが、飛行機が遅れて到着し、ボーディングが18:30、離陸は19:20でした。

  

クアラルンプール国際空港着は定刻30分遅れで到着21:45。スターバックスでマンゴースムージーを買って、現地通貨の残り1RMとちょっと。見事に現地通貨を使い切りました。

クアラルンプール国際空港(写真左)は黒川紀章氏の設計で、大成建設(メインターミナル)と竹中工務店(サテライト)が施工したターミナルビルで、成田空港よりデザインが垢抜けていてきれいでした。

再びイミグレーションと機内持ち込み荷物検査を通過し、23時に搭乗案内があり機内(MH  88  KUL-NRT)に入ります。乗ってしまえばもう日本です。

23:40テイクオフ


2017年10月11日(水)クアラルンプール → 成田国際空港(移動)

2017年10月18日 | WanderVogel

10/11 朝7:50(ローカルタイム)成田空港にランディング。

成田空港からは再び、京急線の直通列車で金沢八景へ。金沢八景にはちょうどお昼前ごろに到着。お疲れさまでした。

 

姪のとっての初海外旅行がちょっとハードな「ボルネオ島」になってしまいましたが、滞在時間をフルに使ってとても内容の濃い「旅」になったと思います。

今回の旅、ボルネオ滞在中は日本語の専門ガイドが、移動から案内、ジャングルの樹木の細かい解説まできめ細かくやってくれました。これはじつに大正解でした。

個人で手配したり、ツアー等の大人数の行動だと、タクシーやボートでの移動や食事などもなかなか大変だと思いますが、結果的に二人でひとりの現地ガイドにずっと同行してもらっていたのでかなりスムーズに進みました。

なにより、今まであまり見たことのない動植物などは、専門的にきちんと「説明」「解説」をしてもらわないと初めてではまったく解らないものです。

 

ということで、観光中に一度も雨に降られることもなく、大きなトラブルもなく、健康に無事にボルネオ島の旅を終えることが出来ました、とさ。

 

--- 終わり ---