5月28日「大場谷地」の様子をご覧ください。
大場谷地のオオカメノキが両手を広げ、”Welcome”しているように見えませんか?
歩道から少し離れたところにミネザクラが咲いていました。
湿原の手前付近は雪が解けたばかり。周りを取り囲むブナたちは新緑に彩られています。
雪解けの遅いこのあたりはミズバショウがまだ、まばら。
湿原を進むと、しだいにミズバショウの群落が見えてきます。
雪解けの湿原の黒っぽい色からしだいにミズバショウの大群落が広がりました。
振り向くとミズバショウの群落の木道の向こうに、雪の残る焼山が見えます。
”春の小川”を口ずさんでしまいそうな景色。雪解け水が音をたてて流れていきます。
前を見て、後ろを振り返りながら進んでいます。
ミズバショウの向こうには新緑のブナと常緑のオオシラビソ。
曇り空の夕方の時間帯であったのが残念でしたが、新緑のブナは何種類もの色があるようです。
新緑=黄緑色だけでは表現できない気がします。薄萌黄色?
刻々変わっていく、自然界の色の不思議と日本の伝統色の奥深さに感心してしまいます。
大場谷地は早春の花の見ごろを迎えています。
花々はやがて、手前の雪が消えたばかりの黒っぽく見える湿原を埋めつくしていきます。
湿原を埋めつくす花が咲く頃、大場谷地は初夏を迎えるのでしょうか。
黒っぽく見える湿原には、次に咲く役者が準備中!です。
あべ