おどるなつこ 「あしおとがきこえる?」

タップダンサー・振付家おどるなつこの日常から浮かびあがることばを束縛せず書きとめています。2005年開設。

黒と白のあわい

2020-10-12 | お知らせ
黒という色の記憶の始まりは藤城清治さんの切り絵だ。たしか「お母さんが読んで聞かせるお話し」というタイトルの読み聞かせ本で、私が子どもの頃にいちばん大好きだった本だ。大人が読んで聞かせる本だったので、文字も小さめで、その代わり切り絵の挿絵は大きかった。黒の隙間の白に時々ところどころ小さく色がさしてあって、ほとんど黒と白なのに、かえって炎や風を感じられた記憶がある。読みきかせの頃を過ぎても、私はよくその本を眺めていた。まだ自分では字を読めなかったが、切り絵を見るとお話が思い浮かぶ。少しつり目の主人公たち。切り絵ならではのライン。

ずっと後になって、小学校の3年生ぐらいか、図工で切り絵の授業があったのだが、とても細かいレンガ積みと葉っぱの蔓的な切り絵を展開して、しかも苦もなく思い通りにできて自分でもびっくりした。あれはきっと、記憶の中に藤城清治さんの挿絵が刷り込まれていたのだろう。今でも切り絵は得意である。絵を描けと言われたら困ってしまうのだけど、切り絵なら困らずにできる。あまりやる機会もないけれど、カッターと黒い紙と、鉛筆とゴム板があれば。
そういえば、私の名刺の裏も、名前の象形文字から作った切り絵を影絵にしてあります。もちろん自作です!

さて、ただ今、あしおとでつながろうプロジェクトのホームページなど準備中です。法人名義では ! がなくなりますが、ハッとした驚きを大切にすすめていきます!
来週あたりより、動画チャンネルから公開予定ですので、どうぞお楽しみに!応援もどうぞよろしくお願いします!




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