
誰もが世話にはなりたくないとは思いつつ、もしものための雪洞堀の体験会です。
本日の会場は八幡平ビジターセンターすぐ裏。マイスコップを手に雪洞堀の現場に向かいます。
場所の選定をしています。
吹き溜まりの地形、掘りやすさと雪崩の心配がない安全な場所が選定の条件。
どうやら、この辺りで始まります。
先ずは用具について、フルサイズのこれが1番! ですが、これは普段持ち歩いていません。
ゾンデ棒を突き立てると、この場所の積雪は160㎝程、横穴の雪洞が掘れそうです。
まずは選定の場所を垂直に削り出して雪面の観察をします。
全員で位置につきます。掘る係りと排雪の第一線、第二線、第三線に別れています。掘る係りはたったの1分で交代です。このフォーメーションだと意外と楽かなと誰もが考えているようです。
今のところ・・・
1分経過で掘る係りを交代。「オレに任せろ!」とは言ったものの、結構な雪の硬さに戸惑いながら、さっきのフルサイズのスコップの意味が理解出来るような気がしました。
雪崩で埋もれた人の救出もこの方法で掘り出すそうで、確かに作業の効率が良さそうです。
雪面が垂直になった所で、観察をしています。
弱層があるとこの作業の途中でも雪は崩れるとか、
練習?が終わり、今度は本番。二班に別れての雪洞堀が始まりました。
いや~雪の硬いこと硬いこと。スノーソーも登場しました。
さっきは割と楽かもと思ったのに、4人1チームになったら回りが早くて結構大変ということに気がつきました。
想定は4人が入れるものですが、入口付近ですでに雪が硬すぎて悪戦苦闘・・・デス。
雪の硬さにマイスコップでは本当に大変ということがよくわかりました。
それでも何とか・・・。
横穴を掘って、内部を広げて天井を高くして、という作業中です。
中からかき出された雪を、第二線で排雪中。
チームワークの成果、1班の雪洞がどうにかほぼ完成!
居心地を確認。記念撮影に笑顔と微妙な笑顔。しっかり、スタッフの所長も写っています。
こちらは第二班、同様の笑顔。ちょっと頑張ってしまいました。
参加者の少年は掘り出した雪塊を風よけとして入口に積んでいます。(良く働く子です)
ジャ~ンと完成! 第1班の立派な雪洞。
こちらは第2班。入口の奥は右と左に別れた2ルーム。表札付き、結構な広さに仕上がりました。
この方は、スコップがないという想定。スノーシューで掘っています。
スコップがないと数倍の時間と労力を必要とします。
途中で投げ出してしまいました。
4人想定の風よけ付立派な雪洞は約1時間半で完成しました。
それぞれに感想を述べていただいていますが、労力もさることながら、場所の選定など、改めてその大変さが身にしみます。
講師から、いざ、という状況ではあれこれ考えず、先ず生きることを最優先に、との言葉が強く印象に残りました。
皆さんご苦労様でした。
あべ