官僚のタコ部屋２

そうはいってもタコ部屋でのこういった過酷な労働に身体が徐々に悲鳴をあげ始め、心臓の鼓動すら身体の負担になっていくのを感じました。こんな環境なので、僕のように比較的図太い人間はよいのですが、繊細な人は肉体のみならず精神を破壊されるといったことが省庁では定期的に起こってしまします。僕のまわりでも身体を壊した人が数名いましたが、たいていの場合は幸いにして数か月休むと復帰することができました。（中略）こんなわけで、省庁の若手というのは本当に「ボロ雑巾」という言葉が似合うくらいよく働かされます。特に官僚１年目は、毎日怒鳴られながら馬車馬のごとく働かされ、残業代は出ないわ、政治家の秘書には小馬鹿にされるわ、試練の毎日です。（「３０歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと」（宇佐美典也氏著,p82より）