(第3日目):chhongche (3,000m) → meta (3,560m) (昼食)→ chyakhu (3,800m)
Trekking:8.0h (chyakhu泊)
6:30起床。室温は1℃とそれほど寒くはない。昨夜のうちにテルモスにお湯をもらっていたので歯を磨くことは出来るが、水は無いので顔を洗うことが出来ない。ウェットシートで拭くぐらいで我慢しよう。7:15 岩陰にへばりつくように造られた台所の建物に行く。
囲炉裏端は暖かいけど、積雪のこと考えるとこの先の行程が心配だ。バッティの人の話しだと、naar村もphu村も本格的な冬に向けて村人は順次下の冬の村まで下りてくるのだという。
そう言った情報も、歩き始めてその時々にバッティの人などに聞かないと正確なところがわからないのが不安材料ではある。12月に入ればいつ何時ドカッと雪が降るかもしれないのだから、雲の状態やこれから歩く山道の状況を注意深く見極めながら進むことが大切だ。
地図上にプロットされているバッティやホテルのマークも信頼出来るわけでも無いし、そもそも12月に入り営業しているのかどうか(人がいるのかどうか)もすこぶる怪しい状況だということがだんだん解ってきた。
朝食、チベッタンパンケーキw/ハニー、チャイ。ミネラルウォーターを買うが、1本=Rs200と平地の8倍から10倍の価格に上がってきている。
この先、もっと高いものになっていくのだろうが、こればかりはしょうがないな。
8:10chhongchを出発、陽の当たらない暗くて狭いV字谷の渓谷の中を上流目指して遡行して行く。時おり谷間から遠くの山が見える。
9:30 水飲み休憩をする。周りの景色はだんだんダイナミックな光景が広がり出し、素晴らしいものだ!
大きな滝の裏の岩壁を削って山道がつけられている箇所では、地面(岩)はガチガチには凍りついていて怖かった。滑れば狭くて深い渓谷に真っ逆さまだ。
10:40 狭い渓谷にやっと陽が差し込んできた! 陽が射すといくらか暖かくなってくるのでうれしい。
急勾配の丘を休み休み登りきるとnaar渓谷の全貌が見えてきた。休憩後、12時出発。思っていた予定timeより遅れているなぁ。体力不足かなぁ。
ちょっとしたアップダウンの登りがけっこうつらいのだが、進むたびに景色はだんだん素晴らしいものへと変化していく。
登りきった丘の上がmetaの村だった。
12:15、かろうじて人の気配のする1軒のバッティに入り、昼食を取る。良かった!1件だけでもバッティがあって。
年間を通じても外国人トレッカーがあまりいないのだろう、食堂のメニューも地元優先で種類は絞られている。というか、何が出来るかのかを先に聞いてそれを注文するという感じだが、食べられれば文句は言わないよ。ありがたくいただきます。
高山病に効く?と言うガーリックスープに玉子を追加して落としてもらい、あとはチャパティをたのむ。カトマンズで買ったチーズと共に完食はしたが、あんなに固いチャパティは僕でも初めての経験だった。(ラムさんも後日言っていたが、あれはもはやチャパティではない。ベニヤ板だよ。)
ラムさんとマダンくんはツァンパ(麦焦がし)とヤクスープを大量に食べていた。
ストーブの上には天井からヤクのいかにも硬そうな干し肉が何本もぶら下がっていたが、これをもどしてヤクスープに入れるのだから、まぁ美味しいはずは無かろう。
(後日談なんだが、今回のトレッキング中での食事はどこで食べたものもすべて”激マズ”だったそうだ。チベット族の味と相容れないということなんだろうけどね、、、)
僕はツァンパもヤクスープもパスです。で、昼食を終え、13:45 metaの村を出発。
対岸の山の上にあるnaar村へ渡る吊り橋・naar phediを通過し、phu村へと続く道を進んでいく。ここで、naar khola渓谷は分岐しphu kholaの渓谷を遡行していくことになる。
ここまでくると、針葉樹林帯の渓谷はすっかり影を潜め、荒涼とした”チベットらしい” 谷の姿に景色は一転する。ほんとうに素晴らしい景観がずーっと続いている。まったく感動的な光景だ!
そこここに点在するヤクカルカやいくつかの石積み陸屋根のチベット集落を抜け、山肌に付けられた道は永遠に続いているかのように谷の向こうに延びている。実際、この道はkyangやPhuを通り抜け、中国国境の峠を越えチベット高原へ・ラサへと続く道なのだ。
14:50 水分補給の休憩を入れ、さらに歩き続ける。
15:35 jhunum 着、休憩後、15:40発
谷の上流側は雲ひとつ無い快晴なのだが、歩いて来た方向を振り返ると何やら雪雲のような怪しい雲で覆われている。
16:30 chyakhu(標高 3,800m)の村に着くが、見渡す限り人の姿が見られない。家々からの煙すら認められない。でも、カルカにはヤクがたくさん放牧されわずかに生えている枯れたような草を食んでいる。
どうしよう?! ちょっとこれはマズいか? この先のKyang村まではまだけっこうな距離とアップダウンがあるぞ。引き返すと言っても昼食を取ったmeta村までの間には満足な家屋は無かったぞ。と、3人が顔を見合わせちょっとアセる。
村の上の方で、一軒だけ煙の出ている家を見つけたので、ラムさんが先行して話を付けに行く。
外観はバッティというか山小屋風だが、食堂と呼べるような施設も無く、囲炉裏端というかストーブ脇というか、火の燃えているそばで夕食を取る。
なんだか、高山病ぽい感じなので薬(ダイアモックスを半錠)を飲んで早めに寝ることにしよう。またしても湯たんぽがありがたい!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます